2007/08/14 - 2007/08/17
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trippowerさん
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8月17日(金)
今日も天気が良い。ホテルをチェックアウトすると、昨日のタクシーが待っていてくれている。早速乗り込み、船着場に向う。市内は、通勤のためか、バイクや自転車に乗った人がかなり沢山居る。そのうち山道に入る。前方にひっくり返った大型トラックが見えてきた。荷台に、沢山の飲料のビンが積まれている。積載オーバーでバランスを失いひっくり返ってしまったらしい。
一時間近くタクシーに乗り、船着場に着いた。川幅が100m以上あり、水量も多い。長さが30mくらいの船が、何艘も係留されている。
水や、朝食を買い込み船に乗り込むが、その前に、陸上でトイレに行っておこうと思い探した。同行した人が先に行っていたので、聞いたら、切符売り場の外にある。入るのに5角必要だと教えてくれた。有料トイレである。男子用のトイレに入ると、右側に小用のための溝がある。左側を見ると、なんと、溝の上に、男の人が、4人縦列して、またがっている。人と人の間には、板の仕切りがあるのだが、横からは丸見えである。私がびっくりして眺めていても、ぜんぜん気にしていない。ここは、私も経験しなければと思い、挑戦することにした。一番奥が開いたので、溝にまたがった。前の人のものが、溝に残っている。そのうち、溝に水が勢いよく流れてきて流された。うわさには聞いていたが、貴重な体験であった。
船に乗り込み、いよいよ出航である。新安江は、穏やかで、流れも感じない。冷房は無いが、風が客室に入りこんでくるため涼しい。2階建てになっており、我々が座った2階にも40人くらい乗り込んでいる。仕事というより、観光に行くような人たちばかりだ。
少し落ち着いたので、朝食にする。船着場で買い込んでいた、豆乳、小ロンポウ、漬物を混ぜて焼いたホットケーキのようなものがメニューだ。中々おいしい。ぶどうも買っておいた。巨峰に似た大粒のぶどうが、二房で6元だった。安くておいしい。
船は、どんどん下っていく。途中に小さな船着場があり、人が居ると寄っていく。両岸には、山が迫っている。建物はまばらである。細い道はありそうだが、車や、バイクの姿は見えない。千島湖まで、150kmの船旅である。10時頃、船員のおばさんが、注文を取りに来る。船尾にテーブルがあり、そこで食事をすることが出来る。魚料理と、野菜を炒めたものを出してくれた。ビールも飲めるのだが、冷蔵庫は無く、川の水で冷やしているので、生ぬるい。
昼ごろ、千島湖に着いた。千島湖は、新安江をダムで堰きとめた人口湖で、周辺の山々の頂上が、水面に頭を出して、それが沢山の島に見えるので千島湖と命名されたそうだ。三峡ダムの小型版か?
船着場に着き、船を降り、市内に入った。ここから、杭州までは、バスで移動する。お土産を買うというので、市場に行った。湖で取れた、魚、すっぽん、蛇、海老などが売られている。50cm位のなまずもある。奥に行くと、豚肉を売っている。スペインで見た豚の腰肉の生ハムもある。
同行の人たちは、肉や魚を炒めるときに一緒に入れる、乾燥した食材などを沢山買い込んでいる。良いお土産になるそうだ。
昼飯を食べるために、タクシーに乗り込んだ。焼き魚は名物らしい。三国焼魚という店に入った。店の中に、いわれを書いた看板があった。中国語であるが、何とか概略の意味はわかる。劉備玄徳、関羽、張飛の三国志の時代に考案された料理で、魚を焼いた後、薬味や野菜を入れて底の薄い鍋で加熱する料理である。魚は、焼いてあるので、カリカリ感があり、野菜から出る出汁が、ちょうどいい味になっている。にんにくやら、薬草が沢山入っているので、滋養強壮に良いらしい。今回の旅行で食べた魚料理の中で一番おいしい料理である。日本でも一度挑戦してみようと思う。
バスターミナルに行き、4時発の杭州行きのバスに乗る。160kmくらいある。杭州まで高速道路が出来ているので、一時間半くらいで着ける。中国のインフラ整備は、どんどん加速しているようだ。
杭州の西バスターミナルに着き、そこから、西湖の北側を通り、杭州駅に向った。駅は相変わらず混んでいる。同行者の彼が、上海までの新幹線の切符を買いに行った。1時間少しで上海まで着く。
待っている間、荷物番を兼ねてベンチで座っていると、隣の人が話しかけてきた。彼は、上海に駐在している日本人で、今朝、上海からきて、7時過ぎの列車で上海に戻るらしい。 上海は、まだ電力事情が悪く、彼の工場の電気が、急に止められることになり、一週間の休みになってしまったそうだ。上海に居てもしょうがないので、西湖を見に来たそうだ。杭州駅に朝着いたとき、すぐ帰りの新幹線の切符を買おうとしたが、売り切れで、普通の列車の切符しか取れなかったと言っていた。
案の定、切符を買いに行っていた彼が戻ってきたが、上海行きの切符は、一枚も無いということだった。私は、明日、上海から日本に帰る予定なので、どうしても今日中に上海に着きたい。彼は、杭州東駅に行こうといってくれた。ここには、南京方面から上海に行く列車が停まるので、それに乗ろうと言う。
早速タクシーで東駅に向うが、ここもいっぱいの人であふれている。やはり、切符も売り切れだ。しょうがないので、バスターミナルに行ってバスで帰ろうかと相談して入ると、得体の知れない人が寄ってきて、彼にいろいろ話している。白タクの誘いらしい。私一人だと怖くて利用しないが、現地の人が一緒なので成り行きを見ていると、300元でどうかといっているらしい。列車で行くと一人一等席で61元である。4人で244元である。少し高いが、それほどでもない。深夜にバスで上海に着くより、早く着くので、白タクを利用することにした。
男に付いて、近くの公園に行くと、本田の小型車(1300ccくらい)が寄ってきた。これで上海まで行くらしい。運転手は、おとなしそうな人で、勧誘に来た人間はいくら取るのか聞くと、120元と答えた。ずいぶんぼるものだ。逆に、180元で、上海まで200km送らすのは可哀想である。
運転手は、おとなしそうであったが、高速に入ると、平均120kmくらいで飛ばす。前に遅い車があると、左側車線で追い抜くのは許せるが、右側車線や、路肩を走って追い抜く。日本だったら、危険運転で捕まってしまうだろう。しかしながら、その運転のおかげで、10時前には、上海に到着することが出来た。
この4日間、いろいろなことがあったが、とても楽しかった。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
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新安江を船で下っています。広い河ですが、両岸には、山波が迫っています。千島湖は、ダム湖で、堰きとめられた水が、このような、山を沈め、水面に顔を出した頂上のところが島になっています。
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携帯電話の基地局アンテナです。こんな山の中でも携帯電話がよく通じます。道路インフラ、通信インフラの整備には目を見張ります。鉄道は、新幹線車両の導入など、力を入れているようですが、切符も取れず、駅はいつも人であふれています。インターネットで指定席を取れず、窓口まで行かなければなりません。杭州駅で、杭州東駅発の列車の切符が変えません。
それに、駅員の態度も悪いです。 -
千島湖に入りました。広い湖面に沢山の島が浮んでいます。島には、観光施設があり、島巡りの船も出ていますが、子供向けです。
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三国焼魚の写真です。焼いた魚を、薬味や野菜と一緒にそこの薄い鍋に入れて温めます。カリカリした焼魚と、薬味や野菜の煮汁がとてもおいしいです。
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とてもおいしかったです。日本でも、挑戦しようと思います。
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この旅行記へのコメント (2)
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- イーハンさん 2007/08/26 12:06:16
- こんにちは
- trippowerさんこんにちは、ご訪問いただきありがとうございます、かなり近い日での黄山ですね、楽しまれてもなおも再訪したくなる黄山だったのではないでしょうか?私も今後何度も訪れる事になると思っています黄山です、本当に素晴らしい山に感激しました、次回はやはり来年7月に30日間ほどかけてこの黄山をはじめ、中国五銘山を訪ねようと思い計画を立てています、次回は黄山・華山・泰山に行き残りの時間をシルクロードに行こうと思っています。 今後とも宜しくお願いします。 イーハン
- trippowerさん からの返信 2007/08/30 20:07:19
- RE: こんにちは
- 返事が遅くなって申し訳ありません。やっと、足が元に戻りました。でも、景色もすばらしかったのですが、道や、階段がちゃんと整備されている所は、やはり世界遺産ですね。来年は、又チャレンジされるという事、羨ましいです。チャンスがあれば、来年は、西安にいきたいと考えています。将来は、チベットも!!
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