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8月16日(木)<br />今日は、晴れていれば、ご来光を見に行くことになっている。4時半に起き、外にでてみると、雨は上がっており、雲の合間に晴れ間が見られる。早速、歩いて10分ほどの高台に向う。既に沢山の人が来ている。他の高台にも、懐中電灯の光が沢山見えるので、みんなご来光を楽しみに見に来ているのだろう。しばらくすると、東の空が明るくなってきた。<br />期待をこめて、カメラを向けていると、残念ながら、下から雲がわいてきた。どんどん濃くなり、結局日の出時刻には、まったく隠れてしまった。それでも、その場で待っていると、周囲がだんだん明るくなり、周りの景色がはっきり見えるようになってきた。幻想的な景色である。しばらく景色を堪能して、ホテルに戻った。<br />昨日夕食を摂ったところで、朝食である。おかゆと、パンと、カステラみたいなもの、それに、ゆで卵が出た。結構おいしかった。<br />ツアーコースのメンバーは、これから、別なロープウエィの駅まで行き、9時半には、山を降りて、上海に戻るらしい。我々は、もともと、途中から別行動をとることにしており、今晩は、黄山市のおととい泊まったホテルに泊まり、その後、千島湖に行く予定だから、朝食後から別れることにした。天気も良いし、昨日見ることができなかった景色を楽しむことにした。<br />7時過ぎにホテルを出発し、西の方向に向う。西海飯店を通り過ぎ、丹霞峰を目指す。朝一番ではあるが、昨日とは一転、よい天気なので、汗も沢山出る。水分補給しながら、ゆっくり登る。階段が整備されているとはいえかなりの傾斜である。リュックサックの重みで、重心が、背中にかかると、ひっくり返ってしまうのではないかと感じさせる傾斜だ。<br />このルートはあまり人が来ておらず、少しさびしい感じだ。山を降り、排雲亭を過ぎ、飛来石まで着た。ここは、有名な所で、沢山の人が集まっている。巨大な岩が、ちょこんと立っている。男の人は右手で触り、女の人は、左手で触ると良いらしい。何に良いか分からないが、同行の人が教えてくれた。ここで写真を撮り、昨日行った光明頂に向う。昨日雨は、ほとんど止んでいたが、ガスが多くて景色が見えなかった。今日は、天気が良く景色がよく見える。ここからしばらくは、昨日も通った道を逆方向に進む。一銭天を今度は、下ることになる。ここは一方通行なので、少し右側の道を下る。登りもきつかったが、下りもきつい。少し平坦の道に出て、昨日のロープウェーの駅の近くを通り、迎客松に向う。昨日は雨であったが、今日は晴天である。人がさらに多く集まっている。松のところには、警備員が2人居て、横から割り込む人間が居ないかチェックしている。20分くらい待って、ようやく写真が撮れた。<br />ここで、12時を過ぎたので、昼食にすることにした。鶏肉のから揚げと、ご飯と、野菜の炒めたものが一皿に盛りあわされた定食みたいなメニューがあったのでそれを頼んだ。味はまあまあであった。ほかに串に刺した焼き鳥みたいなものだとか、ソーセージの焼いたものなどを売っていた。<br />腹ごしらえが出来たので、いよいよ最後の難関に挑むことにした。天都峰というピークである。標高1810mで、さっき通ってきた光明頂と、今回はパスした、蓮華峰(1864m)が三名峰だそうだ。芸客松から、天都峰は正面に見える。ここから、急坂を一度下って、そこから、一挙に頂上を目指す。黄山の中でも一番の難所だそうだ。階段の横には綱がついている。両手で手繰りながら登る。登るのも大変だが、下りも、下を見ると怖くなって足がすくんで一歩も足が出ない娘も途中見かけた。お日様も、真上から照らしつける。景色はいいのだが、周りを見る余裕は無い。ひたすら、階段を見ながら登っていく。途中休む所で、周りを見ると本当に絶景である。一緒に来たツアーコースの人たちは、雨の黄山しか経験できず可哀想であった。<br />頂上で、写真を撮りいよいよ下りである。芸客松とは反対側の半山寺のほうに抜ける。こちらの方は、少し傾斜が緩やかなのだが、やはり結構きつい。昨日から、アップダウンを繰り返しているので、腿も痛いし、膝も笑ってきている。5時過ぎにやっと半山寺に着く。<br />ここには、バスやタクシーが来ているので一安心である。<br />黄山大門のバスセンターまで行くバスのチケットを買おうと売り場に向うと、タクシーの運転手が勧誘に来る。一人旅では、怖くてタクシーに乗る気にはなれないが、中国人の同行者が居るので、安心して交渉を任せた。こちらは4人なので、タクシーでも料金はあまり変わらない。タクシーで行くことにした。黄山大門のバスセンターには、黄山市の鉄道駅まで行くバスが泊まっていた。バスには、スペイン語らしき言葉を話す外人4人が既に座っている。我々も乗り込んだ。でもバスは、満員にならないと出発しないらしい。中国人らしい3人がバスの外に居るが、バスに乗る気配が無い。聞いてみると、我々が乗ったバスは、エアコンが無いおんぼろバスである。この次に出るバスが、エアコン付のバスなので、そっちに乗るつもりらしい。そのうち、タクシーが来て、降りた乗客が乗り込んだ。まだ満員にならないが、出発である。<br />ものすごいエンジン音を立てて走る。エアコンは無いが、開け放たれた窓から風が入ってくるので涼しい。途中、バスの前方で、手を上げる人が居ると、バスは止まり乗せる。 高速の入口でも一人乗せた。<br />高速に入り、前に、バイクや自転車が走っていると、バスは、盛大にクラクションを鳴らす。危険を相手に知らせるためであろうが、けたたましい。<br />そのうち、黒いホンダの車が、クラクションを鳴らしながら追い抜いていく。追い抜いた所で、ブレーキをかけ停車した。バスの運転手は、多分「何やっているんだ!!」といいながら、ホンダを追い抜いていく。しばらくすると、又、ホンダがクラクションを鳴らしてバスを追い抜いてきた。今度は、バスも、ホンダの後ろに停まった。ホンダから運転手が降りてきて、バスの運転手に声をかける。どうやら、バスに乗りたい人を乗せて、追いかけてきたらしい。3人が乗り込んだ。<br />周りが暗くなる頃、ようやく駅に着いた。ホテルは、駅から近いのだが、一時間近くバスに座っていたので、疲れた脚が冷えてしまって、痛くて良く動かない。びっこを引きながら、ようやくホテルに着く。チェックインすると、今日の部屋は、3階だと言う。当然エレベーターは無い。重い足を引きずりながら、階段を上った。<br />シャワーを浴びて、すっきりした所で、夕食を食べることにした。黄山の銀座に当るところで食べる。タクシーで10分くらい行くと、ネオンが煌いている町並みになる。マッサージ屋もある。こぎれいなレストランを見つけ、入った。このところ、魚ばかりだったので、肉やたけのこなどのご馳走を食べた。汗もたっぷりかいたので、ビールも沢山飲んだ。<br />久しぶりに満腹になって、ホテルに帰ることにした。あまりに疲れていたので、マッサージにいく気にもなれなかった。<br />帰りのタクシーの運転手に、「明日、新安江の船着場まで、約80kmあるが、いくらで行くか?」同行者が交渉した。100元で行くという。1700円相当である。おととい交渉した別の運転手は、140元といっていたので、早速、そちらをキャンセルして、この運転手に、明日朝、ホテルに迎えに来るよう頼んだ。<br /><br />

黄山登山記(その3)

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2007/08/14 - 2007/08/17

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trippower

trippowerさん

8月16日(木)
今日は、晴れていれば、ご来光を見に行くことになっている。4時半に起き、外にでてみると、雨は上がっており、雲の合間に晴れ間が見られる。早速、歩いて10分ほどの高台に向う。既に沢山の人が来ている。他の高台にも、懐中電灯の光が沢山見えるので、みんなご来光を楽しみに見に来ているのだろう。しばらくすると、東の空が明るくなってきた。
期待をこめて、カメラを向けていると、残念ながら、下から雲がわいてきた。どんどん濃くなり、結局日の出時刻には、まったく隠れてしまった。それでも、その場で待っていると、周囲がだんだん明るくなり、周りの景色がはっきり見えるようになってきた。幻想的な景色である。しばらく景色を堪能して、ホテルに戻った。
昨日夕食を摂ったところで、朝食である。おかゆと、パンと、カステラみたいなもの、それに、ゆで卵が出た。結構おいしかった。
ツアーコースのメンバーは、これから、別なロープウエィの駅まで行き、9時半には、山を降りて、上海に戻るらしい。我々は、もともと、途中から別行動をとることにしており、今晩は、黄山市のおととい泊まったホテルに泊まり、その後、千島湖に行く予定だから、朝食後から別れることにした。天気も良いし、昨日見ることができなかった景色を楽しむことにした。
7時過ぎにホテルを出発し、西の方向に向う。西海飯店を通り過ぎ、丹霞峰を目指す。朝一番ではあるが、昨日とは一転、よい天気なので、汗も沢山出る。水分補給しながら、ゆっくり登る。階段が整備されているとはいえかなりの傾斜である。リュックサックの重みで、重心が、背中にかかると、ひっくり返ってしまうのではないかと感じさせる傾斜だ。
このルートはあまり人が来ておらず、少しさびしい感じだ。山を降り、排雲亭を過ぎ、飛来石まで着た。ここは、有名な所で、沢山の人が集まっている。巨大な岩が、ちょこんと立っている。男の人は右手で触り、女の人は、左手で触ると良いらしい。何に良いか分からないが、同行の人が教えてくれた。ここで写真を撮り、昨日行った光明頂に向う。昨日雨は、ほとんど止んでいたが、ガスが多くて景色が見えなかった。今日は、天気が良く景色がよく見える。ここからしばらくは、昨日も通った道を逆方向に進む。一銭天を今度は、下ることになる。ここは一方通行なので、少し右側の道を下る。登りもきつかったが、下りもきつい。少し平坦の道に出て、昨日のロープウェーの駅の近くを通り、迎客松に向う。昨日は雨であったが、今日は晴天である。人がさらに多く集まっている。松のところには、警備員が2人居て、横から割り込む人間が居ないかチェックしている。20分くらい待って、ようやく写真が撮れた。
ここで、12時を過ぎたので、昼食にすることにした。鶏肉のから揚げと、ご飯と、野菜の炒めたものが一皿に盛りあわされた定食みたいなメニューがあったのでそれを頼んだ。味はまあまあであった。ほかに串に刺した焼き鳥みたいなものだとか、ソーセージの焼いたものなどを売っていた。
腹ごしらえが出来たので、いよいよ最後の難関に挑むことにした。天都峰というピークである。標高1810mで、さっき通ってきた光明頂と、今回はパスした、蓮華峰(1864m)が三名峰だそうだ。芸客松から、天都峰は正面に見える。ここから、急坂を一度下って、そこから、一挙に頂上を目指す。黄山の中でも一番の難所だそうだ。階段の横には綱がついている。両手で手繰りながら登る。登るのも大変だが、下りも、下を見ると怖くなって足がすくんで一歩も足が出ない娘も途中見かけた。お日様も、真上から照らしつける。景色はいいのだが、周りを見る余裕は無い。ひたすら、階段を見ながら登っていく。途中休む所で、周りを見ると本当に絶景である。一緒に来たツアーコースの人たちは、雨の黄山しか経験できず可哀想であった。
頂上で、写真を撮りいよいよ下りである。芸客松とは反対側の半山寺のほうに抜ける。こちらの方は、少し傾斜が緩やかなのだが、やはり結構きつい。昨日から、アップダウンを繰り返しているので、腿も痛いし、膝も笑ってきている。5時過ぎにやっと半山寺に着く。
ここには、バスやタクシーが来ているので一安心である。
黄山大門のバスセンターまで行くバスのチケットを買おうと売り場に向うと、タクシーの運転手が勧誘に来る。一人旅では、怖くてタクシーに乗る気にはなれないが、中国人の同行者が居るので、安心して交渉を任せた。こちらは4人なので、タクシーでも料金はあまり変わらない。タクシーで行くことにした。黄山大門のバスセンターには、黄山市の鉄道駅まで行くバスが泊まっていた。バスには、スペイン語らしき言葉を話す外人4人が既に座っている。我々も乗り込んだ。でもバスは、満員にならないと出発しないらしい。中国人らしい3人がバスの外に居るが、バスに乗る気配が無い。聞いてみると、我々が乗ったバスは、エアコンが無いおんぼろバスである。この次に出るバスが、エアコン付のバスなので、そっちに乗るつもりらしい。そのうち、タクシーが来て、降りた乗客が乗り込んだ。まだ満員にならないが、出発である。
ものすごいエンジン音を立てて走る。エアコンは無いが、開け放たれた窓から風が入ってくるので涼しい。途中、バスの前方で、手を上げる人が居ると、バスは止まり乗せる。 高速の入口でも一人乗せた。
高速に入り、前に、バイクや自転車が走っていると、バスは、盛大にクラクションを鳴らす。危険を相手に知らせるためであろうが、けたたましい。
そのうち、黒いホンダの車が、クラクションを鳴らしながら追い抜いていく。追い抜いた所で、ブレーキをかけ停車した。バスの運転手は、多分「何やっているんだ!!」といいながら、ホンダを追い抜いていく。しばらくすると、又、ホンダがクラクションを鳴らしてバスを追い抜いてきた。今度は、バスも、ホンダの後ろに停まった。ホンダから運転手が降りてきて、バスの運転手に声をかける。どうやら、バスに乗りたい人を乗せて、追いかけてきたらしい。3人が乗り込んだ。
周りが暗くなる頃、ようやく駅に着いた。ホテルは、駅から近いのだが、一時間近くバスに座っていたので、疲れた脚が冷えてしまって、痛くて良く動かない。びっこを引きながら、ようやくホテルに着く。チェックインすると、今日の部屋は、3階だと言う。当然エレベーターは無い。重い足を引きずりながら、階段を上った。
シャワーを浴びて、すっきりした所で、夕食を食べることにした。黄山の銀座に当るところで食べる。タクシーで10分くらい行くと、ネオンが煌いている町並みになる。マッサージ屋もある。こぎれいなレストランを見つけ、入った。このところ、魚ばかりだったので、肉やたけのこなどのご馳走を食べた。汗もたっぷりかいたので、ビールも沢山飲んだ。
久しぶりに満腹になって、ホテルに帰ることにした。あまりに疲れていたので、マッサージにいく気にもなれなかった。
帰りのタクシーの運転手に、「明日、新安江の船着場まで、約80kmあるが、いくらで行くか?」同行者が交渉した。100元で行くという。1700円相当である。おととい交渉した別の運転手は、140元といっていたので、早速、そちらをキャンセルして、この運転手に、明日朝、ホテルに迎えに来るよう頼んだ。

同行者
友人
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
観光バス
  • 空も明るくなり、ご来光が拝めるか。残念ながら、この後、下からガスが流れてきてしまい、見えませんでした。

    空も明るくなり、ご来光が拝めるか。残念ながら、この後、下からガスが流れてきてしまい、見えませんでした。

  • 沢山の人が、ご来光を見に来ています。

    沢山の人が、ご来光を見に来ています。

  • 残念でした。

    残念でした。

  • でも、空が明るくなり、周りの景色が見えてきました。

    でも、空が明るくなり、周りの景色が見えてきました。

  • 早朝で、中々、幻想的な雰囲気です。

    早朝で、中々、幻想的な雰囲気です。

  • 北海の獅林大酒店の正面玄関です。山の中にあるのに立派なホテルです。

    北海の獅林大酒店の正面玄関です。山の中にあるのに立派なホテルです。

  • ホテルの前の景色です。今日は良い天気です。

    ホテルの前の景色です。今日は良い天気です。

  • 天気が良いので、山の景色も良く見えます。

    天気が良いので、山の景色も良く見えます。

  • 別な方角です。

    別な方角です。

  • 登山道はよく整備されています。危ない場所には、クサリの着いたガードが設置されています。<br />クサリにぶら下がっているのは、鍵です。日本のおみくじのように、恋人同士が、願いをこめて、クサリにかけるそうです。

    登山道はよく整備されています。危ない場所には、クサリの着いたガードが設置されています。
    クサリにぶら下がっているのは、鍵です。日本のおみくじのように、恋人同士が、願いをこめて、クサリにかけるそうです。

  • 山々の景色です。

    山々の景色です。

  • 山の頂上に見えるのが、飛来石です。

    山の頂上に見えるのが、飛来石です。

  • 山々の景色が良く見えました。

    山々の景色が良く見えました。

  • 光明頂の天辺にある気象レーダーのような建物です。昨日は全然見えませんでした。

    光明頂の天辺にある気象レーダーのような建物です。昨日は全然見えませんでした。

  • 天海賓館に入るところにある、道案内の地図です。要所要所にこのような案内がありとても整備されていると思います。

    天海賓館に入るところにある、道案内の地図です。要所要所にこのような案内がありとても整備されていると思います。

  • 1銭天の隣の道を下ります。とても急なくだりです。

    1銭天の隣の道を下ります。とても急なくだりです。

  • 急な山を登る人たちです。雨の昨日も、同じくらいの人がいました。

    急な山を登る人たちです。雨の昨日も、同じくらいの人がいました。

  • 垂直にそびえる岩肌です。

    垂直にそびえる岩肌です。

  • 町のほうまで視界が開けています。

    町のほうまで視界が開けています。

  • 今日は天気が良いので、迎客松が良く見えます。

    今日は天気が良いので、迎客松が良く見えます。

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