Eｇｙｐｔ　三昧～NO １

2007/08/03 - 2007/08/17

去年の夏に初めてエジプトを訪れて以来、すっかりこの国のとりことなりました。今年は義理の妹を連れて出発。期間もたっぷり2週間！遺跡めぐりは去年と重なりますが、2度目でも見応え充分。一年間の修行の成果もあって、本当に楽しい旅になりました。

エリア エジプト

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: エジプト航空

待ちに待ったエジプト再訪。今度は時間の節約でエジプト航空を利用。8月3日、1時間遅れで　15：45離陸。いざ出発。今回は旅の友、義理の妹の加代ちゃんと一緒。
約13時間の飛行を終え無事カイロに到着。お友達のモハメッドさんから頼まれたユニクロの衣類を片手に空港を出ると、約束どおり自家用車でお出向かえしてくれた。エジプトに関して何も期待しないという事を鉄則にしてきたが、きちんと来て下って、おまけにアスワン行きの切符も手配してくれていた。ありがとう。一泊目の宿、シェリーフストリートにある宿まで送ってもらった。ゆっくりお話したかったけど、奥さんが明日出産との事で急いで帰られた。忙しい中、時間を割いて下さって本当に感謝。無事宿にチェックインし、二人ともしばし呆然。ダブルベッドとシングルの3人部屋。寂しいので二人でダブルで寝た。明日は早速ピラミッド。

宿情報
このホテルは一泊二人で70ポンド。二日目からは60ポンドになりました。ぼろいけどシーツも部屋も清潔。トイレ、シャワーは共同だけど、暑いお湯がいつでもでた。バスタオルを貸して欲しいというと、何故かシーツだった。　宿の人は特に格別親切なわけじゃないけど、必要な情報は提供してくれるし、ぼらないし、総合的に2重○。ちなみに朝食付きだけど、朝に弱いエジプト人。早起きして出かけると、食べ損ねる。。。。。

朝から辺りをうろうろし、タハリール広場辺りのパン屋で朝食を購入。二人分で約5ポンド。水も調達してからタクシー交渉。25ポンド。ナイル川やら、通る場所を何かと説明してくれるから、あとで吹っかけてくるのかと思ったけど、只の親切だった。何だか疑う癖がついてる。。。。。
混まないうちにまずはクフ王のピラミッド見学。エリアの入場券は去年よりも値上がりしたみたい。50ポンド。物価の安いエジプトだけど、この遺跡の入場料がかなりつらい。クフ王のピラミッドを満喫したところで、日陰で朝食。
その後あちらこちらと歩いて周り、スフィンクス側まで来たところでかなり疲労してきたのと、友人と待ち合わせする為、ケンタッキー横のカフェで一休み。
値段は結構高めで、ハエに注意。でもそのカフェの上がレストランで、夜になるとバルコニー側の席から音と光のショーが無料で見れると、おじさんが自慢してた。ケバブとサラダやパンなどがついて15ポンドらしい。かなり行きたかったんだけど、行けなかった。ので味の保障はないです。

ギザのピラミッドを見終わって、かなり待ってからようやく友達のマグディーに会えた。それからサッカラのピラミッドを見に行こうと言う事になって、タクシーをチャーターして出かけた。帰りはタフリールまでで100ポンド。高い。。。しょうがないか。マグディーに価格交渉任せちゃったし。サッカラまでの風景が素敵だった。一緒に中に入ろうとしたら、何だかマグディーは別行動をとらないといけないらしく、私たちだけで入った。ギザのピラミッドとは又違うピラミッド。崩れてるところもかなりあって修復作業中だった。観光客はほとんどいない中、ガラベーヤおじさんがいきなり券をふんだくり、案内を始めた。

何だかやな感じ。早く断らねばと思い、話が一段落したところで、お断りしているところへようやくマグディ登場。やはり案内料を吹っかけてくるおじさん。渡した金額に不服を言っていたが、何とかマグディーにかわしてもらった。それにしてもやはり暑い。意識が朦朧としかけた所で帰路についた。
宿の前でもう一人の友人サンと合流してホテルのロビーでしばし談話。日本から持ってきたお土産を渡し、梅干を試食してもらった。かなり嫌な顔をしてた。

この日の晩御飯。シュワルマサンドやらターメイヤサンドなどを買い込んでお部屋で。節約節約。のわりにはすごい量。。。。

今日は考古学博物館。朝からパン屋を探して街をうろついていると、タラートハルブスクエアに何だか良さそうな店を発見。試しにシュワルマサンドをTakeout。うまいうまい。felferaのよりも美味しい。日本から持ってきたドリップコーヒーを作り、ご飯を食べていると、ホテルの朝食も運ばれてきた。あら。パンとジャムとチーズという平均的なものだけど、ジャムが異様にうまかった。残ったパンやらチーズ、水をかばんに詰め、サンと待ち合わせをして博物館に出発。

入り口で厳しい検査を受けた時に、何故か私は呼び止められ、かばんにナイフが入っていると、一緒にいたサンが攻められてた。？なんと、ホテルの朝食のバターナイフみたいなのを一緒に入れてたみたい。サンが、僕は牢屋に入れられるところでした。と、たどたどしい日本語で言ってた。ほんと申し訳ない。博物館はやはり何度見ても新鮮。しかもサンのプライベートガイド付き。日本語ガイドになりたい彼は一生懸命説明してくれた。ありがとう。でも今回はツタンカーメンの黄金の玉座がなかった。

博物館を満喫した後、サンとお昼を買ってカフェでランチ。持ち込みOKみたい。買ったお店は朝発見したのと同じお店。やはり地元の人にも人気みたい。チキンのサンドやら漬物みたいなのやら茄子の煮込んだの等色々試してみた。どれも美味しい♪　
200〜300円程度でお腹いっぱいになるなんて、何だか得した気分。カフェの紅茶は30円くらいかな？
一旦サンと別れてホテルで休憩した後、マグディも仕事から帰ってきて4人でハンハリーリに行った。写真はモスク。とてもにぎやかで、面白い。お土産にTシャツ買ってみた。が、日本に帰ってから襟ぐりが異様に小さい事に気づいた。誰ももらってくれなかった。3枚も買ったのに〜。エジプト人は頭が小さいのか？

8月6日。今日はオールドカイロへサンが付き合ってくれた。彼はコプト教のクリスチャンなのでさすがに詳しい。日本語と英語を見事に操って熱心に説明してくれた。前回見逃した教会がかなりあったからまた違ったオールドカイロを見学出来た。印象的だったのはサンが警備の警官にバクシーシをあげていた事。理由を聞くと、彼らの月給は日本円にして6000円くらいで、サンはそれと同じ額のおこずかいをもらえるから、彼らにあげることで助け合うのは当然の事なんだって。イスラムの教えは宗教の違いに関わらず、浸透していることを実感。人にお金をあげる事に抵抗があるといか、失礼な気がしてならない私はまだまだ日本人。でも見ず知らずの人同士が普通に助け合う場面や執拗に人と関わる、ほっとかない人間性を見て、日本では感じられない人の温かさを感じた。エジプトにいると、何だか安心するのはこの為かもしれない。

寝台列車に乗る為にラムセス駅へ。ここで事件発生。去年もラムセス駅から寝台列車でルクソールに行ったので油断していたら、何と乗車駅がギザに変更になってた。まじで？いつから？駅にいる人あらゆる人に聞いてもギザからしか乗れないと言われた。発車時刻まであと30分。道路は混み込み。10秒悩み、地下鉄へダッシュ。大きな荷物を下げた私たち二人、地下鉄にすごい形相で乗り込んだものだから現地の子供達もびっくり。ずっとこの電車はギザに行く事を教え続けてくれた。周りの大人は苦笑い。何とかギザにたどり着きホームへ降りてみると電車はまだ着いてなかった。ほっ。良かった。アバウトな国で。日本だったら終わってる。無事に列車に乗る事が出来、二人でワインを奮発して乾杯！　エジプトワインなかなか美味しい♪　翌朝のアスワンの看板がとても輝いて見えた。

電話で予約しておいたMEMNONHOTELへ。友達が紹介してくれた旅行会社の方と連絡をとり午後から早速アスワンハイダムとイシス神殿を見学する事に。エアコン付プライベートカーで80ポンド。初めてのアスワン。わーい。やたら暑いぞ。ナイル川は一層青く、太陽がまぶしい。観光に行く前にランチを川床レストランで。私はパスタを加代ちゃんはケバブを頼んだ。パスタはうどんかと思う程の湯で加減。ケバブは美味しかった。

宿情報
Memnonホテル一泊ツイン70ポンド。エアコントイレシャワー付き。バスタオルも完備。古いホテルだけど、窓からの眺めが良かった。スタッフも大変親切。ココからのツアーはどれも適正料金でかなり安かった。朝食ももれなく頂けて、アブシンベルツアーなど早く出発する時は朝食ボックスをくれる。水もｼﾞｭｰｽも安い。お腹の薬も買ってきてくれた。ルクソールまでの電車の切符も無料で手配してくれた。シャイは有料。でもお勧め。写真は窓からの眺め。

ご飯を食べてすぐ、ハイダムとイシス神殿へ。私たちを待っていたのはピッカピカの日本車。クーラーも効いていてかなり乗り心地良い車でドライバーさんもかなり自慢げ。少しの段差も傷つかないようにゆっくり運転していた。が。が。なんと、アスワンハイダムへ向かう大きな道路でアクシデントが。。。車だか何だかわからない物体が車のサイドミラーに当たってきてそのミラーが窓にぶち当たり気づいた時には私の目の前で細かいガラス片がまさしくスローモーションで降り注いでいた。一瞬テロにあったと思い一人で叫んでいた。ドライバーさん、お気の毒にかなりの落ち込み。あれ。警察は？呼ばないの？降り注いだガラス片をクッションで払い、私たちが無事なのを確認すると、ぶらりと落ちそうなサイドミラーを手で支えながらツアー続行。えーー。エアコンカーが灼熱地獄に。寿命が1年縮まったアクシデントでした。アスワンハイダム、素晴らしく大きくて景色も良かった。でも死ぬほど暑い。観光の時間帯を誤った。。。

船着場で一旦ドライバーさんと別れ、ボートでイシス神殿へ。船のおじさんがいきなり料金を吹っかけてきた。一人50ポンドだという。そんなはずはない。神殿のチケット売り場がボート交渉より先にあるなんて何だかずるい。暑さのせいもあり、かなり腹がたって真剣に帰ろうとしたら、あっさり折れた。二人で40ポンド。なるほど、料金交渉はこうすればいいんだ。神殿はとてもきれい。あー帰らなくて良かった。1時間暑さも忘れてくまなく見学。たまによそのツアーガイドに聞き耳をたてながら。。。。イシス神殿の他にも私の一番のお気に入りハトホルちゃんの神殿もあった。この女神の髪型が素敵。船着場に戻ると、ものすごい客引きの嵐。黙って見せてくれるなら買う気もおきるのにね。灼熱カーに乗ってさっさとホテルへ。ドライバーさんの会社に事故の事を黙っていて欲しいという涙の訴えを聞き入れ、今日のアクシデントの事は内緒に。てココでばらしてますが。エジプト人にはわかんないか。

夕食を食べに、昼の川床レストランの隣のこれまたナイル川にあるレストランへ。牛のケバブと私は魚のケバブを注文。付け合せのピーマンみたいなのを食べたらなんと激辛。。。これを食べた後から胃がやられてしばらく絶食の日々。。。それにしてもナイル川に沈む夕日、最高にきれいだった。食べた後はヌビアン博物館へ。たいした事ないと思っていたけど、ライトアップされた庭はとても美しく幻想的。展示も結構見応えがあって、閉館時間1時間前に行ったものだから、せかされて急いでみたのが残念。館内案内役のおじさんが日本人の私達が気になるのか遠くのほうからでも展示物の説明をしてくれた。時にはすぐ隣の至近距離までやってきてさりげなく手を肩に。。。私もさりげなく距離をとる。。。

8月8日アスワン2日目。今日は昨日の不吉な事故があったので、ホテルのツアーに参加することに。キッチーナ島、エレファンティネ島、ヌビア村と廻るプライベートツアー二人で240ポンド。朝はのんびりホテルのレストランで朝食。眺めも良いし、朝食のパンも美味しかった。10時に出発してまずはキッチーナ島へ。本当にエジプトかと思う程、緑いっぱいの島。島に降りた所でデジカメの予備のメモリをゲット。Orympusの256メガのを3000円で。適正価格かどうか不明。でもメモリが足りないと心配だったので、うれしかった。島には色々な植物が生い茂っていてとても静かで素敵な場所。

何だかかわいい植物発見！

次に向かったのがエレファンティネ島。アスワン博物館にグロテスクなミイラがあるとガイドブックにあったけど、なかった。建物も修復中のためか、規模が小さくてすぐ終わった。博物館から出て歩いているとガラベーヤガイド接近。警戒していたけど、何だか人の良さそうな方だったので、言われるままについていってみた。ナイロメーターも場所がわかり難かったけどガイドがいたので無事発見。古代エジプト時代、その後のアレキサンダー大王の時代、そしてイスラム時代とメモリがあると、ガイドの方は説明してくれた。下まで降りてナイル川を覗くと、魚がいた。

クヌム神殿を隅から隅まで案内してくれ、王様のポーズまで。。。とても人の良いガイドさん。展望台からの眺めも良かったけど、異様な暑さに死にそうでした。日傘、帽子、長袖と完全武装だったけど暑さで命の危険を感じたのは初めて。。。出口付近で違うガラベーヤガイドが特別に鍵を開けてくれるというのでついて行った。中は漆黒の闇。何の為の場所なのか良くわからなかったけど、かすかな明かりで見たのは、赤ちゃんを洗っていたという石の‘たらい’みたいなの。わくわく興味深かったけど、その後でバクシーシの嵐。子供が6人もいるからもっとよこせって言われてもね。私たちのガイドさんは慎み深く、謝礼を黙って受け取った。対照的な二人。。。

船に戻ったものの、暑さで気分が悪くなり、船のキャプテンに休憩させて欲しいと言うと、葦の生い茂った静かな涼しいポイントまで移動してくれた。彼にも昼食に持ってきたパンとチーズをあげて、加代ちゃんはランチタイム。私は死人のように横たわって休憩。ナイル川に足を付けると気持ちよい、見たいな事を言ってきたのでボーに腰を下ろし、足だけ付けてみた。体の熱がスーッと抜けていく感じで気持ちいい♪彼はガラベーヤを脱ぎ捨て、ザブン！　住血吸虫、大丈夫ですか〜〜？泳げと誘われたけど、無理　！！

何とか気分も良くなったので、ヌビア村へ出発。途中、急流くだりのような流れの激しいところを通り抜けしばらく行くと川岸から緑が消え、砂漠が。そして何とも可愛らしいカラフルな柄つきハウス。船着場を降りると、子供達が寄ってきて、飴をくれと訴えるので、加代ちゃんが、ガムならあるよと差し出すと、新品のを全部持っていった。。。。がめつい。ヌビアの家を見学させてもらい、ヘンナでタトゥーを入れてもらった。一人3ドル。その後、加代ちゃんが細かい三つ編みのレゲエっぽい髪型にして欲しいと頼むと、何故か大きな三つ編みが二つ。ちがーう！再度説明。今度は違う女の人が、自信ありげに三つ編みを４つ。これもちがーう！おまけにゴムはタオル地のカラフルなやつ。伝わってないのか、ココでは出来ないのか。とにかく断念。ホテルに戻るともう4時。くったくたになりながら早めの夕食を食べにマタール通りにあるストラン、マスリーへ。私は腹が痛かったのでパンと水。加代ちゃんはケバブ。なかなか清潔で良い感じのお店でした。

アブシンベル、今回のメインともいえるこの遺跡。一泊してゆっくり見たかったのだけど、日本で何も手配せずに出発したせいもあり、アスワンについてから四苦八苦。まず現地までの移動手段。どこまで本当かわからないけど、コンボイでしか移動できないとの事。そのためのプライベートカー手配が、現地のホテル代より高くて（18000円くらい）、今回はショートツアーで我慢する事に。ホテルからツアーに参加。二人で2200円。ホテルのマネージャー曰く、同じツアーでもこの値段が1万くらいになったりするらしい。すべては運？！交渉？そういえば、駅で出会った日本語ガイドさんが何かあったら連絡してといって名刺をくれたので、ツアーの事を聞きたくて連絡を取ったら、泊まるのは無理との事。しかも彼が進めたツアーは一人5000円くらいとの事。普通に高かった。ふむむ。。値段のない国って油断ならない。。。

朝2時頃起きて、3時半にロビーへ。朝食ボックスを頂いて、いざバスへ。小さいバスだけどエアコン付。各ホテルからピックアップして出発。朝食ボックスはゆで卵つきだった。♪　真っ暗な道をひたすら走っていると途中から何もない荒涼とした砂漠から太陽が昇ってきた。ああ、私は今アフリカ大陸にいるんだぁ。。。と実感。
神殿は写真で見るより大きな感じ。見物できる時間があまりなくて、しかもチケット売り場もトイレもすごい人人人。。。もう一度行きたい。次は一泊して日の出と夕日を見よう。

ショートツアーは昼過ぎにはホテルに着。暑さで少し疲れたのと、胃の調子も悪かったので持ってきた味噌汁とおかゆと梅干を食べた。おかゆ最高。それを見たホテルの人は、おしんライスと呼んでいた。食事後しばし睡眠。明日はルクソールへ移動するので今日はスークへくりだそう！アスワンの人たちは何だかみんなのんびりしていると思ったけど、スークのお店の人たち、すごかった。飛び交う片言日本語の中に何故か、山田はなこ〜　と叫んでる人が。。。。何故？それから更に進むと、ガラベーヤさんで初めてペンをよこせと言われた。カイロでもルクソールでも耳にしたことなかった。。。比較的物静かなおじさんのシルバーショップで私はシルバーとラピスラズリでできたスカラベのブレスレット購入20USD。スカラベがシンプルでとてもかわいい。かよちゃんはアンクのシルバーのﾈｯｸﾚｽを2本、あとココはハガキがとても安かった。歩いてお腹がすいてきたので街で見かけたチキンの丸焼きを買ってホテルで食べる事に。他ターメイヤやらまたしてもコシャリ、あとジャガイモの中にゆで卵がはいってる揚げ物を買った。ビールが欲しかったけど、見つけられなかったのでノンアルコールで我慢。実は私の3？才の誕生日だったので、お部屋で乾杯。