2006/05 - 2006/05
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JIC旅行センターさん
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■都会的雰囲気の街、リガ
ヴィリニュスを出発して5時間、ほぼ定刻どおりラトビアの首都リガへ到着した。バスターミナルは人でごった返している。ヴィリニュスとはまったく異なる雰囲気に期待が高まる。
バスターミナルから地下道を通り、旧市街の入口に位置する宿に向かう。今回の旅行が、リガで行われるアイスホッケーの世界選手権とたまたま重なってしまったためホテルの予約がとりにくく、予算オーバーだったけれど少し良いホテルをとったのだ。
バスに5時間ほど揺られて疲れていたこともあり、街を歩き回っておいしそうなカフェを探すこともためらわれた。そこでチェックイン後、フロントでもらった割引券を利用してホテル内レストランでランチをとることにした。時間は午後2時。レストランは人もまばらで、休息をとるにはうってつけだった。迷わずソファー席を選び、シーフードパスタをオーダーする。昨日はあんなに食べられたのに、今日はあまり食が進まない。胃が疲れていたのだろう。それでも少しの休息をとり、すぐに外へと出かける。リガでの時間はまる1日半だ。無駄にはできない。
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気分転換のため、まずは運河沿いを散歩することに。
国立オペラ座前のベンチは日向ぼっこをする人々で埋まっており、あふれた人々は芝生の上にまで寝ころがっている。気持ちよさそうだ。またアイスホッケーの各国応援団の姿もあちこちで見られた。でももうアイスホッケーの試合をするには暑すぎるくらいだ。どちらかといえばアイスクリームが食べたいくらい。
運河沿いを脇にそれ、旧市街へと入っていく。ホテルからおよそ15分の距離。しかしこれでも南端から北の端まで歩いたことになる。ホテルの斜め前にはストックマンデパートが建っており、都会の雰囲気が漂うリガだが、それでもやっぱりコビトの街。旧市街は驚くほど分かりやすく、こじんまりとしており歩きやすい。 -
■尖がった街・可愛らしい街
リガの主な見どころといえば、「聖ペテロ教会」である。旧市街の真ん中にどーんとそびえたち、リガの印象をつくっている建築物でもある。ここはただの教会ではなく内部に展望台を備えており、非常に高いところからリガ市街を一望できるのだ。ここで出会ったのがエレベーターガールならぬエレベーターおじいちゃん。ヴィリニュスでの体験からロシア語が広く通じることを実感した私は、おじいちゃんに対してロシア語を使ってみた。すると案の定、ロシア語ですらすらと答えが返ってきた。やっぱりね、そう思った。しかも驚いたことにおじいちゃんは東洋人がロシア語を使って会話をすることにぜんぜん驚いていない。不思議に思ったので尋ねてみた。すると、「ここにくる日本人は、団体旅行客かロシア語を話す個人旅行客かどちらかだよ」と笑った。ほー、なるほど。
聖ペテロ教会のそばには「ブラックヘッドのギルド」という個性的な建築物がある。リガの創設800年を記念して2000年に完成した名所だ。また、少し北に位置する「リガ大聖堂」「聖ヤコブ教会」などの尖がった建築物が、リガの印象の一面を形作っている。 -
一方で、リガは可愛らしい一面ものぞかせる。街の北側をはしる城壁に沿った通り「トゥルァクシュニュ通り」。舌を噛みそうな名称だが、この通りは本当に左右のドアから今にもコビトが顔をのぞかせそうな雰囲気で満ちている。自分がガリバーのような気分になり、思わず腰をかがめて歩きたくなってしまう。ひっそりとして細い石畳の小道はおとぎの世界そのものだ。何をするでもなく、しばらくその場でボーっとたたずんでいた。時が進んでいくことさえ忘れさせられるようだった。
それでも1日半は瞬く間に過ぎていった。時間が止まるわけもない。また1つ、コビトたちの街を後にした。
(つづく)
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