2007/08/05 - 2007/08/06
1504位(同エリア2007件中)
サボ10さん
2007年7月8日の当地の新聞、オレンジ郡レジスター(the Orange County Register)、の旅の部(travel section) に、デルマーとソラナビーチを楽しむ方法(Ways to enjoy towns of Del Mar and Solana Beach)と題した4ページの記事がでました。
旅行者の多くはサンディエゴ市、ラホヤの北にあるこの二つの町を通り過ぎてサンディエゴに行ってしまうのだそうですが、隠れた静かで楽しい町だと書いてあったのです。
「そうだな〜、我々も 今までは素通りしてサンディエゴに行っていたな〜、小さな海辺の町でのんびりと過ごすのもよいかなあ〜、一寸行って みっか なあ〜」 なあ〜なあ〜 と云うわけで みっか じゃなあ〜い 二日の旅行を計画しました。
デルマーとソラナ・ビーチは二つの町ですが二つ合わせても一つの小さな町と云う感じです。
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2007年8月5日の午前中をエンシニタス(Encinitas)のクエール植物園(Quail Botanical Gardens)で過ごした後デルマーのフィッシ マーケット レストランで昼食。
この店は1976年にパロアルトに第一号店を出し、今はアリゾナに1軒、カリフォルニアに8店を出しています。
我々はサンディエゴハーバーの店に以前行ったことがあり二回目。 -
先ず、ビール(右)とハマチロール(中下)。 ビールはパシフィカ・セルベッツア(Pacifica Cerveza)。 Cerveza はスペイン語のビール、メキシコのビールです。 南カリフォルニアは場所柄メキシコのビールが多く、メキシコのビールにはライムを入れて飲みます。
昼食はハワイ語でオノと呼ばれる魚、私の好きな魚。
スープはクラムチャウダー。 Clam Chowder には トマト・ベースのマンハッタン(Manhattan)と ミルクベースのニューイングランド(New England)の二つがありますが、カリフォルニアでは殆どニューイングランド スタイル。
野球のヤンキースとレッドソックスのようにニューヨークとニューイングランド地方は競い合い1939年にはクラムチャウダーで論争を起こしました。 ジェームスシーダー(James Seeder)と云うメイン州の州議員がトマトをベースにしたクラムチャウダーは法律違反とする法を提出。 幸いに法律は成立しませんでした。 -
Solana はスペイン語で 陽の当たる場所。 でも、陽の当たらない海岸なんて無いですけどね〜(あるかな)。 まあ、地名にごねてもしょうがないこと。
この建物は1920年代のビーチ・コーテジ、セドロス地域に残っています。 この店は何やさんになるのでしょうね、「ガラクタ」の店とでも云うのでしょうか色々な物を売っています。 ある人のガラクタはある人にとっては宝になるのでしょう。
店の名が アウトオブブルー。 小屋ですから店内は狭く庭にも品物を置いています。 Out of Blue と云う表現は「突如、何処からともなく」と云う意味で使います。例えば交通事故で車が突如何処からともなく出てきたと云う時に使われる言葉。 然し、この店の場合は小屋も青い色だし、店の看板からみてブルーが海で「海から」と云うことなのでしょう。 -
後に記入しますがソラナ・ビーチにセドロスと呼ばれる地域があります。 その名の道 Cedros Avenue の周辺です。 そこで毎週日曜日の午後2時から5時までファーマーズ・マーケットが行われます。
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マーケットでは色々な果物、野菜が売られ、その多くは農薬類を使わないもの(certified organic produce)。
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花やプルメリアなどの植物も売っています。
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セドロス地域は1950年代には小工業地帯で、Quonset hut と呼ばれる建物が建っていました。
終戦直後米軍が日本で建てた臨時の建物を我々は 蒲鉾兵舎 と呼んでいましたが、その半円形の建物をクオンセット小屋と呼びます。 アメリカのロードアイランド州のクオンセット・ポイント(Quonset Point)で作られた組み立て住宅だからです。
芸術家がその後をアトリエや店にして発達したのがこのセドロス地域なのですね〜。 -
Cedro とは スペイン語、英語では cedar、杉材のことです。 良い匂いのする木なので洋服を入れる箱形の家具(cedar chest)に使われています。 それと関係があるのかどうかわかりませんが手作りの家具店も多かったですね。 そして芸術家の地域ですから画廊や彫刻をはじめ、花やさんなどの色々な店が道の両側に並ぶ地域なのです。
写真右上は良半が長〜いこと買い物した店で名前が 跳ねるハス(Leaping Lotus)。 南カリフォルニアにアンティークモールと云うのがあります。 大きな建物内の小さな一画を借りて個人が営業する骨董品(収集品)を売る店です。 ここはその様なモールで中には101の店が並んでいますが、骨董品(収集品)ではなく、珍しい面白い新しい品物を売っていました。私は買い物が嫌いなのですが良半曰く「非常に楽しい店」だそうです。
最初は犬が塀につながれていると思ったのが左上の写真、彫刻でした。 -
ロサンゼルスとサンディエゴ間を走る列車。
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デルマーの海岸です。 Del Mar はスペイン語の 「海の」 と云う意味ですね。「海の」だけではなんとなく変な地名だなあ〜と説明書を読めば、1882年鉄道会社に勤めていたテオドール・ループと妻エラがこの辺を最も魅力的な海岸だと思いテントの仮住まいをつくり、エラの好きな詩、“The Fight on Paseo del Mar” (海の道の戦い)からデルマーと云う名を付けたのだそうです。
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デルマー・ビーチの パワーハウス公園。 写真の右の方に見えるのが Powerhouse 名前から考えて以前は発電所だったのでしょう。
今はクラブハウスとして使われているようでした。
海岸は日曜日と云うこともあり大勢の人で賑わっていました。 -
パワーハウス公園の北がデルマー市営海岸。
フランスの作曲家ドビッシーの曲、La Mer はフランス語の海、la ですから女性形です。 スペイン語の海は El Mar で el ですから男性形。 同じロマンス語でもフランスとスペインでは海の感じかたが違うのですね〜。
英語の海は sea、然し英語でも mar(mer)が海として使われています。 イチロー選手のいるシアトルの野球チームは マリナーズ(Mariners)、海の人とか船員のこと。 他にも、潜水艦(submarine) とか ヨットハーバー(marina)、 そして人魚(mermaid) などがその例になりますね。 -
パワーハウス公園から坂を登るとデルマーのダウンタウン。 この写真はスタラドフォード・スクエア。色々な店があるのですがデルマーの競馬場で撮ったエバ・ガードナーなどの過ってのハリウッドの有名人の写真を展示しているフォトギャラリーもあります。
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ソラナ・ビーチの信レストランで8月5日の夕食。 ウェブ www.nobu.signonsandiego.com によると信さんは55年の経験があるそうです。 信レストランを開いてから15年になるようですね〜。
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枝豆で日本のビールを飲んでからマサゴ、イカ、鰻ロールと写真の。。。 いや〜ビールを飲み過ぎたか年のせいかなんだったか忘れたロール(写真左)。 中央はたつ揚げ豆腐。
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8月5日の夜はマリオット リワードポイントを使ってソラナビーチのコートヤードにただで宿泊。
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デルマーの列車の駅だった建物。 ソラナビーチに近代的な駅が出来てここは閉鎖。 個人が建物を購入したそうで近いうちにレストランにでもなるのでしょう。 そうすると駅じゃ〜なくても列車は通過しますからちょっと煩いレストランになるでしょうね。
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セドロス地域の北端にあるソラナビーチの駅。
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ソラナビーチの海岸(小湾)にはフレッチャーコーブ(Fletcher Cove) と名が付いています。 エド・フレッチャー陸軍大佐が1924年水圧を利用して崖を崩し海に出れるようにしたからです。
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ソラナビーチと云うので砂浜かと思うと違うのですね〜。 ソラナビーチは絶壁(bluff)で、満潮だと砂浜が無くなります。
Bluff はオランダ語を語源とする平たんを意味する言葉。 崖は平らじゃないですが崖の上は平です。 -
水圧で取り去ることが出来る地盤の上に多くのコンド(アパート)が建っています。 綺麗な景色だとある程度の危険を冒しても住む値打ちがあると云うことなのでしょう。
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この崖からは紀元前9千年の原住民だったインディアンの遺跡も発見されているそうです。
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波が作り出した自然の彫刻。
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崖の上からの景色。
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崖の上は公園になっていて子供の遊び場や小さな野外劇場もあります。 野外劇場の座る場所は貝のモザイク。
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フレッチャーコーブ前にあったレストラン、その名は Naked Cafe。 Naked とは一般に「裸の」を云う意味で使われますね。 でもレストランに裸のと云うのもおかしいので 装飾の無い、質素なカフェ と解釈しました。
でも看板に出ているコーヒーの絵、よ〜く見ると女性がヨガをしています。 更によ〜くよ〜〜く見ると裸のように見えます。 -
ネーケド・カフェで食べた朝食は何も入っていないオムレツとハーブで味付けしたジャガイモにカフェオレです。
Herb は英語でハーブと発音し、日本でもハーブですね。 ところがアメリカでハーバル ティ(herbal tea)を注文しても意味が通じません。 米語ではアーブと発音するからです。
写真のコーヒーは カフェオレ(Cafe au lait)、フランス語の lait はミルクのこと。 ミルクとコーヒーを半々にした飲み物です。 ヨガをしている女性の姿は無かった。 -
カリフォルニアのミッション?
いやいや、この建物は競馬場なのです。 -
デルマーで最も知られている場所が競馬場、そのテレビのコマーシャルに使われているスローガンが
“Where the turf meets the surf”
turf は芝生ですが、競馬場と云う意味もあり、surfは寄せ波です。 競馬場が海岸近くにあると云うことを表したスローガンなのですね〜。 歌手の ビング・クロスビーがこの競馬場に投資、その宣伝も兼ねて歌った唄の文句なのです。 -
ゴール付近の写真。
競馬は見た(賭けた)ことが無いのですがクロスワードのお陰で競馬用語は知っています。 日本語としても使われているのがダークホース。
競馬では1位、2位、3位を win, place, show と其々呼びます。 そして等外馬は also-ran、1904年の選挙で新聞が落選した候補者をこの名で呼んでから誕生した言葉。 今は一般に敗者(loser) と云う意味で使われています。 -
デルマー競馬場のパドック(Paddock)。
Paddock は始めは parrock と呼ばれていたのが変形したものです。 公園(park)と云う言葉がありますね。 パークとは王様の猟をする地域などの 「囲まれた場所」を意味したのが公園になったのです。
パドックは馬が走る前にここで鞍をのせたり脚ならしをする囲われた場所です。 -
競馬の馬は サラブレッド(thorough・bred)。 徹頭徹尾とか充分に(thoughly)、飼育した(bred)と云う意味の言葉。 動物の純血種を意味しますが殆ど馬の種類として使われる言葉ですね〜。
充分に飼育した(thoroughbred)と云うことは速く走るように色々な馬を混ぜ合わせて誕生したと思うのですが、それが今では純血種を意味するようになったのですね〜。 -
パドック。 アメリカではこれが三度目の競馬場訪問です。 でも、競馬場って綺麗ですね〜。
東府中(府中競馬場の向かい側の府中空軍基地)に2年位住んでいたのですが日本の競馬場を見たことがありません。 日本の競馬場も綺麗なのでしょうね。 行くべきでした。
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