2007/07/28 - 2007/07/28
1310位(同エリア1594件中)
フーテンの若さんさん
- フーテンの若さんさんTOP
- 旅行記250冊
- クチコミ4件
- Q&A回答0件
- 422,399アクセス
- フォロワー13人
拝啓 オカン殿
日本を離れ、早や1年が経ちました。僕は今、エジプトの首都カイロにいます。
ギザのピラミッドを見学し、ルクソールの遺跡を訪れた後は、ハルカダ、ダハブという紅海のリゾート地でのんびりしていました。そしてカイロに戻り友人を見送って、アレキサンドリアという地中海沿いの町でサーフポイントを探していました。そして昨日からまたカイロに戻ってきたのです。
カイロは他主要国の首都と同様、喧騒の街でした。おそらくエジプトの国民の40%以上がこの街にいるんではないかと思うぐらい人がうじゃうじゃと多く、道はどこも混雑し交通渋滞が絶えません。さらに7月のエジプトは一番暑い時期です。日本では経験したことがない暴力的なキツイ日差しを浴びながら、
クラクションと雑踏のなかを歩くと、あっという間に体力が奪われ、ほんの数分でほとほと疲れ果ててしまいます。
だから今、僕はホテルのなかでノンビリ過ごしています。カイロ市内の観光といえば、考古学博物館や旧市街の街並み、モスクぐらいですし、わざわざ遠出するほど僕の体力に元気は残っていませんでした。
カイロ市内を流れるナイル川には中洲があり、そこにカイロタワーという目立って高い建物があります。日が暮れて涼しくなってから、そこの夜景を眺めにいきました。高い建物が好きな田舎者の僕は、本当は登ってみたかったのですが、チケット代が思った以上に高いので諦めてしまいました(60ポンド=1260円ぐらい)。
タワーの上まで登らなくとも、ナイル川沿いにある公園は地元のエジプト人たちで賑わっていました。家族連れたちや若いグループらが、ようやくゆっくり行動できる時間だとばかりにワイワイガヤガヤ楽しそうに騒いでいます。
そんな彼らの姿を横目で見ながら僕は考えていました。この先の旅の行程をどうするのかと。エジプトに来るまでは、これから中東諸国を巡ったり、南下してアフリカ大陸を覗いてみようかといろいろ悩んでいました。そう僕はまだまだ長い旅をこれからも続けていくのだと考えていたのです。
しかし、僕はその計画を変えることにしました。なぜかというと、1年間の旅を通じて大事な「何か」を(少しづつですが、おぼろげながらも)判ってきたような気がするのです。もうこれ以上旅を続けても、その掴みつつある「何か」が大きく変化することはないでしょう。それぐらい僕はその「何か」の確固たるものを判り始めてきている自信があるのです。
これから、僕はアジアへ向かうことにします。
アジアこそ、その「何か」を完璧に判らせてくれる旅の最終地であると思わせるのです。ようやく僕は旅の終わりのしっぽをこのカイロの地で掴みました。アジアの国を経て、日本へと向かいます。遅くとも秋までには帰国する予定です。
帰国の際には一皮剥けたであろう姿を見せれるのか、それとも以前と何も変わらないままの僕なのか。自分でもよくわかりませんが、とにかくもうちょっとで帰ることにします。
オトンにもよろしくお伝えください。また旅の経過を何処かで連絡しますね。
草々
PR
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0