07とんぼ池便り

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07とんぼ池便り

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07とんぼ池便り



　何故か突然に昔とんぼが観たく成り暫く振りに覚えのポイントへ行ってみる。

用事が早めに片付いたのを良い事に東京小町亭で遅めのランチと云っても生ビールに肉じゃが、オクラとホウレン草のお浸しを片付けて久し振りにポイントへ向かう。

　常連らしき釣り師が数人竿を振る池について見るとかっての見知った人が来ていたので早速情報収集、以前はウナギ屋状態だったこの池も（ウナギ屋=球場スタンドの長椅子をさす）随分とお客は減っている、目当てのお歯黒はまだ可成り居るそうで一安心だがドコゾの心ない輩がブルーギルを放したそうでヤンマは全く観られなく成って貴重種の都とんぼと呼んでいたオレンジ色の糸とんぼも全滅した様だと云う。

　観れば建て売りらしきのが可成り池に迫っていてヤブ蚊が多かった此の辺りだったので蚊だやしにと放したのも止む終えないかと思うが矢張り貴重種の昆虫が消えて仕舞ったのは寂しい思いがする。

　けんちゃん又飲もうよと袖を引く友（そー此処での私は紛れも無くけんちゃんなのである）と別れ早速、撮影ポイントの物色トンボは同じ場所に停まる習性が在ってそんな所を見つけられるかが良いスナップが撮れるか否かの分かれ目に成る、其れにしてもウシガエルの重低音が響く、以前もこんなだったろうかと想いを巡らせ乍ら三カ所程に目星を附け偵察を終える事にする。

　訪問二日目は雨の為に三日程空けてしまい早朝四時半に到着、然しポイントには糸とんぼのカップルばっかり、そーう忘れていた記憶を辿れば夕間詰めに結ばれたペアが夜明けのコーヒー成らぬ夜明けの朝露を浴びれば神に祝福されるかの様に糸とんぼの世界じゃ常識なんだそうで、後はウシガエルがボーボー唸るのとイワツバメが一際高い所からジャッポーンと小魚の猟りをしているのみ。



　三日目、目星を附けたポイントに着くと陽も高く絶好のロケーショッン、お歯黒トンボは暑い陽盛りがお好みなのです。　　　眩しい位の陽を浴びると羽の付け根のブルーが一段と輝いて其れがセックスアピールの決め手の様なのです。

　そして目星を附けて置いたポイントにやって来ましたお歯黒が！・夢中で十数カット、ズームの60ミリしか持って来なかったのが悔やまれる。

　アルバム、フリーML連動