2007/06/24 - 2007/06/24
572位(同エリア624件中)
もろずみさん
不朽の名画「男はつらいよ」シリーズの舞台である柴又。葛飾と聞くとどことなく昭和の香りがするのは映画の影響が大きいと思います。
寅さんこと渥美清さんが亡くなって早くも11年になろうとしています。久しぶりに寅さんに会いたくなりました。
寅さんが柴又に帰ってくるルートは3つ。柴又駅から帝釈天の参道を真っ直ぐくるケース、金町から江戸川土手を歩いてくるケース、それと矢切の渡しに乗ってくるケース。
今回は水元公園の花菖蒲を見てから江戸川沿いを歩いて柴又に入ることにしました。
途中から雨。雨でも観光バスで次々と観光客が訪れる町。
寅さん人気は不滅だなぁと思いました。
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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金町から歩いても2km程ですがバスを使いました。
我ながら軟弱だなぁと思いつつ雨が振る前に花を撮りたいのでねぇ。今日は特別。
岩槻橋から太公望たちを横目に見て公園に向かいます。 -
水元公園は23区では最大規模の公園だそうで、園内だけでも結構歩き甲斐があります。
まず目に止まったのが七変化の紫陽花。季節の花ですね。 -
小合溜が南北に広がって水郷の風景。これが水元公園の特徴でしょう。
いつも思うけど、この風景は日本離れしていて結構好きです。
対岸は三郷市になります。そう言えば、あちらには行ったことないですね。 -
いつ降り出してもおかしくないのに人もそこそこ来ていました。
釣り糸を垂れる人の多いこと。大きな鯉がかかることもあるんですよね。 -
水辺で遊ぶにも良い季節になりました。
昔はあちこちに小川があって川遊びができたのに、今は公園でしか遊べなくなってしまいました。
だからかな?家族連れが割と多いです。 -
小川を渡ると葦の原が広がっています。
都内とはとても思えない長閑な風景です。 -
さて、水元公園名物のメタセコイヤの森です。
古代杉とも曙杉とも言います。
石神井公園にもありますが森とは言えないな。 -
もう一つの名物はポプラ並木です。
これが延々と続いているのは見事です。
ポプラは西洋箱柳と言うんですね。 -
全部は回りきれないので途中で引き返して、水元大橋を渡ります。
ここからがお目当ての花菖蒲園が広がっています。 -
花は2番花のようですが管理は良いようで、作業員が萎れた1番花を摘んでました。
見頃過ぎかも知れませんが十分です。 -
かなり良い感じ。
でも花菖蒲は難しいですね。構図が決まりません。 -
もう少し早いと最盛期に巡り会えたかも知れません。
先週の北山公園の方が花の数では勝っているかも。
いずれ今年は花菖蒲とは縁遠かったようです。 -
と言っているうちにポツリポツリと雨が降ってきました。
江戸川に沿って下っていくことにします。
葛飾大橋を越えたここからが寅さんの世界。
江戸川土手のサイクリングロードは映画の冒頭シーンそのものでしょう? -
普段ならこんな絵は撮らないのですが・・・
寅さんを偲ぶとどうしても撮りたくなる江戸川土手です。
天気が良ければここに寝そべってみたい。 -
土手下に矢切の渡し。都内に唯一残った渡し船です。
ちあきなおみ(のちに細川たかし)の歌でイメージが固定化された感がありますが、何もないところに風情がありますね。 -
つれて逃げてよ ついておいでよ♪
夕暮れの雨が降る 矢切の渡し♪
雨ですが夕暮れではないです。
思いの外乗船している人が多くてびっくり。 -
さて、雨も本格的になってきました。
そんな時は屋内に逃げ込むのが定番。
「寅さん記念館」に入るのは久しぶりだなぁ。 -
トランクと帽子のオブジェ。他に雪駄もありました。
-
柴又と言えば草団子。
くるまやはただ今営業中です。 -
このセットは実際に撮影に使われたものらしい。
松竹大船撮影所から移設したと言われてます。
そう言えば大船撮影所は鎌倉シネマワールドになりましたけど、行かないうちに閉鎖されましたっけ。 -
この階段ととんとんと上がっていくと寅さんの部屋。
映画ではこのシーンは毎回必ず出てきますね。 -
茶の間ではおいちゃんとタコ社長が談笑中。
おいちゃん役は森川信、松村達雄、下條正巳と変わっていきましたが、タコ社長の太宰久雄さんは最後まで変わりませんでした。
みんな故人になってしまいました。 -
このところジオラマ撮影が続いてますね。
くるまやの裏にタコ社長の朝日印刷所が建ってます。
二階は住み込みの工員さんたちの住まい。
雰囲気出てますね。 -
この記念館で一番凝っているのは昭和30年代の柴又のジオラマ。
細部までよくできていて店の一軒一軒を訪ねてみたい。 -
例えば煎餅屋の店先はこんな風。
何だかジオラマ撮影が得意分野になってきた気がします。 -
紙芝居は懐かしさいっぱい。この絵は他にも使いたい出来です。
でも待てよ・・・
第1作の「男はつらいよ」は昭和44年封切りのはず。
昭和30年代の町並は直接映画とは関係なさそうですね。 -
寅さん不動のファッション。
今、らくだの腹巻きをして歩いている人は見掛けません。
40年前にはいたかなぁ? -
映画ではまず見せなかったトランクの中。
これぞ旅の達人のカバンの中身という感じ・・・でもないか。 -
そして寅さんの履歴書。
昭和15年生まれの40歳となっていますが、実際の渥美さんは昭和3年生まれ。一回り若い役をやっていたことになりますね。
ここで注目は「寅」という印鑑。 -
壁には全48作のポスターが貼られています。
そのうち何本観たでしょう?
繰り返し観たのもあるのでわかりませんが、多分全部観ていると思いますね。
オールナイトぶっ通しで何本も観た覚えがあります。 -
歴代マドンナの写真もありました。
私の中でのベスト1は17作の「寅次郎夕焼け小焼け」かなぁ。
太地喜和子さんがマドンナで宇野重吉さんが良い味を出してました。
あと浅丘ルリ子さんのリリー4部作は捨てられませんね。
ここにいるといろいろ思い出してキリがありません。そろそろ退散。 -
寅さん記念館の隣が山本亭。
大正期から昭和初期にかけて増改築を繰り返した書院造りの建物ということです。
歴史的にさしたる価値があるわけでもない建物だと思うが・・・まぁ住み心地は良さそうです。 -
なので中には入らずに庭を見るだけにしました。
室内では琴の演奏会など行われていました。 -
裏手から帝釈天の境内に入ります。
柴又帝釈天は経栄山題経寺。映画でもお馴染みの場所です。 -
これが本堂のように思ってましたが、実は本堂は右隣りにあります。こちらは帝釈堂です。
帝釈堂は外壁の彫刻と裏手の庭園が素晴らしいのですが、雨なのでパスしました。
今度じっくり見てみます。 -
二天門をくぐって参道に出ます。
参道前には露店も出ていて賑やかなものです。
門前町の風情が漂います。 -
川魚料理の川千屋さん。老舗中の老舗です。
創業200年を超えるというのですからね。
お勧めはやはり鰻と鯉料理かなぁ。 -
参道には土産物、漬物、佃煮、菓子などの店が軒を連ねています。
記念館で見たジオラマとは少し異なりますが、下町風情たっぷりであることは変わりません。 -
で、お土産に買って帰るのは草団子に決まってます。
いつもは行列ができている高木屋さんも雨の日は並ばなくてもすぐ買えます。
中でお茶とくず餅という楽しみもあります。 -
初めて来た人は浅草仲見世くらい長い参道をイメージしているようですが、ここの参道は短いです。
気をつけないと見逃しそうなのが山田洋次監督の記念碑。
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です」 -
と言っている間に柴又駅に着いてしまいました。
旅に出掛ける寅さんがふと参道を振り返っています。
いつも写真を撮っている観光客でいっぱいですが、この絵が撮れました。雨の日も良いことがありますね。
ということで、水元公園から柴又への散歩コース。
雨でも結構楽しめました。
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