2007.06 ぶらり新宿御苑へ

2007/06/23 - 2007/06/23

梅雨はいつやってくるのでしょうか、今週末も晴天だったので、高田馬場の馴染みのカレー屋を訪ね、ぶらりと新宿御苑まで寄ってみました。

当ブログでは最近、小石川後楽園や浜離宮など都立庭園を巡るシリーズを載せていますが、新宿御苑も同じ都立庭園だと思っていました。
が、実は、新宿御苑は都立庭園ではなく、環境省管轄の国民公園とのことです（皇居外苑なども環境省管轄の国民公園なんだそうです。）。
それに気づいたのは、一回りしてそろそろ出ようかな、という頃でして・・・。

確かに、都立庭園とは趣が随分違うなー、と思いながら回っていたのですが。
庭園というよりは、自然を育てている公園、という感じです。
普段の都立庭園とは違った雰囲気を味わうことができ、満足の行く散歩となりました。

エリア 新宿(東京)

新宿門から園内に入りました。
現在は新宿門以外に、大木戸門、千駄ヶ谷門からも入退場できるようです。

入ってすぐに、大きな芝生があります。
やはり庭園ではなく、公園のような造りをしていますね。
新宿御苑は大きく、「母と子の森」「日本庭園」「フランス式整形庭園」「イギリス風景式庭園」に分かれています。
まずは「母と子の森」に向かうことにしました。

広大な芝生の奥に、あじさいを発見しました。
梅雨は来なくともあじさいは咲くのです！

写真や写生のため、けっこう人だかりができていましたが、園内の他の場所にもたくさん咲いています。

【母と子の森】
かわいい小川があります。
日本庭園の小川ではなく、自然のままの小川、という感じがしました。

【母と子の森】
こちらの池も同様に、自然のまま（敢えて整備していない）になっている所に魅力を感じます。
何人かの子供達が、楽しそうに自然観察をしていました。

【母と子の森】
森の中にもたくさんのあじさいが咲いていました。
今年は色々な所であじさいを見ましたが、ここのあじさいは一房がとても大きいです。

【母と子の森】
本当に山の中を歩いているようです。
（蚊に刺されました・・・）

【日本庭園】
母と子の森を抜けると、日本庭園が見えてきます。

【日本庭園】
日本庭園と言えば、何と言っても橋が重要ですね。
橋を渡りながら、池を中心とした風景を堪能します。

【日本庭園】
橋からの景色です。
松の木と石灯籠が、とてもマッチしていますね。

【日本庭園】
日本庭園を観賞しながら、旧御涼亭へ向かいます。
今日はとても暑いので、直射日光を浴びるのはちょっと辛い・・・

【旧御涼亭】
御苑内唯一(？)と言ってもいいのではないでしょうか、歴史的建築物が見えてきました。
昭和天皇の御成婚を記念して、当時の台湾の方々から寄贈された建物で、建築家[森山松之助]の設計により、昭和3年に竣工したそうです。
この建物は中国南方地方（福建省）の建築と同じ様式で造られており、本格的中国風建築の日本における数少ない遺構として、貴重なものと評価されているとのこと。
確かに、中国っぽい建物ですよね。

【旧御涼亭】
中はこのようになっています。

【旧御涼亭】
旧御涼亭からの景色です。
なかなかいい感じですね。

【中ノ池】
旧御涼亭を抜け、フランス式整形庭園の方へ歩いていると、池にたくさんの蓮（スイレン？）が浮いていてビックリしました。
中ノ池から下ノ池まで、かなり長く続いています。

【フランス式整形庭園】
プラタナスの並木道です。
新宿御苑は、明治の頃から海外のいろいろな植物の栽培を実験する場だったので、このような並木道も造ったのでしょう。

【フランス式整形庭園】
バラ園です。
バラ以外の植物がちょっと、フランス式と言うのは厳しいかな・・・

【フランス式整形庭園】
でもバラは、多少見頃は過ぎていましたが、Goodだと思います。

【玉藻池】
玉藻池を中心とする日本庭園は、安永元年(1772)に玉川上水の余水を利用して完成した内藤家の庭園『玉川園』の一部です。
新宿御苑のルーツとも言えます。

【玉藻池】
小じんまりとしていますが、美しい日本庭園だと思います。

【イギリス風景式庭園】
広大な芝生と、大きな樹木がイギリス風景式なのだそうです。
後に見えるドコモタワーとマッチして、都会の緑という雰囲気を醸し出していますね。

【イギリス風景式庭園】
うーん、イギリス風景式・・・
と思いつつも、ジョニー・デップ主演のイギリス映画『ネヴァーランド』でも、そう言えばこんな雰囲気の公園が舞台になってたな、と自分に言い聞かせました。

【おまけ】
大きな松のような木ですが、枝というよりは幹が途中から出ているような、変わった木を見つけました。
ちょっとビックリしませんか？！