～シルクロードの旅～ウズベキスタン旅行記（５）

2006/06 - 2006/07

◆4・5日目：7月3・4日　快晴×2

　朝食後、最後の街ヒヴァへ移動。ブハラから北西約600kmの最長ドライブだった。道路はコンクリートで舗装されているので、揺れはなく快適にキジクルム砂漠を横断する。砂漠といっても「ラクダ＋オアシス」の一般イメージとは違い、キジクルム砂漠には緑があることが特徴のひとつらしい。外の気温は５０℃近い暑さだったが、だいぶ疲れも溜まっていた私はクーラーの効いた車内ですっかり眠ってしまっていた・・・5時間後、ヒヴァに到着。

　ヒヴァも１９９０年には他都市同様に世界文化遺産に登録されている。中央アジア随一の城壁都市の宮殿跡に施された素晴らしい木彫りの彫刻や深い青や緑、緑青色に輝くタイルなどの様相から“中央アジアの真珠”と呼ばれている。他の都市に比べ見所が集中しており、イチャンカラ（内城）を徒歩で歩けば、そのほとんどを堪能することができる規模だ。時間があれば一日ゆったりと本でも読みながら過ごしたくなる街だった。

　明日は、移動で１日を費やすので、事実上、ゆっくりとくつろいだ晩餐は今日が最後になる。レストランでの夕食も今日が最後かもしれない。いつもどおり、私とラシドはお気に入りの地ビール「ASIA」を注文し、マリカは白ワインを頼む。皆で最後までの無事を祈り乾杯。寡黙ながらも時折とんでもない冗談をいい皆を笑わせるラシド、知識豊富で社交的、行く先々の街でたくさんの友人に囲まれるマリカ、このふたりとの旅は本当に楽しかった。

　ぜひ、また時間があれば仕事ではなく（！）プライベートでのんびりと過ごしてみたいと思う。

エリア ヒワ(ウズベキスタン)

　まだまだウズベキスタンの魅力は語りつくせない。今回訪れた比較的知名度のある街々だけでなく、かつての仏教伝播ルートで今も仏教遺跡が残り、独自の雰囲気をもつ街「テルメズ」、ティムールの故郷でありこれまた世界遺産に指定されている街「シャフリサーブズ」他、ウズベキスタンの風景、文化、料理など、まだまだ多くの魅力を秘めている。

　ぜひ皆さんにもその目で、耳で、五感をフルに使って、直に確かめてほしい。