骨！骨！骨！チェコ世界遺産クトナー・ホラ

2007/05/05 - 2007/05/07

　07:10 クラクフ発の電車でチェコへ向かう。あっ、昨日アウシュビッツへ行くのに乗ったのと同じ電車だった。
　時刻表を見ると、プラハに行く前にコリーンという駅で降りれば世界遺産クトナー・ホラへ途中下車の旅ができそうだ。クトナー・ホラ行き決定！切符は手前のオロモウツまでしか無いけど、きっと社内で乗り越し清算できるだろうと決め打ち。いよいよ今日が最終日だ。

□4/28(土) 成田空港出発(22:00)
□4/29(日) (朝現地着)プラハ
□4/30(月) チェスケー・ブディェヨヴィツェ、フルボカー、チェスキー・クルムロフ
□5/1 (火) チェスキー・クルムロフ、テルチ
□5/2 (水) テルチ、トシェビーチ、ブルノ
□5/3 (木) ブルノ、クロムニェジーシュ、オロモウツ(深夜列車でポーランドへ)
□5/4 (金) アウシュビッツ、クラクフ
■5/5 (土) (午前中、電車でチェコへ)クトナー・ホラ、プラハ
■5/6 (日) (早朝)プラハ発、帰国
■5/7 (月) 成田空港到着(7:00)

エリア クトナー・ホラ(チェコ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エールフランス

　何度か車掌にオロモウツまでの切符しかないのでオロモウツ〜コリーン間の切符が欲しいと告げたが、あとでと言われて放置プレイ。
　13:07、結局キセル状態のまま謎の街コリーンに到着。俺は悪くないもんね！何度も切符無いって言ったもんね！
　クトナー・ホラ行きの次の電車は14:47発。これだと1時間40分待ちで時間がもったいない。そこで、どうせ駅の近くにバスターミナルがあってクトナー・ホラ行きのバスがあるに決まってるのでバスで移動、という計画を立てた。案の定バスターミナルは駅の真ん前にあった。今日は土曜なので本数が少ないが、14:00発のバスを見つけて移動。

　14:17 クトナー・ホラのバス停に到着。旧市街はここから南西に10分ほど歩いたところにある。14:30、街の中心「バラツキー広場」に到着。今までずっと晴れていたが、今日は小雨が降るあいにくの天気。

　「バラツキー広場」のインフォメーションに大荷物を預け、まずは聖バルバラ大聖堂へ向かう。

　「聖バルバラ大聖堂」
まさかの工事中！まさかの大豆粉！足場で全部隠れちゃってます。クトナー・ホラのメインイベントなのに…トホホ。

　気を取り直して、工事していない裏側にまわる。こちらからだとちゃんと見える。

　聖バルバラ大聖堂で一番印象的なのはこの"飛梁"。バロック以降の教会はステンドグラスがどんどん大きくなった。一方で建物の構造が弱くなるため"飛梁"で補強するわけだ。逆にいうと"飛梁"がある教会はステンドグラスが期待できる。

　聖バルバラ大聖堂は丘の上に建ち、街を一望できる。

　「聖バルバラ大聖堂」の内部。
♪世界中バルバラ　人々はバルバラ♪

　ステンドグラスその１。
期待通り教会は美しいステンドグラスに囲まれていた。

　ステンドグラスその２。

　ステンドグラスその３。
シルエットに天使の像が隠れてるんですけど、分かります？

　「聖バルバラ大聖堂」の天井。
まるで生き物の細胞組織みたい。

　天井その２。
まるでクッキーを作るときの押し型みたい。
天井がいい教会はいい教会。

　聖バルバラ大聖堂への道には山側に「旧イエズス会大学(写真左)」が建ち、谷側には聖人像がずらりと並んでいる。

　「聖ヤコブ教会」
街のどこからでも塔を見ることができ、クトナー・ホラのランドマークになっている。

　「イタリアン・コート｣
フィレンツェから来た専門家によって建てられた造幣局だった建物。

　「イタリアン・コート」の中庭。
内部を見学できるガイドツアーもあるが、時間と興味があまり無いので中庭だけ見て満足。

　この街にもありました、聖三位一体の碑！
これに比べるとオロモウツのやつは大きくて立派だった。世界遺産にもなるはずだ。

　「石の泉」
昔はここから水が湧き出ていた。丸い建物の周囲には蛇口がいくつも取り付けられている。

　「聖ネポムツキー教会」
小さな教会だが、入場料を取るだけあって豪華で立派な教会だ。

　「石の家」
中は博物館になっている。どういう由来の建物なのかよく分からず。

　地元の高校生(？)５人が並んで歩いていた。仲のいい女の子４人組だったけど、１人が抜け駆けして彼氏を作ってしまい友情にヒビが入りかかっている…などと想像する(妄想？)

　セドレツにある「聖母マリア教会」に到着。
　ガイドブックには修復中のため見学不可と書いてあるが、旧市街のインフォメーションでは修復は終わって見学可能だと言っていた。この教会は世界遺産の正式登録名(注1)にも名を連ねている。どんな立派な教会だろう？すごくドキドキ o(^-^)o

注1：クトナー・ホラの正式な登録名は「クトナー・ホラ：聖バルバラ大聖堂とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市(Kutna Hora:Historical Town Centre with the Church of St.Barbara and the Cathedral of our Lady at Sedlec)

　「聖母マリア教会」の内部
まさかのブルーシート！まさかのペンキ塗りたて！まさかの大豆粉！

　これのどこが修復完了なんだ！これ公開していいのか？(^_^;)

　教会の天井の一部だけ絵が書かれていた。ここだけカラフル。
次の目的地「墓地教会(納骨礼拝堂)」へは歩いて移動。

　「墓地教会(納骨礼拝堂)」
やってきました、クトナー・ホラの裏メインイベント。その名の通り、教会の周りは墓で囲まれている。

　この教会は内部が何から何まで僧侶の骨で飾られている事で有名なのだ。その数、４万人分！
　13世紀後半に地元セドレツの修道院長がエルサレムの聖墓から持ち帰った土をここに撒き、聖地になった。以降、ヨーロッパ中からここに埋葬されたい人の遺体が送られてきたという。土を撒いたくらいで聖地になるなよ、と突っ込みたくなる不信心者のオレ。

　骨のシャンデリアを下から見上げたの図。肩の骨(？)の平たい部分を上手く使って花びらのような形を作っている。匠の技が光る。

　ここでは天使も大量の頭蓋骨に囲まれている。おかげで、いい天使に見えない(笑)
きっと犬かキツネあたりの低級霊が天使の化けているに違いない。

　教会の一角にはピラミッドのように骨が山積みになっている。きっと骨を集めすぎて余っちゃったんだろう。

　骨で作られたシュヴァツェンベルグ家の紋章。いろいろな骨の形を活かして紋章の形を作っている。随所に匠の技が光る。

　18:30 観光を終えてクトナー・ホラ駅に到着。ひどくへんぴで小さい駅で、腹が減ってるのにレストランも売店も無い。絶望。
　写真はベンチに座って電車が来るのを待ってる間、隣の女の子を撮ったもの。
　18:59頃、プラハ行きの電車が出発。

　20:00、プラハ本駅に到着。明日は早朝05:30の空港行きミニバスに乗りたいので、バス停近くの新しいホテル「ibis」に飛び込む。そしてミュシャの絵で飾られている事で有名な「レストラン・ムハ」で夕食。チェコ名物の牛肉の煮込み料理"グラーシュ"を食べる。普通に美味しい。もちろんビールも飲む。

　まだ飲み足りないので、旧市街広場のオープンカフェのレストランで飲み直す。広場の美しい夜景を見ながら、これで旅が終わる寂しさを忘れるためにビールを飲む。

　翌日05:30発の空港行きミニバスに乗り空港へ。すでに多くの人で混雑している。
07:15、パリに向け出発。飛行機は空いていて、半分ぐらいしか乗客がいない。
08:45、パリ着。ターミナルを移動するだけなのに荷物検査があり、大混雑。
13:15、パリ発、翌07:55、成田空港着。日本は蒸し暑いなぁ〜

　というわけで、チェコ＆ポーランド旅行記はこれにて終了。次の夏休みはどこへ行こうかな？

この旅行記へのコメント （4）

• 漣さん 2007/06/17 09:15:33

  お気に入り登録ありがとうございます

  　当方の旅行記をお気に入りに登録して頂きありがとうございます。今後ともどうぞよろしく。
  　チェコの世界遺産、懐かしいですね〜。クトナー・ホラの聖バルバラ聖堂は修復中とは残念。自分の時はいかつい修道僧が面倒くさそうに鍵を開けてくれましたが、内部の写真撮影は頑なに拒否された覚えがありますが、今は大丈夫なんですね。
  　
  　

  どんぴさん からの返信 2007/06/17 15:56:14

  RE: お気に入り登録ありがとうございます

  　漣さんこんにちは。ようこそいらっしゃいませ(^_^)
  
  　クトナー・ホラの聖バルバラ聖堂は入場料を払えば普通に入れました。他の観光客がみんな普通に写真撮影していたので自分もバンバン撮影をしていたのですが、後になって実は写真撮影禁止と書いてあるのに気づきました…。係員の前でも撮影してたんですけど、何も言われませんでした。最近はうるさく言わないんですかね？
  
  　これからもよろしくお願いします。
  

• エムさん 2007/06/14 20:27:50

  聖バルバラ大聖堂

  この天井、まるで万華鏡をのぞいているようで凄い！
  ステンドもミュシャの作品のようにキレイ！
  
  納骨礼拝堂の骨、骨、骨、祟りはないのかしら？
  
  ＞チェコ＆ポーランド旅行記はこれにて終了。
  
  お疲れ様でした〜！いよいよ、イタリアの準備ですね。
  最後の晩餐、もう一度観たいな〜。
  ミラノ大聖堂、スカラ座は修復中だったし、フィレンツェは真冬のように寒くて震えたし、ローマは暑かったし・・・
  でもイタリアは食べ物が美味しいし、
  まだ、写真に目覚めてなかったので、今度は一眼レフを持って行きたいです。
  いいなぁ〜〜！
  
  エム

  どんぴさん からの返信 2007/06/15 00:28:19

  RE: 聖バルバラ大聖堂

  　毎度どーもです(^~^)γ
  
  
  　聖バルバラ教会、天井もステンドグラスもいいですよねー(^_^)
  私は教会の天井を見るのが好きなんですが、この教会は天井に花が咲いているみたいで、かなりお気に入りです。
  
  >納骨礼拝堂の骨、骨、骨、祟りはないのかしら？
  
  　多くの人は自分から希望してこの教会に埋葬してもらったらしいですね。希望が叶ったんだから見学人を祟るなって気がします(^_^;)
  　でも、もしかしたら中には「シャンデリアにされるなんて聞いてないよ！」と怒ってる人もいるかもしれませんね(笑)
  
  
  >お疲れ様でした〜！いよいよ、イタリアの準備ですね。
  
  　前にイタリアに行った時はイタリアに何があるのか良く知らず、ミラノ・ヴェネチア・フィレンツェ・ピサと、名前だけは知ってる所にしか行きませんでした。しかも今思うと見逃してるポイントも多い…
  　今は知識も増えたし、いいカメラもあるし、思いっきりイタリアを楽しんできます！イタリアにリベンジだ！(^_^)
  
  　ではまた。