2007/04/01 - 2007/04/01
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ぱんぱーすさん
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2007年4月1日。俺はこの日、北朝鮮にいた……
ウソです、エイプリルフールだったので見逃してください。でも本当に北朝鮮の傍まで、ホント北朝鮮まで数mの場所までは行ってきたんですよ。厳密に言えば越えてたかもしれない。あわわ、国際問題に発展したらどないしよ。
という事で、北朝鮮から金正日が中国訪問をする時に必ず通る街、中朝国境の丹東に行ってきました。島国の日本からではわからない、本当の国境を見てきましたよ。意外な部分も沢山あるかと思うこの旅行記、興味のある方はどうぞご覧下さい。では、コメント欄でまたお会いしましょう。
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瀋陽から約250km。車をすっ飛ばして約2時間。
丹東は中国と北朝鮮の国境に位置する、中国の玄関口の1つです。
自分の車、古いのでパワステが付いておらず、ステアリングが重いっ!本渓を過ぎたあたりからは山の間を縫うように延びる高速道路を平均120km/hくらいでぶっ飛んできたもんだから、丹東に着いた時点でもうへとへと。 -
丹東の様子。中心部を外れると、まだまだ昔の公営住宅のようなアパートが並んでいる。褪せたカーキ色っぽい色合いが、中国らしいといえば中国らしい。
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中心部へ近づくと、さすがに建物のグレードも上がってくる。高く新しく鮮やかな建物が増えてくる。といっても所詮は地方都市、限界はあるのだが。
空が広く高い。東京に住んでた頃は、こんな空は見えなかったなぁ。 -
丹東駅。金正日が中国を訪問する際の通過率100%の駅です。北朝鮮は外部との関係を完全にシャットアウトしてると思われがち?ですが、中国だけは特別で、ちゃんと国際列車も出ています。北京−平壌という路線で2日に1便出ているのですが、当然日本人は丹東までしか乗ることができません。この丹東駅で2時間ほどパスポートチェックを受けた後、北朝鮮への入国を許された人々だけが、かの地に足を踏み入れることができるのです。
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丹東ではここにいました、お決まりの毛沢東さん。
さすが北朝鮮との玄関口だけあって、しっかり駅を監視してらっしゃいます。
毛沢さんの頭の部分が切れちゃってますが、これは運転しながら写真を撮るという神技を駆使し、精一杯撮ったんです。完璧な写真にはなりませんでしたが、勘弁して下さい。
え?そんな事はいいから前向いて運転しろって?はいはいわかりましたよ。 -
駅から10分ほどで、目的地の鴨緑江に到着。ここが中国と北朝鮮の国境です。延びている鉄橋は鴨緑江大橋。このあたりに架かっている橋はこの1本のみ。車輌のための橋はここにはありません。
それでは、じっくり観察していきましょうか。 -
まずは川沿いに広がる鴨緑江公園から。
カヌーのオブジェが立っていますが、こんな国を隔てるほど意味合いの重要な川でカヌー遊びに興じる者などおりませんでした。ではこのオブジェは一体……? -
公園には平和の象徴である白い鳩が放し飼いにされています。そういえば、幼稚園生の頃に上野動物園に行った時、入り口前の広場で鳩を蹴散らして遊んだ記憶があるなぁ……今は餌をやる余裕すらあるわ。あぁ俺も大人になったなぁ(しみじみ)。
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今日は日曜日ということで、ここでくつろいでいる人々も結構な数であった。のどかな空気の溢れる、そんな春の一幕でした。
でもここもやっぱり北海道と同緯度の地域であり、冬の寒さはハンパではないんですよ! -
そして今度は、対岸の様子の撮影に挑戦する。
デジカメの最望遠で捉えた北朝鮮の様子。何やら工場が建っているようですが、煙突から立ち上る煙らしき影は見当たらず。どうやら操業していない模様です。
川べりの公園なんて洒落たものも造られておらず、心なしか田舎っぽい印象を受けます。 -
同じく北朝鮮の様子。はっきり言って何もない。対岸の向こうに広がっているのは地平線。鴨緑江大橋周辺は多少なりとも家屋が広がっていた(後ほど写真も載せます)が、そこを外れると、一面何もない原っぱが広がっている。
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この距離だと、何がどうなっているのかもはっきり見えない。見えるのはただただ寒村が広がる様のみ。もう少ししっかりと見てみたい。
という事で、近づいてみよう。 -
鴨緑江公園からは、このような小型遊覧船がいくつも出ていて、鴨緑江を20分ほどかけて周ってくれる。友人に聞いた話では、かなり北朝鮮よりの部分まで行くのだとか。さすがに上陸はご法度だが、何か面白いものを見られるかもしれない。
では、出発。料金は30元だが、基本的に船主との交渉なので、交渉の腕がよければもっと下がるし、悪ければもっと高くなる。 -
遊覧船より。
鴨緑江大橋と、その向こうに見えるは鴨緑江断橋。これについては後述します。
2脚の橋が凛然と揃っている姿は、なかなか壮観である。 -
遊覧船から丹東の川べりを撮る。
至るところ(それこそ数mおき)に遊覧船の発着所がある。いやぁ、さっきの北朝鮮の川べりと比べれば、活気があって栄えてる感じがする。 -
ここまでくれば北朝鮮もよく見える。
この建物はなんだろうか?使われていないようだが……まさかヨットハウスじゃないよねぇ。 -
朽ちかけた観覧車が、寂しく建っている。
俺が見ていた限りでは、回っている様子はなかった。電力事情が厳しいのか、はたまた乗る人がいないのか。そもそも北朝鮮という国で、子供が笑顔を浮かべて観覧車に乗っている姿など、想像できない。
よくTVで出てくる満面の作り笑顔なら話は別だが。 -
隣の席のおっさんがフレームインしてきやがって、こんな写真になっちゃいました。
北朝鮮人。どうやら魚を獲っているようだ。ところで、遊覧船の油まみれのこの川で、魚なんて獲れるのでしょうか。よしんば獲れたとして、油まみれの魚を食べる気になるのでしょうか……
普通の感覚の人間ならば、即座にNOというのでしょうが、国民をカースト制以上に厳しく差別化し、下層の人間は雑草を食べて飢えを凌いでいくらしいこの国では、こんな魚でもご馳走なのかもしれません。 -
船が泊まっていますが、もうボロボロで完全に朽ちています。それでもこの国ではまだ現役なのでしょうか。後ろに見えているのは学校?どうやら人の気配はあるようです。
川に引かれた国境線は、川の真ん中なんじゃないかと思うのですが、ここまで来ると完全に踏み越えてます。一応中国籍の船に乗ってますし、出港地も帰港地も中国なのですが、今この瞬間、俺は北朝鮮にいるのではないでしょうか? -
北朝鮮側も開発が進められていたようですが、エネルギー不足なのか人手が足りないのか、はたまた政府の方針転換で手をつけたまま放置されてしまったのか、錆び付いたクレーンや、一様に同じ色の低い家屋や工場の造りかけが立ち並んでいます。動かしてる人はいませんでした。
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造船所なのでしょうか。比較的塗装のしっかりした船が川べりに見えています。奥には何隻もの船が出番を待っているかのようです。
とにかく静かです。丹東市内のように車のクラクションや吹かす音なんて全くありません。ちょっと冷たい風が、川面と川べりを舐めるように吹いていくだけです。こんな場所じゃあセンチメンタルになっちゃうよ。 -
あ、また人がいました。一体何をしているのでしょうか。
さすがに遠いので何を喋っているかまではわかりませんでしたが、丹東と対岸、僅か距離にして数百mの差しか存在しないのに、喋る言葉も違えば学ぶ事も違い、貴賎の感覚も考え方も、まるで異なる両者が存在しあえる場所、それが国境なんです。 -
おいおい、こんなに近づいちゃって大丈夫なのか?!ここまでくれば、国境うんぬんというより、船から飛び移れば北朝鮮に上陸できちゃう距離ですぞ!これって、中国人用の遊覧船だからまだ許されてるのであって、俺が日本人だってバレると非常にマズイ状況なんじゃないのかなぁ?
船。触れはしませんでしたが、ジャンプすれば完全に飛び移れる距離までは行きました! -
後ろの女学生が何を喋っているかも非常に気になるところですが、それ以上に俺の気を引いたのは手前にいる黒服の男。明らかに纏っている雰囲気が違います。俺が予想するに、この方は間違いなく北朝鮮の労働党員であり、監視員です。何ていったっけ、保衛部とかいう名前だったかな、北朝鮮の秘密警察のような組織の者なのでしょう。越境者を見張っているのも仕事なのでしょうが、更に大事なのは北朝鮮国民の叛乱分子を探し出す事。将軍様の治める楽園に、叛乱などありえないからです。
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北朝鮮国旗がペイントされた船。保存状態から、かなり新しい船ではないかと推測されます。何となく、コーストガードの船のように思える。北朝鮮にも、沿岸警備隊のような組織があるのでしょう。
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北朝鮮も中国と同じくスローガン天国のようだ。俺にはハングルの知識はないのでサッパリ意味がわからなかったが、同じ場所を旅した他の方の旅行ブログを参照させていただくと「21世紀の太陽、我らが金正日同志うんぬん」という類の言葉が書かれているらしい。
うーん、権力には刃向かっちゃうのが俺の哀しい性なのよね。この国なんかイヤだ。 -
屋根の剥がれ具合が、何ともまぁ哀愁を帯びている。今も使われているのかどうかは確認できなかったが、何かこう……玄関口くらいもうちょっと綺麗にしないか?北朝鮮、いやさ金ちゃんよ。
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断橋の橋桁のあたりを、車が走っている。おぉ、ちゃんと北朝鮮にも車があったんだ。この国の車なんて、みんな平壌に集中しちゃってて、こんな地方になんかある訳無いと思ってた。
中国から越境してきた中国側の車だったりして。とするとやっぱり北朝鮮人のものじゃないのかな? -
一方、丹東はというと……。
ゲーッ!都会だ。こんな高いマンションを4棟も連続で建ててらっしゃるのか。す、素敵だ、素敵すぎるぞ丹東!
これだけ高ければ、北朝鮮から対岸を眺めれば、何の障害もなく目に飛び込んできてしまう。「地上の楽園」と銘打たれながら、隣の国との発展の差を目にする時、北朝鮮の民衆は一体何を思うのでしょう…… -
今回の旅では自分は結局夜までここに留まる事ができなかったのだが、夜になると丹東の街はそれはそれはきらびやかにライトアップされるらしい。一方北朝鮮側からは光1つ漏れてこないんだとか。
これだけ経済発展の差というものをまざまざと感じられる場所は、地球上でもそうそう無いんじゃないでしょうか。世界中至るところに国境ってありますが、ここまで貧富の差を感じてしまうトコって無いと思います。 -
さて、遊覧船の旅もどうやらここまで。続いては実際に自分の足で北朝鮮へ近づいてみましょうか。
丹東放浪記 ぱぁと1 おしまい☆
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