2007/05/24 - 2007/05/28
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yukibxさん
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アルカングの後、サン・ジャン・ド・リューズ(Saint Jean de Luz)、ビダール(Bidart)に行った。
サン・ジャン・ド・リューズでは、屋内市場、漁港、海岸を歩いたり、バスク特産店のぞいたりで、くずれ気味の空のもと、雨を心配しながら、散歩する。
今でこそ、平和そのものの観光地であるが、スペイン国境に位置しているゆえ、波瀾万丈の歴史をもっている港町である。
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バスク地方にはおいしいものが沢山ある。
サン・ジャン・ド・リューズの中心、ルイ14世広場(Place Louis 14)には、特産品の店が軒を並べている。
老舗の菓子店、アダムがあったので、早速店内にはいる。
写真は生菓子トウーロン。カフェ味、オレンジ味、チョコレート味、といろいろだ。
やや甘みがくどいけれど、スペインのものよりさっぱりしているような気がする。和菓子に近い舌触り。ああ、緑茶があったら!
この店は、もともと、フワッとしたマカロンで有名な店。
ルイ14世の結婚を祝福し、このマカロンを献上した、というのが店の誇りになっている。 -
ちょっと先を行くと通りから店内がよく見える石鹼屋さんが
あった。
大きな塊の石鹼を切って、重さで売っている。でもマルセイユ石鹼のような素朴なものでなく、バニラの香りのする透明な石鹼とか、レモン入りのものとか、カラフルでいい香りがする。
個人的には、ナチュラルで素朴なマルセイユ石鹼の方がすきだけれど・・
日本ではお中元などに化粧石鹼の詰め物が使われるけれど、フランスで石鹼を贈る習慣は皆無のようだ。でもこんな石鹼だったら、大丈夫。びっくりはされないでしょう! -
広場に面したバスク布地の店、シャルル・ラール。(Charles
Larre)
タオル、ふきん、テーブルクロス、ナプキンなどが
ところせましと置いてある。100%綿の質もいい割合に、
価格も安価。
私は白の無地のタオルを購入する。 -
中心地の小さな広場に面して、何軒かのカフェが並んでいる。ここは市役所のある広場で、いわば、街の中心。
市役所といえば、この小さな観光地兼漁港の街の市長さんは
女性で、現内務大臣で女性。以前は防衛大臣だった。
背のたかい気のよさそうなおばさま、アリオマリー女史で、頭文字をとってMAM、マムという愛称で呼ばれている。
カフェの建物は勿論、典型的なバスク様式。 -
早速一軒のカフェに入る。LE MAJESTIC CAFE というカフェ。中も外もバスクカラー、煉瓦色に塗られている。
土曜日だったので、観光客や土地の人でいっぱいだった。 -
中もこんな感じで超バスクカラー。
でもつくづくいい色だと思う。 -
カフェの壁には、いくつかの絵が飾られていた。いずれも
バスクの生活シーンをテーマにしたもので、これは売り物。
よく、絵画がカフェで売られているが、素人っぽいのが多い。それに比べ、このカフェの絵画は、なかなかいい、魅力的な絵が多かった。 -
この街は観光の街なので、可愛いお店がいっぱいある。
しかも質のいいものが多い。
これは手作りの食品店の看板。 -
バスク地方のIdentityは強烈だ。独特の文化伝統を守っているのも立派。
バスクの家 ー 独特の色使い、素材、形体 ー がその重要なエレメント。
この家のように、バスクの家は大きい。そして、必ず、海に背を向けて建てられているそうだ。
家は、バスク人にとってとても重要で、バスクの名字には例えばEtcheverry, Etchegaray,Etshegorri(エチェベリー、エチェガレー、エチェゴリ)という名前が多いけれど、意味は新しい家、丘の上の家、赤い家、というようにみんな家に関係したなまえだ、とガイドブックに書いてあった。 -
中央の広場は、サンジャンドリューズの街の漁港にも面している。昔は、もっと、いきがよくて、捕鯨などもしていたという。もっと凄いのは、フランスの王室公認の海賊船の港だった、ということだ!
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サンジャンドリューズの海賊船の活動は、3世紀も続いたけれど、18世紀の時がもっとも盛況だったらしい。
この街あるいは周辺のお屋敷は、海賊活動で豊かになった人達の家が多い。
襲撃にあったのは、主に英国の商船。
写真は向かいの村、シブール。ラヴェルの生まれた家が残っている。 -
ルイ14世の家とよばれている建物、街の中央にある。
1659年、ルイ14世が21才の時、この家で、スペインの王女マリア・テレサと結婚する。王女も同い年であった。 -
偶然だったのだが、アンダルシア・フラメンコ・フェステイバルが開催されていることを、ポスターで知った。
アンダルシア・・・フラメンコ・・・!!マジカルなことばだ!ぜひ、見なければ!午後2時には、スペインから招かれたフラメンコ・ダンサーがルイ14世広場でお披露目をする!そうだ。
しかし、誰もいない。街中はいつもの通り。通行人に聞いてみると、雨天なので、イベントはすべてキャンセル、唯一、今晩、夜、ジャイアライ劇場でフラメンコの公演あるのみ、ということ。
まず、夕食をすませてから行くことにした。立ち見席でもいいから、ぜひ見たい、と思った。
フラメンコダンスは、アントニオ・ナハロ・カンパニー。
アントニオ・ナハロは、スペイン国立バレーの主席ダンサーだという。全く知らない人達だが、運が良ければ、生まれて初めて、あこがれのフラメンコが見れるんだ! -
夕食は、以前行ったことのある、サンジャンから5キロほどのビダール(Bidart)にあるラ・タンテイナ・ド・ラ・プラヤ(海岸食堂の意味)で素朴で新鮮な魚料理を食べることにする。
この日、大西洋は荒れていた。
このレストランは、崖っぷちに、ポツンと一軒だけあるような
店だが、ものすごくはやっている。その成功は、活きの良さ、だ。
日本でいえば、はいると店員全員で、いっらっしゃいませ〜〜と大声で迎えてくれる、あの雰囲気なのだ。 -
荒れた海ほど、見ていてあきないものはない。
もう一枚の写真。この海の前にレストランはある。 -
何人もの人が席のあくのを待っている。
バスクには、外国人が大勢すんでいて、私たちのテーブルの
周囲はみんな英語を話していた。 -
メニューの黒板。
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隣の人が注文した一種のパエリアがおいしそうだったので
写真を撮らせてもらった。
私の注文した料理は、空腹だったので食べ始めてしまったのだ。すっかり、写真を撮るのをわすれてしまった!
パートナーが注文した料理はまぐろのトロを炭焼きにしたもの。トロはここではあんまり高くない。
しかし、トロだったら、おさしみで食べたいものだ、とつくづく思う。 -
そして、フラメンコの公演だが、30分遅れて会場に着いた。
あわてていて、カメラを車の中に置き忘れてしまって、悔しかったけれど、写真は撮れなかった。
フラメンコもそのバックで歌う歌手、ギタリスト達のパフォーマンスは強烈だった。フラメンコの世界っていうのは、激しく、そして、ロマンチックだった。
食い入るように見つめる、とはよくいったもの。私も1時間半の間、ほぼそんな状態だった。
写真がないので、せめて、プログラムの写真をアップします。 -
最後に旅の目的だったゴルフ場について、写真をアップする。最後の日は日曜日だったし、朝は前の日のお天気とはガラッと変わって、空はピーカンの青空。9時に私たちがまだ行ったことのないシャンタコとかシブール等のゴルフ場に電話したら、午後3時までいっぱいです、という返事。それに日曜日なのでコンペをやっているところもあるから仕方ない。
それで、以前行ったイバリッツに行くことにした。ここは9ホールしかないので、18ホールプレーしたければ、2度同じコースをまわる。ゴルフ・トレーニングセンターとして名を知られているイバリッツは、大西洋の崖っぷちにあって、
狭くて、傾斜が多い。
写真は、クラブのレストランの目の前にある練習場。広いグリーンを囲んで、幾つかの打ちっ放し、アプローチ専用のスペース、putting greenが幾つか、ある。
因みにこのゴルフ場には、4〜5のゴルフスクールが入っている。それぞれメソッドが異なるらしい。 -
スタートした時に、アラッと思ったのだが、灰色の雲が出始めている。まあ、なんとかなるだろう、と軽く見ていた。しかし、すぐにポツリポツリと雨が降ってきた。バスク地方は地形から天気が変わりやすいのは耳にしていたけれど、そんなに心配しなかったら・・・風も出てきた。No.4ホールからバギーに乗って、崖の下に下りる。そして、下りた時は、風が強く、雨も激しくなってきた。もう、あっという間だった。
それでも、みんなプレーを続けている。やめたくない!
大西洋の塩を含んだ雨は、肌に痛かった。まるでみぞれにたたかれているよう。ついに、もう、引き上げようと決心。周囲の人も同様。
そうしたら、なんと、バギーカーの鍵が見つからない。
とにかく、そびえ立つ崖の上にあるクラブハウスまで、歩いて上るしかない。。もうこの頃は嵐になっていた!
恐かった。強風と雨にたたかれながら、ゴルフバックを背負ってとにかく、崖っぷちの道を夢中で歩く。
びしょびしょにぬれた服が身体にまといついて、思うようにあるけない。
しかし、クラブハウスにやっと到着。すぐにタオルを借りて熱いシャワーを浴びる。そこでやっと気持ちに余裕がでて
大笑いする。
そんなおまけがついて、バスク地方を後にし、ボルドーへと北上した。
行く度にますます惹きつけられるバスク。この土地は、なんといったらいいのだろう。。強烈ななにかを感じる。
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この旅行記へのコメント (2)
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- shimonさん 2007/10/27 19:59:16
- 素敵ですね
- こんばんは、先刻お気に入りリストへ追加申請
いただき、どうもありがとうございました。
yukibxさんの旅行記は、短い日程で駆け足旅行
となってしまう私と違い、現地滞在ならではの
ゆったりとした感じが伝わってきますね。毎度
楽しく拝見いたしております。
これからも足跡を残すと思いますので、引続き
よろしくお願いいたします。
- yukibxさん からの返信 2007/10/29 05:13:56
- RE: 素敵ですね
- shimonさん、こんにちわ。
お気に入りに入れさせていただきました。
これで、旅行記を書かれるときには、欠かせずに
読むことができるので、安心です。
また、以前の旅行記も徐々に拝読させていただきます。
楽しみです。
宜しくお願いします。
yukibx
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