2006/04 - 2006/04
136位(同エリア148件中)
漣さん
国を追われた東の国の王スタニスラス=レシチニスキー。失意のままに逃れてきたフランスでロレーヌ公となった王は旧市街と新市街を繋ぐ壮麗な広場を幾つも計画した。
後にアールヌーヴォーと呼ばれる装飾芸術を生み出す創造性の先駆けとなる3つの広場が今も残る。
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ナンシーを訪れたのはまだ肌寒い春の始まり。駅からは少々の散歩程度の距離にある3つの広場へと足を進める。
程よく歩いたところで目に飛び込んできたのは3つの広場で最も壮麗なスタニスラス広場へと繋がる金細工で飾り立てられた門。 -
門を抜けると広がるスタニスラス広場に陽の光が降り注ぐ。左手を見ると世界遺産の碑を発見。
ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は以下の基準で世界遺産に登録されている。
()ナンシーは啓蒙君主の出資による都市化の最も美しく創造性に満ちたものの一例である。
()ナンシーの広場は啓蒙君主が民衆の必要を意識したことを示す近代都市の最も典型的かつ最古の例である。
※ユネスコのHPにあるICOMOSの報告書から適宜抜き出したものの私訳で、明確な理由は不明です。 -
まずは広場を抜けアリアンス広場を見に行くことに。他の広場とは違い、一見地味な広場。何故ここが世界遺産???
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見れば見るほど地味〜な広場。周囲に建つ建築は綺麗に統一されてはいるが・・・。
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さて、気を取り直してスタニスラス広場に戻ると相変わらず豪華な雰囲気が。広場の中心にはレシチニスキー像。珠玉の建築、市庁舎をバックに誇らしい。
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おしゃれなカフェに利用されている建築も。
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スタニスラス広場を傑作たらしめるロココ芸術の名作。ジャン=ラムールの金細工が美しいネプチューンの噴水。黄金と鉄の見事なコントラスト。バロックをさらに繊細に、さらに荘厳に。
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最後の広場とを繋ぐ凱旋門を潜る。
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カリエール広場。街路樹が広場全体に配置され、奥行きを感じる。スタニスラス広場に先行して完成したこの広場も周囲の建築との調和が取れている。
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何故かテーマパークにあるようなミニ機関車があるが、何の意図なのかは全くの謎。この広場だけを回るといっても・・・。
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広場の奥には旧政庁が構える。
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さて、この3つの広場、何故世界遺産として登録されているのか本当に不可思議な場所。新市街と旧市街とを結ぶ都市計画がそれ程に価値を持つものなんだろうか?
壮麗なスタニスラス広場はまだしも残りの2つの広場が選定されているのは解せない。 -
ICOMOSの報告書を見てみると・・・、ナンシーの広場は市庁舎、公宮殿、裁判所といった行政区画や大学や図書館等の学術施設、植物園や市民公園、劇場やカフェ、教会の様な庶民の為の施設を集中させるという計画がされたとの事。当時としては珍しい都市、おや、意外と凄いのか?
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