2007.2スイス・フィンランド旅行6終-ラップランドラヌア村のスキー休暇

2007/03/01 - 2007/03/06

　今年もフィンランドの友人の家に行くことにした．2/26に出発し，スイスで2/27-28と過ごし，オウルの友人にあってから，レンタカーでいつものラヌア村Pohjaslahtiへ．今年は残念ながら，オーロラは見えなかったが，皆既月食がみえた．またクロスカントリースキー，スノーモービル，いぬぞりを楽しんできた．ラップランドはよいところだ．1997，2000，2002，2003，2004に2回，2005，2006に2回，2007と10回めのラップランドである．(フィンランドには12回）フィンランド人は2月終わりから3月まで1週間春休み（スキー休暇）をとり，主にはラップランドに行く．私たちもスキー休暇としてラヌア村にこの3年行っている．

エリア ラップランド(フィンランド)

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: スカンジナビア航空

Ouluより国道20号線を85km行き，Pudasjarviに．いつものドライブインで休憩．もう6時近くである．路面の状況は凍って，悪くあまり飛ばせない．60kmがやっとだが，スパイクタイヤのグリップ力は抜群で，怖くない．驚いたことに昨年なかったフィンランド版オービスがわずか85kmの間に10箇所以上設置されていた．友人に言わせるとダミーも多いとか。日本のようにどれがダミーかは誰も知らないと。制限時速は80-100km（集落，市街地，交差点付近は40-60km）であるが，フィンランドはスピード違反は厳しく，罰金も高い．よって運転マナーは良い．（友人によるとオウル人は一時停止を守らず悪いという，私もオウルで運転しているとそう思う．信号も守らない車も多い）Pudasjarviから国道78号線で70km．ラヌアの本村に着く．そこからまだ50km走ってPohjaslahtiである．いいところだが寒村だ．以前は1000人近くすんでいたが，過疎化が進み今は150人．2000年までは小さなスーパーとガソリンスタンドがあったが廃業．昨年までは週2回売店バス（myymalaauto)が一軒一軒来ていたが廃業．今は一番近いコンビニ風小スーパーまで28km（Vantauskoski)，ラヌアの本村の中スーパー（２軒ある．）まで５０km．ロバニエミの大スーパーまで８０kmある．私もしょうゆ（フィンランドではどこにでもキッコーマンはある）を買いに往復56km走ったことがある．
写真はいつもとまる友人の経営するコテージ（lomamokki).サウナつき．電子レンジ，コーヒーメーカー，乾燥機，洗濯機などある．フィンランドではこのようなコテージがどこにもあり１泊80-160ユーロで4-6人泊まれる．一人当たりだと一泊３０ユーロ程度で手軽だし，清潔，便利である．いくつもとまったがこの友人のコテージが最高！難点はフィンランド語しか話せないために人に紹介できないことである．友人は自分で３棟コテージを建てた．

となりにバーベキュー用（ラップランド風）ハウスがある．以前ここに毎年来るスイス人と大パーティを開いた．

バーベキューハウスの中．火力は強く，うえの煙突を下に引くと，着火が早い．

湖（Simojarvi)に早速スキーで行く．１．５km先の小島までの往復が良い運動．森の中への約１０kmのコースも良い．

コテージの中の暖炉．この暖炉は周りの石を暖めるため，火が消えてもずっと暖かい．外がマイナス３１度（今までの経験での最低気温）でも中は２５-３０度と快適．ただし石が温まるまでゆっくり暖めないと壊れることがあり要注意．

3/2の夕食は友人夫妻の手料理をご馳走になる．お母さんが作るカレリア風シチューや，フィンランド風ミーとローフ(lihamureke)はおいしい．今回は鮭のムニエルであった．
3/2の夜はフィンランド中皆既月食であった．１１時ごろから２時間続いた．残念ながらオーロラは見えなかった．しかしこげ茶色に影となった月と満天の星空はオーロラ以上に神秘的であった．皆既月食の日，Turkuでは酔っ払いがいつもの２倍警察のおせわになったとか．

PohjaslahtiからSimojarviの夜明け．Ranuaで一番美しい集落（Ranuan kaunein kyla)とされている．

ラヌアの本村へ942号線を５０km走る．このような道が延々と続く．3785平方キロに4700人が住む．人口密度はなんと1.24人である．

いつもの通り健康センターの所長先生に挨拶に行った．友人が風邪を引いていたので薬をただでくれた．

これは所長先生の診察室．

ラヌア村は世界で一番北にある動物園で有名．その入り口に氷でサーメの住居，コタが作られていた．

動物園の前の売店．通称ムルムル城．Fazerの売店もある．この隣にある手作りのものを売る小さな売店が素敵だ．

ガソリンが95で1.38ユーロになっていた！高い！1600ccクラスのマニュアル車で夏はリッター15-16km走るが，冬はスパイクのためわずか11-12km程度である．ガソリン代が痛い．（フィンランドのレンタカーはほとんどマニュアルである．オートマは高い）

冬の日本の家．ラヌア村は青森県旧岩崎村と姉妹都市のため，大変親日的である．夏ここでは数々の日本の催し物が開かれる．友人の掛け軸や絵も飾ってもらった．冬は閉鎖中．

去年の案内．去年は障害のある子供たちなどの日本のアニメの絵が飾られていた．昨年6月にも行っているので，機会があれば紹介する．

Simojarviの友人の家を訪ねる．昨年夏に彼らの持つ夏の小屋（ケサモッキ）に2泊させてもらった．小屋といっても伝統的なまきで炊くサウナ付きの立派なもの．コーヒーとおやつ用パンsampyla(文字化けするので英語つづり）をご馳走になる．

今年は湖が硬く凍り，湖上のスノーモービルが可能であった．20kmばかり交代でシモ湖を運転させてもらう．天気の良い日の湖の運転は最高！気温は-15度とすこし肌寒いが．

かなたにみえるモビル

この日の夕食．友人をよんでのパーティ．

友人の一人が始めてのフィンランドであったので，トナカイが見たいと．友人の知り合いのトナカイ牧場に連れて行ってもらう．

冬はこうして飼育する．ラヌア村Pittisjarviにある．

えさの草が2列に並んでいる．においもけっこうする．

今回は犬ぞりを経験した．ラヌア村Siikalampiにある犬ぞり観光の施設を訪れた．日本人のいくロバニエミと違ってものすごいワイルドである．フランス人を中心に観光客もけっこうくるという．国道から外れた，小さな道沿いにある．10ｋｍ80ユーロ，20ｋｍ110ユーロとのことだったので，10ｋｍをやってみた．最初は犬が速い．自転車よりはやい．そのスピードで森の中を疾走するのでかなり怖い．友人が振り落とされ，危うく怪我をするところだった．けっこうの打撲と内出血．

湖に出ると最高．なれるととても楽しい．犬はおとなしくよく言うことを聞く．だんだん疲れてくるのが分かる．

いぬぞりの説明を聞く．

3/4最後の日の午後にドライブに出かける．このへんでいちばんきれいなLuuskaの先の湖をめざす．距離は片道50ｋｍ．

湖に沈む夕日

北極圏のラインよりわずか1ｋｍみなみである．

ラップランドの夕焼け

3/5帰る日，友人の一人が初めてのフィンランドなので定番のサンタクロース村に連れて行く．レンタカーをロバニエミ空港で乗り捨て（料金100ユーロ），1055発のBlue1（SK6656便）に乗る．ちなみにフィンランドの国内線は，全席freeである．1時間くらい前に行き並んでいると皆窓側になれる．冬は白い景色だけだが，夏は湖と緑がきれいなので必見．特にサボンリンナやヨエンスーに行く便は最高！2000年以前はセキュリティチェックも無かった．バスに乗るように乗っていた．（これはノルウエーも同じであった）
昔は財布をおいて席とりをするお国柄（1997年のロバニエミ，ラップランド．1999年のサボンリンナなど．日本でもしない！）である．いまはヘルシンキを中心に大変危険になった．

HELに1210着．乗り継ぎが約3時間30分あるので，空港近くの複合大型ショッピングモールJUMBOに行く．3年前にも来たが拡大しているのでびっくり．ストックマんもスオマライネン書店もシティマーケットもプリスマもある．ヘルシンキ市内まで出かける時間がないときの時間つぶしに最高のあすすめ場所．Fazerのカフェテリアで昼食をとる．空港からタクシー代9ユーロ，10分．帰りのタクシーもタクシー乗り場があるので簡単．HEL1555発のBlue1SK6635でCPH1635着．この日だけの（翌週火曜日と2日間のみの）1820発のSK983でNRT1320着．遅い出発でフィンランドに長く入れたのでとてもよかった．