2006/07/12 - 2006/07/12
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ジオディオスさん
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白川郷が日本の原風景であれば、ロシアの大草原の沼地にひっそりたたずむ、白亜のポクロヴァ・ナ・ネルリ教会はロシアの原風景でなかろうか。今回のロシアの旅で、キジー島と比肩するくらい最も気に入った場所である。ここで出会ったロシア人たちとの楽しい交流も、私の美しい思い出に花を添えてくれた。
今回は旅行記というより、ビジュアル叙事詩として楽しんでもらいたい。
私が体験した、かくも美しき(カク クラシーヴァ)ポクロヴァ・ナ・ネルリを。
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ここは古都ウラジミールから北東約10kmにあるバガリューボヴァの草原地帯。
360度見渡す限りの草原には短い夏を惜しむかのように色とりどりの花が咲き乱れる。そこに、忽然と姿を現すポクロヴァ・ナ・ネルリ教会。 -
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中世ロシアの傑出した白亜の教会群でも屈指の美しさを誇るポクロヴァ・ナ・ネルリ聖堂。
スズタリやウラジミールなどのこの時代特有の白石建築は、白い石灰岩を積み上げ、外壁に浮き彫り装飾を施した聖堂建築が特徴である。 -
1165年にバガリュースキー公がヴォルガ・ブルガール族との対戦勝利と戦死した息子を悼み、聖母の庇護と救いの祭日「ポクロフ」にこの教会を捧げたという。
白い外壁にはダヴィデ王や獅子、グリフォンなどのレリーフで飾られている。 -
そういえば、ロシアを長く旅していたが、屋外プールを見かけたことはなかった。大陸の中央部に位置するウラジミール付近では、海水浴へ行くには、それこそ千里の道を走らなければならない。しかし、湿地帯には所々に隠れ家的な池のような水溜りがある。
ロシアの夏は短い。ロシア人は短い夏を惜しむかのように、人々は水溜りに集う。それも日没は遅いので仕事を終えた人々さえも集まってくるのである。 -
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もしも青い空が広がれば、僕はきっと思い出すだろう。
かくも美しきポクロヴァ・ナ・ネルリを。
はるかなるポクロヴァ・ナ・ネルリを。 -
もしも水面(みなも)が漂えば、私はきっと思い出すだろう。
カク(なんと)クラシーヴァ(美しき)ポクロヴァ・ナ・ネルリを。
はるかなるポクロヴァ・ナ・ネルリを。 -
もしも白い雲が流れれば、僕はきっと思い出すだろう。
優雅な白鳥ポクロヴァ・ナ・ネルリを。
白衣の花嫁ポクロヴァ・ナ・ネルリを。 -
もしも風が草を波打てば、私はきっと思い出すだろう。
聖なる水仙ポクロヴァ・ナ・ネルリを。
かくも気高きポクロヴァ・ナ・ネルリを。 -
もしも紺碧の空に抱かれれば、僕はきっと思い出すだろう。
古き良きポクロヴァ・ナ・ネルリを。
遠き夏の思い出ポクロヴァ・ナ・ネルリを。 -
もしも水辺にたたずめば、私はきっと思い出すだろう。
美しき楽しきポクロヴァ・ナ・ネルリを。
遠き夏の思い出ポクロヴァ・ナ・ネルリを。
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