2007/03 - 2007/03
181位(同エリア181件中)
あじみさん
【行程】バンコク〜コラート〜スリン(2泊)〜コラート〜バンコク〜機内泊
<砂岩の涅槃像>
スリンに2泊した後、バンコクまで一気にバスで帰るのは疲れるので、中間に位置するナコーン・ラーチャシーマー(別名コラート)に戻って一泊することにした。
今回の旅で参考にしたガイドブックに『タイ(ロンリープラネット)』(日本語版2003刊)があったが、あまりに分厚いので、いりそうな遺跡のページをコピーして持っていった。
日本からバンコクへと向かう飛行機の中で、そのコピーを読んで行程を考えていたところ、パノム・ワン遺跡のページの後ろに“砂岩の涅槃像”Wat Dhammachakra Sema Ram(ワット・ダンマチャクラ・セマ・ラムの中にある)の記述を見つけた。
コラートの南西36kmにあるタイ最古の涅槃像(8世紀頃)らしい。
「時間が余れば見に行ってもいいかなぁ〜」位に考えていたが、母は大乗り気で、これが行ってみて大正解!
前回書いた絶壁上の大神殿「カオ・プラ・ウィハーン遺跡」と双璧をなすくらいに印象深い遺跡となったのだった。
8:15 バスでスリン出発。122B(430円)
12:10 コラート到着。二日前にコラートを発つ朝に予約しておいたホテルにチェックイン。
15:00 何やかやと用事があったりして、結局15:00にタクシーで出発。
二日前にパノム・ルン遺跡とムアンタム遺跡巡りでお世話になった運転手さんにお願いした。
涅槃像とパノム・ワン遺跡を回るなら1,000Bだと提示されたけれど、頑として500B(1,750円)と譲らなかったら、折れてくれた。「それはタクシーでなく、トゥクトゥクの値段だ…」とぶつぶつ呟いていたのが可笑しかった。きっと前回にチップを弾んだのでOKしてくれたのだろう。
陽気な初老のおじさん運転手さんは、英語もしゃべり、自分で自分のギャグに大笑いするような人で、アフリカ人タレントのサンコンさんっぽい人。平均時速も80kmと安全運転だ。
MAKKUTETH BUAPUENマークテック(名)・ブアプエン(姓) 愛称Tang(タン)さん
携帯電話01-9550453
15:50 砂岩の涅槃像の寺院に到着。
想像していたのよりずっと見ごたえがあった。ドヴァラヴァティー様式のこの仏像は、道祖神好きの日本人(=イコール私たち母娘)の好みにもぴったり。
素朴でありながら、力強さもあり、今でも信仰の対象として、大事にされているのがよく分る。
その巨大さ故に、畏敬の念を感じさせられると同時に、おおらかな造りなので親しみやすさも感じる。
真っ直ぐに伸びた腕は、まるで巨大ロボットみたい。
人類の危機の折には、ガシーン、ガシャーン!と音を立てながら起き上がって出動するのでは?
それってまるで、みうらじゅんの『見仏記』??
とにかく観ていて飽きない仏様でした♪
ガイドブックには、「更に古い時代に作られたと思われる仏教の法輪を表現した砂岩彫刻も、ワットで展示されている」とあり、忘れずに寺院内を探してみた。
隣の建物には鍵がかかっていたが、そのまた隣の小さな建物は、扉が開いてウエルカム状態。
中を覗くと有りました。
これまた見事な彫刻。へぇ〜〜〜。ほぉ〜〜〜。
仏教の偶像崇拝が広まる以前の、古い時代の証ですね。
昼下がりの寺院は、ただ鳥の鳴き声と数人の子供の遊ぶ声だけが遠くから聞こえてくるばかり。
のどかだねぇ〜。
本当に良いもの見せてもらいました。感謝。
16:15 涅槃仏のお寺を発つ。運転手さんが気を利かせてすぐ側の崩れ落ちた遺跡“Muang Sema”
にも立ち寄ってくれて、車内から見物した。
<パノム・ワン遺跡>
17:20 パノム・ワン遺跡に到着。公園が18時で閉まるんじゃないかとヒヤヒヤしたけれど、入場料も無く、出入りも自由な公園だった。
もう日も傾いて、西日に照らされながら美しく佇んでいる。
この廃墟の寺院は、あちらこちらに崩れ落ちた石が転がっている。
復元作業がいかに大変かが想像できた。
模様も無いような石だと、どうやってつなぎ合わせるのか、最高に難しいパズルだろうなぁ。
で、結局復元できない部分がごろごろ転がっている訳で。
ピマーイ遺跡と違って補修されていないので、このパノム・ワン遺跡の方が好きだなぁ。
夕暮れ時のおセンチ気分で、時の移ろいをしみじみと感じさせてくれた遺跡でした。
17:50 コラートのホテルでなく、二日前に行って気に入ったレストランで下ろしてもらうように頼んで、パノム・ワン遺跡を後にした。
18:15 コラートのレストランに到着したのでした。
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