2007/03 - 2007/03
26位(同エリア26件中)
あじみさん
【行程】バンコク〜コラート〜スリン(2泊)〜コラート〜バンコク〜機内泊
スリンに2泊したのは、「カオ・プラ・ウィハーン遺跡」を訪ねるため。
もう少し近い所にある「シー・サケット」や「ウボンラチャターニー」を拠点に行くのが普通なようだが、バンコクから遠く離れれば離れるほど、帰りのバスの移動距離が伸びて疲れるので、スリンに留まったのだ。
往きの飛行機の中でも、この遺跡はあまりに遠いので、行くのは止めようかと思っていたほど。
でもやっぱり行っておいて良かった。
今回の旅でも1、2位を争う程印象に残った遺跡になったのだ。
街一番(だった。過去形)のホテル「トン・タリン」のフロントで、行き方を相談したら、「遠いよ〜!」と眼を丸くして驚かれた。
最初は「列車やバスでシー・サケットに行け。そこからまたバスだ。」と言われたくらい。
タクシーをチャーターできないかと相談すると、フロントのお兄さんが知り合いに電話をし、ちょっと割高だとは思ったけれど、2,500B→2,100B(7,350円)で交渉成立。
翌朝、7:45にスリンを出発した。今回の運転手さんは、英語が全く通じない。でも特に不便は感じなかった。
手前の町で急に車を止め、タイ語でなにやらしゃべって車を降りたのでついて行くと、昼食用に鶏の炭火焼(カイヤーン)と餅米(カオニャオ)を買っていた。私もつられて豚肉の炭火焼と餅米、揚げ菓子を買って車の中でつまみぐい。
(結局、遺跡周辺では食事をしなかったので、この時買ったのが、昼食となってしまった。もっと買っときゃ良かったダ〜。)
9:55 2時間10分で最初のゲートに到着。400B(1,400円/人) 高―っ!
10:00 何も言わなくても、PRASAT DON TUANという小さなプラサート(遺跡)に立ち寄ってくれた。
10:15 駐車場に到着。ここからは歩くしかないらしい。運転手さんは「16:30でゲートが閉まるからそれまでに戻って来い」と私たちに伝えるのに一苦労。英語の出来る人をつかまえて通訳してもらった。心配せんでも、そんなに長居しないってば〜。
運転手さんはここで待っててくれる。
10:30 歩いて出発。遺跡はカンボジア側にあって国境を越えるので、パスポートコピー代に一人5B。ここまで来てもしパスポート忘れてたらシャレになんないね。
10:50 カンボジア側のゲートで更に入場料200B(700円/人)を支払う。高過ぎーっ!!
チケット・チェックの門をくぐると、急な階段が始まる。でこぼこな上に、急階段。
ここまで崩れるか!というほど傾いた壁や柱はまるで廃墟のよう。
そんな中、レリーフの美しいまぐさ石(門の鴨居部分の彫刻)を探す。今回の旅行で目にするまぐさ石は同じようなデザインばかりだが、ここのはビシュヌ神が木に登ったり、アシュラが妻と牛に乗っていたりと、変わったデザインなのが面白い。赤く色付けした跡も伺えたし。
出来た当初を偲ばせる建物もあったけれど、“兵どもが夢の跡”をしみじみと感じさせますなぁ。
その一方で、頂上からの下界の眺めは絶景かな、絶景かな!
絶壁から覗き見る景色は、まるで飛行機の窓から見ているかのようで、足がすくむ。
長い階段を徐々に上り詰めて、最後に拝める絶景は、疲れた体に極上のご褒美だ。
ゆっくりのんびり観て回って下りて、チケット・チェックの門に戻ったのはちょうど2時間後の12:50だった。
そこからまた20分かけて駐車場へと歩く。駐車場の手前で生のさとうきびを搾ったジュースの屋台があり、氷と共にチューチュー吸って生き返った心地がした。
「パー・モーイデーン展望台と、岩壁に彫られた三体の仏像はどこ?」
タイ語の単語がわからないので仏像はイラストを描いて説明し、駐車場で運転手さんに尋ねた。
車で移動するとばかり思っていたけど、どうやら駐車場から上へと延びる階段を上った所にあるらしい。
展望台からは、さっき行ったばかりのカオプラウィハーン遺跡の長〜い通路が眺められる。
まるで天空へと飛び立つ滑走路のようだ。
ドラマチックなシチュエーションは、人々の信仰心をいやがうえにも高めたことだろう。
三体仏は、知らなければきっと見逃してしまうのでは? 左手に作られている絶壁沿いの階段を降りていくと辿り着けるのだけど、図示も矢印も何も無いのだから。
長年風雨に耐えた仏像はおだやかな風情で、誰がどうやってこんな絶壁に彫ったのだろうと思いを馳せる。
13:50 カオ・プラウィハーンを出発。
15:15 何も頼んでいないのに、運転手さんは帰り道に「プラサート・ヤイ・ナオ」という遺跡に立ち寄ってくれた。古いお堂の中には、現代のものらしい、現役の涅槃像が横たわっておられたし、隣の崩れかけの堂には、とてもかわいらしいお顔の仏様がニッコリ微笑んでらした。
体長僅か30cmほどの仏像で、思わず抱えて日本へ持ち帰りたくなったほど。
今回の旅は仏像が少なく、建物ばかりの観光だけれど、思わぬ出会いに感謝した。
16:10 スリンに無事帰着。
お疲れ様でした〜。
(その3へと続きます)
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