2007/03/28 - 2007/03/28
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ソフィさん
1947年には四高に入り、1949年、四高三年生の夏休みに、私は友人二人を誘って能登半島徒歩(無銭)旅行に出かけた。
能登には、このような無銭旅行の若者を、温かく迎えてくれる風土・伝統が、残されていたのだった。
そのころ先生は故郷の門前に帰っておられ、私は先生を門前に訪ねることにしていた。
その日朝早く金沢を出発した私は、羽咋で能登鉄道三明線に乗り換え、福浦に出た。
福浦では、完熟「ニシンのコヌカ漬け」に生まれてはじめての味を知り(生きたウジの味)、海岸の美しさに感動する。
それから徒歩で、弊衣破帽、高下駄をガラガラ引きずりながら門前に入ったのは、そろそろ暗くなるころだった。
高下駄を履いたのは安いからで、足を痛めたときの予備としてリュックサックには、闇市でようやく買った高価なズック靴が入っていた。
早速長先生を訪ね、その晩の宿として青年会館をお世話いただき、先生と夜を語り明かした。
先生との賀状交換は、その後ずっと続いた。
先生の御筆跡を見るだけで、心のぬくもりを感じる。
そのようなお力が、長先生には備わっていた。
先生には、名前だけで住所を書かなくても、賀状が届いた。
地震で門前の名前を思い出し、長先生の温情あふれるお顔が、毎日思い出されている。
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