イエメンの味

2007/03/17 - 2007/03/20

サナア３泊という、強行軍でイエメンに行ってきました。
ほとんどの時間をすごした旧市街では、女一人で食堂に入るのは勇気がいるので（入っても注目されるだけで、特に問題はないですが）主体的に店と食べたいものを選んで食べる、ということをまったくしませんでした。
なので、参考にもならなければ面白くもないという、困った記録ですが、まあ自分の覚書のようなものなので、ご容赦ください。

※イエメンの旅写真はこちら
https://goo.gl/photos/ED3HJYWRDFoPsWag8

エリア イエメン

まずは飲物から。
こちらは、シャラブ・アッサビーブ。
レーズンのジュースみたいなもの。
けっこう甘いけど、疲れの取れる味わい。
ごちそうになったので、どこで売ってるのかよく判りません。

＠街角

こちらはマンゴージュース。
だから何だって感じだけど、街角のジューススタンドでは、フレッシュジュースが飲める。
値段はけっこうまちまちだけど、だいたい２０円とかそんな感じ。
日本だと恐ろしい値段になりがちな、フレッシュのマンゴージュース、東南アジアなら判るけど、アラビアで安く飲めるとはオドロキ。

＠街角

判りにくい写真だけど、ジュース屋さんは、このようにジューサーを店の前に置いてます。
グラスに入っているのは、後ろの緑色のもので作ったジュースで、すんごく美味しい。
で、これが何かと言うと．．．レモンかライム。
形はまん丸ではなくレモンぽいけど、緑色で小さいところはライムかな？
アラビア語でレモンは「ライムーン」と言い、何となくライムも含んでそうな響き（笑）。
フランス語でも、ライムは”緑のレモン”という言い方だし、タイあたりでは、レモンというとライムが出てくるし、区別はあいまいなのかも。
とにかくこのジュース、超オススメです。

※後でイエメン人に確認したら、これはライムだそうです。

＠ホテルの朝食

こちらは見てのとおり、コーヒーです。
かなり浅炒りで、味が薄いのが特徴。
イエメンには、カフワ・アル・ギシルといって、コーヒーの豆ではなく皮から作るコーヒーもあり、一口飲んだときは、そっちかと思うくらい普通のコーヒーと味が違ったけど、外国人向けのホテルで出すものなので、やはり豆から作るコーヒー（カフワ・アル・ブン）だろうと思う。
飲み終わると、底にコーヒーの粉が残るので、トルココーヒーのような入れ方をしているのかも。

＠ホテルの朝食

アラビアでパン（ホブズ）といえば、これ。
丸い種無しのパン。一応、ケダムだったか、そんなような名前があるらしい。
表紙の写真のような釜でどんどん焼いている。
膨らんで見えるけど中は空洞なので、半分に切って、何か入れて食べている人もよく見かける。

＠ホテルの朝食

オムレツ、と言って出てきたけど、気持ち的には、薄焼き卵（笑）。
かな〜り薄いです。
イエメンではこれが普通なのか、一般的に食べられるものではないのか、よく判りませんが、卵が新鮮なようで、味は悪くないです。

＠旧市街の屋台広場

主役（右奥）が判りにくい写真だけど、屋台のケバブ。
手前の赤と緑のものは、ソースというか薬味というか、これをケバブやパンにつけて食べる。
このソースは、トマトをつぶしたものに香辛料が入っていて、ときどき大変辛い部分があり、火を噴きそうになるけど、とても美味しい。
そしてグラスに入っているのは、シャーイ（紅茶）。
甘くして飲んだ方が、食事全体のバランスがいいと思います。
これでだいたい１５０円くらいだったかな。

＠街角

手押し車のイモ売り。
シンプルにふかした（ゆでた？）ジャガイモを売っている。
塩とスパイスはお好みで。
イエメンのジャガイモは美味しい！
北海道民の私が保証します。

ま、ただのジャガイモの写真ですが。
こんなふうに、皮をむかずにふかしてあります。
塩をつけないで食べると、さつまいも？と一瞬疑うほど、甘味があってとても美味しい。

買うとビニール袋に入れてくれるので、その場でかぶりつくか、落ち着けるところまで持ち帰って食べるといいでしょう。
食べながら歩くと、大変人目をひきます（笑）。

ついでにチップスも。
こっちも美味しいけど、揚げ物なので手押し車ではなく、固定のお店に行かないと買えない。
こちらも塩とスパイスをお好みでまぶして食べる。
スパイスは、店によっては数種類あるけど、基本は赤くて辛い粉末．．．唐辛子とも違うようだけど、とにかくちょっと辛い。
最初何だか判らず、たくさんかけようとすると、見ていた子どもに止められ、口の周りで手をバタバタさせて面白い顔をして見せてくれたので、多分「そんなにかけたら、辛くて大変なことになるよ」と教えてくれたんだと思う（笑）。

＠街角

なんだろう、これ。
食べてみなかったけど、果物の仲間らしい。
こんな風に、手押しの荷車みたいなものに、マンゴーとかスイカとか小さいメロンとかキュウリとか、すぐ食べられるものを載せて売り歩いてる人をよく見た。

えーと、これはごちそうになった夕食。
一応名前を聞いたので、よく聞き取れず自信ないですが書いておくと
中央の茶色いのが「ファースーリヤ」。豆料理。
左のピンク色のが（ほんとはもっと赤い）「ザハウク」で、トマト系。
奥の茶色は「フール」。豆のカレーみたいな感じ。
右下のクレープのようなものは「ラシューシ」で薄焼きのパン。
どれも美味しかった。
各自、パンをちぎって、好きなものをちょっとつけて口に運ぶ。
アラブだなぁ。

こちらは、ロティというパン。
マレーシアあたりで”ロティ”というと、むしろ丸くて薄いパンのことだけど、こちらでは、この直方体をロティと言う。
軽い食感で、外側はサクッとした歯ごたえ、中はふわっとして美味しい。

こちらは、イエメン名物、サルタ。
ツナが入ってるのは判るけど、あとは何をどうしたのか、さっぱり判らない鍋料理。
これも各自パンをちぎってすくって食べる。
あつあつの鉄鍋で出てくるので、やけど注意。
昼時には、混んだスークの中を、サルタの出前人が頭上にこの鍋を載せて走っていくので、大変恐ろしい。

これもサルタ。
だいぶ見た感じが違うけど、味は同じ系統。
こちらは、中に短く切ったスパゲティが入っていた。
（アラビア語では、いわゆるパスタは、なんでもマカルーナという）
この緑色は何の色？と聞いたけど、みな首をかしげ「へるば」と言うのみ。
ヘルバ．．．ハーブかなぁ。

レストラン＠シバーム

１日ツアーに含まれていたランチ。
運転手さんと二人では、とても食べきれない量。
右手前の白いのは「シャフート」。パンのヨーグルト漬け、といった感じで好き嫌い分かれそう。
その右上は羊肉、左上は「シャックル」で、ジャガイモ料理。
一番大きな鍋が「ファッタ」でパンをどうかしたもの。その横は牛肉。
牛肉の上のオレンジ色は、卵のトマト焼き。ファッタの影に「ムシャッカル・フルム」というナス料理。
卵の左上はライス、その隣がデザートの「ベンタサハ」で、ハチミツのかかったパンケーキのようなもの。
名前は運転手さんからの聞き取りなので、正確さに欠けることこの上なし。
料理は全体に美味しく、特にお肉はよく締まっていて、野生の血が騒ぐ（？）。
観光客の多いレストランで、私がバルトー（黒い長衣）を着てスカーフをして座っていたせいか、西洋人に写真を撮られた(^_^;)。

最後は街角スイーツ。
スークを歩いていると、ときどき伝統的なスイーツを手押し車で売っているので、呼び止めて買ってみましょう。
写真は、トルコのバクラヴァみたいなパイ菓子。
甘いナッツ系のフィリング、蜜のかかったパイ生地。虫歯があったらしみること間違いなしです。
写真のように一応ケースに入れてくれるので、持ち帰って砂糖抜きのシャーイで食べるといいと思います。

この旅行記へのコメント （2）

• sunnyさん 2007/03/29 13:19:21

  こんにちは！

  telescopioさん
  
  こんにちは。
  今週からサナアに行くのですが、飲み物＆食べ物
  とっても参考になりました！
  
  レーズンジュース、昨年行ったときにのみましたが、暑さがスーッと引く感じですよね。
  バーバルヤマン入ってまっすぐ進んだスークの入り口あたりにあったと思います。
  
  PSもしや別サイトのえふさんですか？私sunnyです。
  
  sunny321
  

  telescopioさん からの返信 2007/03/29 21:34:40

  RE: こんにちは！

  いらっしゃいませ。
  
  ええと、各地でデタラメに名乗っていて、よく混乱を招いておりますが、尾見込みの通りです（笑）。こちらでは始めまして。
  これからイエメンですか。うらやまし〜い！
  サナア、日数が短すぎたせいだけでなく、明日にでも再訪したいです。
  イエメンに着いて荷物を開けたら、私が入っているかもしれませんので、ご注意あれ（笑）。
  
  イエメンの味、今回は種類も数も少ないですが、情報そのものが少ないので、少しでも参考になると嬉しいです。
  ローストチキンのお店なんかも見かけたんですけどね。ピラフにチキンを載せた料理など、美味しいそうですよ。
  あと、私は今回タハリールの方に全然行かなかったので、ぜひそちらの情報を収集してきてくださいまし！（笑）
  
  楽しい旅行になりますように。