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アラビアンナイトの風が吹く!イエメン旅行記<br /><br />カタール航空を利用して、イエメンへ8日間の旅に行ってきました。様々な人との出会いや触れ合い、世界遺産の迫力を肌で感じることができました。<br /><br /><1日目(東京より関西空港を経由してドーハへ)><br />羽田空港第2ターミナル全日空カウンターで、まず国内線のチェックインを行います。その際に荷物はサナアまでスルーで預かって頂けます。関西空港に到着後、通常の到着ゲート(2F)より国際線出発(4F)のカタール航空カウンター(H)にて国際線のチェックインを行います。4Fでみずほ銀行の換金所が22:30まで利用可能です。入国審査口にて液体検査が行われています。ここでは規定どおりのチェックが行われ、規定をオーバーしたものは没収されています。この時間ですと中の免税店はすでに閉まっていますので、ご注意ください。カタール航空に搭乗。A330の機材が利用されており、座席のピッチも広く、パーソナルTV付きで、最新のオン・デマンド・システムが取り入れられており、映画の本数も多数そろえてありました。さすがアラブの航空会社と思ったのが、飛行機の画像から矢印でメッカの方角を示す画面があったことです。南周りのルート約11時間半でカタールのドーハへ到着します。<br /><2日目(ドーハ市内観光〜サナア到着、サナア旧市街観光)><br />ドーハに到着。飛行機よりターミナルへはバスで移動です。ドーハでは通常ターミナルとは別に、カタール航空のビジネスクラス、ファーストクラスを利用される方用のラウンジターミナルもあります。カタールはビザが必要です。ビザの代金は55カタールリアル(日本円にて約1,800円)です。ビザの料金支払いは基本現金不可です。クレジットカードもしくはカタール政府が発行しているプリペイドカードでの支払いとなります。但し、トランジットで街へ出る際に、カタール航空のカタールホリディを利用した市内観光に参加すると、ビザ代わりの紙を渡され、それを記入してイミグレーションに提出するとビザの取得は必要ありません。<br />トランジット時間内の市内観光の予約は、カタール航空を通じて予約可能です(別途料金要)。朝食を付けた場合にも、リッツカールトンホテルドーハにてビュッフェですが可能です(別途料金要)。ドーハの市内観光に参加しました。カタールは日本の秋田県くらいの大きさで、ドーハの市内は今急速に発展しており、高層ビルの建設ラッシュでした。後にはドバイのような発展が見込まれています。街中の車は高級車も多く、中東では生活水準の高い国です。石油も$1で5リットルに対して、水は3リットルしか購入できないそうです。<br />人口90万人と言われるカタールの約6割が海外から来ている出稼ぎ労働者というのも驚きです。リッツカールトンホテルまでは空港から約25分。大体のホテルはこれくらいの時間があれば着きます。今回はリッツカールトンで朝食を取りましたが、朝食をつけない場合、市内観光でシティショッピングセンターに行くそうで、パン屋やスターバックスが<br />あるので、そこで朝食が取れるようになっています。その他市内観光では、野菜市場、ラクダ市場、鷹市場、競馬場、あとドーハの悲劇(サッカー)のあの会場へ。スタジアムのピッチに立て、サッカーファンにはたまらない一瞬です。空港には10時頃には戻りました。乗継時間が6時間あれば、カタール航空で受けて頂けるそうです。カタールの空港は、2009年に新空港が誕生する予定で、少しずつ建物や設備を増やし、2015年までにはグランドオープンする予定です。余談ですが、カタール国籍者に対しては税金が必要なく、大学を卒業すれば800平方メートルの土地、働かなくても国からお金が支給されるらしいですよ。<br />カタールよりイエメンへ向けて、A320(3−3配列)で約2時間半。イエメンの首都サナアの空港へ到着。飛行機からターミナルまではやはりバスでの移動となります。空港は非常に小さく、ドーハの空港とは全く雰囲気の違う空港でした。日本のものすごく古い地方空港って感じでしょうか。イミグレーションの所にはビザの取得ブースや換金所がありますが、日本円からは換金できませんので、必ずUSドルをお持ちください。イミグレーションを通り、なぜか手荷物検査とボディチェックを受けてターンテーブルで荷物を受け取ります。ターンテーブル自体すごく汚れていて、取った荷物は泥まみれです。人が多い訳ではないのですが、入国審査に時間がかかるため、荷物はほぼターンテーブルからはおろされています。税関申告などは全くありませんでした。空港の前にすぐ駐車場があり、そこには黄色の綺麗なタクシーが止まっています。このタクシーは街と空港のピストンタクシーですので、街中では捕まえられません。ちなみに街中のタクシーは白い車に黄色の横線が入っています。こちらは1970〜80年代の日本車です。ダッバーブ(乗り合いバス)も同じカラーリングのワゴン車です。常にワゴン車の扉は空いており、どこでも乗り込める状況です。空港よりサナアの旧市街へ。旧市街の中にあるプラザホテルへ行き、5Fのテラスでミントティを片手に旧市街を眺め、幻想的な風景に言葉を失ってしまいました。旧市街のスーク(商店)へ行くと、多くのイエメンの人々が我々に笑顔で“アロー(こんにちは)”と声をかけてきます。気さくな人々が多いです。途中グランドモスクがあり、ちょうど夕方だったので、お祈りのために訪れる人々でごった返しでした。そこを通り過ぎるとバーバルヤマン(イエメン門)に。イエメン門の上に登り旧市街を見るのも又格別です。周りは暗くなっていたため、オレンジ色の街頭が旧市街の建物を照らす風景がまたとても魅力的です。イエメン門の反対側は車がごった返しています。たった一つの門の両側でのあまりの違いに、今と昔が交差する風景と言えます。イエメン門のすぐ近くに両替商があり、$20を換金して3,900イエメンリアルに。<br />市内レストランで夕食。滞在中同じような料理を食べましたが、基本はトマトとカレーを混ぜたようなものに、豆やナスなどが入っているものをインドのナンのようなパンを付けて食べる。また合わせてサフランライスが出てきて、それにかけて食べる。あとは白身魚や鶏肉を焼いたものが主流。フルーツはスイカ、バナナ、メロンなど。必ず食後には「シャーイ」と呼ばれる紅茶を飲む。味は甘く、ミントの香りがする。レストランに女性はいませんでした。大衆の場には男性の姿ばかりです。新市街を車で走ると、サーティーワンやケンタッキーなどもあります。BMWやPORCHEなどの車屋があったが、走っている姿は見なかった。交通事情、道路事情は良くなく、あちこちで事故の光景を見ます。車線はあってないようなもの。クラクションが街中に響き、交通マナーは上海に似ていた。本日の宿泊は「ロイヤルインターナショナルホテル」。NHKは映りませんがCNNやBCCは映りました。<br /><3日目<サナア〜ワディダハール〜サナア><br />早朝4:30に目を覚ましました。街中にコーランの大きな音がこだまする。かなり疲れていたのに、目を覚ましたのだからどれだけの音か理解して頂けるでしょう。ロックパレスのあるワディダハールへ車で約1時間。途中、山の上から遠めにロックパレスを拝める最高のスポットへ。遠めに見るロックパレスの周りの山々はまるでアメリカのグランドキャニオンを彷彿させる。言葉にはできないほどの美しい景観です。ロックパレスへ向けて車を走らせ、舗装道路から土の道へ。まさにそこがロックパレスの入り口。段々近づくロックパレス。写真でしか見たことのなかった立体が目に飛び込んできた。その場を仕切っているように小さな丘の上に建つロックパレス。とても不思議な感覚に。ここは1930年代にイエメンを支配していたイマームの夏の別荘地である。5F建てで、最上階にイマームが休むカートルームのリビングやその横にはイマームが1人で過ごす部屋がある。ここでカート(アカネ科の木の葉っぱ)について少し触れます。あちこちで売られているカートですが、神経興奮作用に用いられるそうです。生の葉っぱを噛み砕いて頬にためて行くのです。歩いている人を見ると、みんな片方の頬にピンポン玉が入っているように膨らんでいます。口の中に長い時間カートを含んでいます。ちょっと試して見ましたが、ちょっと苦いやっぱり葉っぱ噛んでいるだけって感じでした。ロックパレスの下にはお土産屋や売店があります。<br />その後、ホテルに戻り、夕方からサナアのデラックスホテル「シェラトン」、「モーベンピック」を巡って見ました。シェラトンホテルは6Fにロビーがあります。入り口には搭乗ゲートにあるようなセキュリティチェックがあります。ルームタイプはエグゼクティブルームとスタンダードルームがあり、エグゼクティブルームに宿泊されたお客様は、エグゼクティブラウンジにて食事を取ることができます。25mのプール、テニスコート、卓球、ジム、ビリヤード台、バレーコート、レストラン(5つ)と施設は豊富。レストランの中でも「THE TENT」では、夜7時からエンターテイメントショーが行われ、それを見ながらお食事いただけます。2件目のモーベンピック。できてまだ1年半とイエメンとは思えない程のリゾートにいるような感覚に陥るホテルでした。現在のサナアのホテルでは最上級です。部屋はスタンダードルーム、Jrスイート、スイートの3カテゴリーに分かれており、7・8Fはエグゼクティブルームで、スイートにご宿泊の方はいつでもそこで食事が取れるよう準備されています。部屋はとても広く、ベッドもキングサイズが利用されており、とても綺麗です。各部屋にセキュリティボックスがあります。部屋は全部で338ルーム、モロッコ・アラビック・ビュッフェレストランがあります。このホテルにはディスコがあり、週末は大変混み合うそうです。又、広大なプールにテニスコート、そしてタイ式SPAまで。<br />部屋からは旧市街がオレンジの街頭に照らされており、こんなに美しい夜景は初めてというくらい引き込まれてしまいました。<br /><4日目(サナア〜サユーン〜ワディラレイル〜シバーム〜サユーン><br />本日は、ワディ・ハダラマートの中心都市、サユーンに向かうために朝4時にホテルを出てサナアの空港へ。この時間は昼間の車のクラクション音もなく、静かなサナアの街でした。空港では、国内線なのに2回もセキュリティチェックがありました。初めてのイエメン航空とのご対面。とても綺麗な飛行機にびっくり。B737-800の機材です。この日はサナアからアデンを経由しサユーンへの約2時間半のフライト。サユーンの空港はターンテーブルもなく、本当に小さな昔の日本の駅舎を思い出させるような空港です。もちろんセキュリティチェックも何もありません。空港を出るとグランドキャニオンのような岩崖の山が永遠と続いており、その雄大な景色には言葉を失います。車でまずホテルに向かった。「サマサユーンホテル」はユースホステルのような建物で、ホテルの真ん中に15m四方のプールがある。部屋はリビングとベッドルームが別々で、クーラーも2つ付いていた。今ホテルの隣に13室の日本人向けの部屋を建設していた。後にはインターネットの環境を整え、スパや新しいプールも造るとの事です。<br />サユーンの中心は太陽の光が輝かしく反射するほど眩しい白壁にエメラルドグリーンのドームが美しい昔の王宮(現サユーン博物館)とモスク。この前にはスークがあります。ここのスークはあまり大きくなく、路地もとても細いです。ここからシバームを横目に車で1時間半くらい、ワディラ・レイルへ。土の上にキャベツが出ているように、岩山に建ち並ぶ家々は土とワラを乾かしたものを素材に造られている。ここはイエメンの高級住宅地とされ、通りを挟んで両サイドに建ち並んでいた。この辺は蜂蜜を作っており、料金は日本円で¥1,500と結構高かったです。<br />昼食を食べ、本日のメインである世界最古の摩天楼の街・シバームに。道を挟んで両サイドに建物が建ち並ぶが、ここにも古い街と新しい街とがある。砂漠に椰子の木が生えていて、その後ろにある家が新しい街である。パンフレットなどのシバームの画像は結構こちらが使われています。夕方になるとその砂漠で子供たちが遊んでいる。建物自体は紀元8世紀頃から出来初めた古い街を歩くと、広い道や細い道が入り組んでいて、まるで迷路のようである。最も古いとされる建物があり、現在ではイエメンの観光局の持ち物で、その中を見学することができた。中はどの建物も同じように、居間、応接間、寝室、女性のための部屋などがある。最上階にはマフラージという部屋があり、ここの窓の上には半円形の色とりどりのカマリア窓がある(ステンドグラスでできたもの)。このマフラージは、カートパーティーの場で、ほとんどが男性の利用する場である。時には結婚式の宴をここでするらしい。この街にはとても多くの黒服を身にまとった女性や子供たちの姿を多く見ることができた。街中にいくつかお土産屋があるのだが、1991年まではIHAB TOURIST CENTERと看板のあるお店1件だけだったそうです。この街の入り口に売店があり、アイスキャンディ(1本約¥5)、瓶サイダー(1本約¥18)、ペットボトルのペプシ(1本約¥36)などが売られていました。夕暮れ時に新しい街の後ろにある山の中腹まで徒歩で登った。といっても崖を登ったという感じ。夕日が沈むのと共に、街並みの色が変わる。夏場は真っ赤に街が夕日に照らされる。古い街の背後にも岩山はあり、まるでグランドキャニオンの前にこの街がUFOのように下りてきた感覚すら覚える。1つ1つの建物が集合体となって、また1つの建物として見せられる風景に感動します。この立体感はきっと写真では伝えられないです。シバームからホテルまでは約30分で到着しました。<br /><5日目(サユーン〜タリム〜サユーン〜サナア〜マナハ><br />朝起きて、シバームとは逆方向のタリムへ。ここには360以上のモスクがあると言われている。最も古いモスクがアル・ムダール・モスクで、ここには高さ約50mの美しいミナレットがある。1件宮殿のような建物があり、外観はシンガポールのラッフルズホテルのよう。昔シンガポールでホテル事業に成功した者が建てたらしく、中もとても広く、カマリア窓から太陽の光が射し込み、綺麗に輝いていた。この辺の街並みはアジアの雰囲気がある。<br />サユーン空港へ向かう途中に、畑で作業をするベドウィン(遊牧民)の姿が。女性が黒服を着て、とんがりの麦藁帽子をかぶって羊を追っている姿は、とても奇妙で笑いを呼びます。この風景は朝から午前中早くに見かけます。昼間は暑すぎてさすがに数が少ないです。そういえば、イエメンでは女性にカメラを向ける事はNGです。男たちから鉄砲で撃たれるかもしれないので要注意!!途中、王宮を改良したホテルに。部屋の中には中心にベッドがあり、カラフルなソファやTV,エアコンなどはあるものの、イエメンの古き趣を残すホテルである。庭には公園やプールがあり、木や花々が咲いていた。飛行機でサナアに戻り、景勝ルートを走ること、約2時間半でマナハに到着する。景勝ルートは山(岩山)が続く道を走る感じです。沈む夕日が山並みを照らす景色は、やはりとても綺麗です。「アル・ハジャラ・ツーリスト・ホテル」。ホテルとは言うものの山小屋です。ここはバックパッカーやハジャラとマナハのトレッキングをする方に立地がいいです。スタッフも親密に接してくれます。夜9時頃からでしょうか、大広間でジャンビーアダンスが始まります。約2時間40分くらいあったでしょうか。大まかに言えば、お遊戯会みたいです。ホテルのスタッフ達が衣装を変え、音を鳴らしながらそれに合わせて花いちもんめをしていると考えてもらうのが一番近いでしょうか。我々観光客も一緒になって交じって踊り、各国の観光客とのいいコミュニケーションの場でした。ちなみにジャンビーアとは、向こうの男性が腰に太いベルトを付け、体の正面に刺している半月刀です。これをつけることは、1人前の権利を持つ部族民であり、誇り高きイエメン人であることを証明しています。<br /><6日目(マナハ〜ハジャラ〜ザ・ビート〜タイズ><br />マナハの朝は気温10度以下ととても寒いです。ホテルの屋上から見える朝日はとても眩しく、その光がマナハから見えるハジャラの街並みに注ぐ風景はとても綺麗です。ハジャラは大きな山の上にポツンとある1つの集落です。車でハジャラまでは約20分。サナアやサユーンの建物とは違い、こちらは外壁が石で組み合わされた建物でした。車を降りると同時に近くの家々から人々が飛び出てきて、歩く所々のお土産屋を開くのです。商売っ気ありありでした。山の上に家が建っているので、アップダウンの激しい細い道が続いています。そこで、ドンキ(馬)や牛に荷物を運ばせている姿が印象的でした。ただ動物が多いため、道には糞も多いです。ハジャラを背に次なる目的地ザ・ビートへ。途中、初めて水の流れている川を見ました。ここでは道でカートはもちろんマンゴが売られていました。筋は多かったですが、甘くておいしかったです。<br />世界遺産の古都・ザ・ビートに到着するとまず目の前に大きなナセル城が。15世紀にナセル・アハマド王によって建てられました。現在は政府の役所として使われているそうです。街にはアル・アシャエル・モスクがある。ここはモスクのコーラン学校として、大学とされた。歴史的な街には、コンクリートの建物も増え出し、危機遺産にもリストアップされている。ここはまた薄い石を縦、横、斜めに組み合わせ模様として、その上に土を塗っている。しかし1993年のイエメンの大雨でいくつかの建物の土が流れて、石が裸の姿になっている部分もあった。ここから車で約3時間、途中の風景はまた感じが違い、ごろごろとした石が大地を転がっているかと思うと、次はまるでケニアのサバンナのような風景を見ながら、イエメン第2の都市タイズへ。ここはサナアと首都を奪い合いしている都市で、実は人間同士も中が悪いらしいです。車でサビル山を登ると途中、昔城壁であった塀が2つに離れている。シルクロードのような感じです。更に車で登ると、タイズの街並みが一望できた。車を止め、細道を入って行き、1軒の現地のお宅に訪問した。まるでウルルン紀行の雰囲気。そこの家のお母さんが出迎えてくれ、シャーイを振舞ってくれた。そこには数人の娘さんたちがいたが、初めて家の中でのイエメンの女性の姿を見た。通常やはり部外の男性が知らない家に入る事は難しく、イエメンの女性が黒服を着ずに、顔も隠さずにいる姿は初めてだった。家の中では女性らしい華やかな洋服(日本で言うならドレス)を着ていた。とても貴重な経験でした。余談ですが、実はイエメンでは男性が女性の顔を見るために5,000イエメンリアルを女性に払っているらしいです。山を下りてアル・アユラフィヤ・モスクに。2つの白いミナレットがあったが、今改修中でした。そして最後のホテル「ソフィテル・タイズ」です。この旅行で一番綺麗なホテルでした。ホテルはサビル山の反対側、高台の丘の上にあり、ホテルから見るタイズの夜景は光輝いていました。<br /><7日目(タイズ〜ジブラ〜イップ〜サナア)><br />イエメン最終日、タイズから約2時間でジブラへ。大きな岩の上にあるジブラの街には1088年にできたとても綺麗な2つのミナレットを持つアルワ女王のモスクがある。ここのミナレットは今まで見てきた中では1番でした。中には入れませんでしたが、現地の方にお願いして撮影してもらいました。街は今までで一番清潔な感じがしました。さてこの旅最後の都市イッブへは車で約30分。棚田が広がるこの街は、山の上から見る景色が最高です。棚田にはコーヒーやカートが栽培されていました。さてここからサナアの空港まで約1時間半。空港のチェックインが1時間以上もかかり飛行機の時間ギリギリでした。早めに空港へ行くことをおすすめします。帰りドーハから関西空港までカタール航空のビジネスクラスに搭乗しました。さすがに5つ星キャリアのサービスでした。ドーハ空港では、エコノミークラスのお客様を先にバスに乗せ、後からビジネスクラスのお客様専用のバスが来ます。すでにバスの座席から違いました。機内ではもちろん席についた途端に名前を確認され、飲み物のオーダーが取られました。パーソナルTVは15インチ近くありますし、座席も160°は倒れて、いろんな部位をコントローラーで動かせ、とても快適なフライトでした。食事もメニューから食べたいものをいくつでも選択でき、アメニティもエコノミークラスとは特別のものが用意されており、ジャージの上着まで頂けました。もちろんホスピタリティも抜群です。正直30分くらいで着いたのではないかと思うくらいの快適さでした。<br />今回旅行を通じて、イエメンは1つ1つよりもその集合体としての迫力や魅力が大きいと思いました。まだまだ観光客を受け入れるまでの環境がきちんとは整っていませんが、逆にあまり発展するが故に、景観を壊しかねないとも感じました。旅中にいろいろとありましたが、好しも悪しもやはり旅は奥が深いなと思いました。最後にイエメンを周る時には、水とウエットティッシュとトイレットペーパーを忘れずに!!<br />

新市街と旧市街が融合し合うイエメンに行ってきました!!

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2007/03/04 - 2007/03/11

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natureworld

natureworldさん

アラビアンナイトの風が吹く!イエメン旅行記

カタール航空を利用して、イエメンへ8日間の旅に行ってきました。様々な人との出会いや触れ合い、世界遺産の迫力を肌で感じることができました。

<1日目(東京より関西空港を経由してドーハへ)>
羽田空港第2ターミナル全日空カウンターで、まず国内線のチェックインを行います。その際に荷物はサナアまでスルーで預かって頂けます。関西空港に到着後、通常の到着ゲート(2F)より国際線出発(4F)のカタール航空カウンター(H)にて国際線のチェックインを行います。4Fでみずほ銀行の換金所が22:30まで利用可能です。入国審査口にて液体検査が行われています。ここでは規定どおりのチェックが行われ、規定をオーバーしたものは没収されています。この時間ですと中の免税店はすでに閉まっていますので、ご注意ください。カタール航空に搭乗。A330の機材が利用されており、座席のピッチも広く、パーソナルTV付きで、最新のオン・デマンド・システムが取り入れられており、映画の本数も多数そろえてありました。さすがアラブの航空会社と思ったのが、飛行機の画像から矢印でメッカの方角を示す画面があったことです。南周りのルート約11時間半でカタールのドーハへ到着します。
<2日目(ドーハ市内観光〜サナア到着、サナア旧市街観光)>
ドーハに到着。飛行機よりターミナルへはバスで移動です。ドーハでは通常ターミナルとは別に、カタール航空のビジネスクラス、ファーストクラスを利用される方用のラウンジターミナルもあります。カタールはビザが必要です。ビザの代金は55カタールリアル(日本円にて約1,800円)です。ビザの料金支払いは基本現金不可です。クレジットカードもしくはカタール政府が発行しているプリペイドカードでの支払いとなります。但し、トランジットで街へ出る際に、カタール航空のカタールホリディを利用した市内観光に参加すると、ビザ代わりの紙を渡され、それを記入してイミグレーションに提出するとビザの取得は必要ありません。
トランジット時間内の市内観光の予約は、カタール航空を通じて予約可能です(別途料金要)。朝食を付けた場合にも、リッツカールトンホテルドーハにてビュッフェですが可能です(別途料金要)。ドーハの市内観光に参加しました。カタールは日本の秋田県くらいの大きさで、ドーハの市内は今急速に発展しており、高層ビルの建設ラッシュでした。後にはドバイのような発展が見込まれています。街中の車は高級車も多く、中東では生活水準の高い国です。石油も$1で5リットルに対して、水は3リットルしか購入できないそうです。
人口90万人と言われるカタールの約6割が海外から来ている出稼ぎ労働者というのも驚きです。リッツカールトンホテルまでは空港から約25分。大体のホテルはこれくらいの時間があれば着きます。今回はリッツカールトンで朝食を取りましたが、朝食をつけない場合、市内観光でシティショッピングセンターに行くそうで、パン屋やスターバックスが
あるので、そこで朝食が取れるようになっています。その他市内観光では、野菜市場、ラクダ市場、鷹市場、競馬場、あとドーハの悲劇(サッカー)のあの会場へ。スタジアムのピッチに立て、サッカーファンにはたまらない一瞬です。空港には10時頃には戻りました。乗継時間が6時間あれば、カタール航空で受けて頂けるそうです。カタールの空港は、2009年に新空港が誕生する予定で、少しずつ建物や設備を増やし、2015年までにはグランドオープンする予定です。余談ですが、カタール国籍者に対しては税金が必要なく、大学を卒業すれば800平方メートルの土地、働かなくても国からお金が支給されるらしいですよ。
カタールよりイエメンへ向けて、A320(3−3配列)で約2時間半。イエメンの首都サナアの空港へ到着。飛行機からターミナルまではやはりバスでの移動となります。空港は非常に小さく、ドーハの空港とは全く雰囲気の違う空港でした。日本のものすごく古い地方空港って感じでしょうか。イミグレーションの所にはビザの取得ブースや換金所がありますが、日本円からは換金できませんので、必ずUSドルをお持ちください。イミグレーションを通り、なぜか手荷物検査とボディチェックを受けてターンテーブルで荷物を受け取ります。ターンテーブル自体すごく汚れていて、取った荷物は泥まみれです。人が多い訳ではないのですが、入国審査に時間がかかるため、荷物はほぼターンテーブルからはおろされています。税関申告などは全くありませんでした。空港の前にすぐ駐車場があり、そこには黄色の綺麗なタクシーが止まっています。このタクシーは街と空港のピストンタクシーですので、街中では捕まえられません。ちなみに街中のタクシーは白い車に黄色の横線が入っています。こちらは1970〜80年代の日本車です。ダッバーブ(乗り合いバス)も同じカラーリングのワゴン車です。常にワゴン車の扉は空いており、どこでも乗り込める状況です。空港よりサナアの旧市街へ。旧市街の中にあるプラザホテルへ行き、5Fのテラスでミントティを片手に旧市街を眺め、幻想的な風景に言葉を失ってしまいました。旧市街のスーク(商店)へ行くと、多くのイエメンの人々が我々に笑顔で“アロー(こんにちは)”と声をかけてきます。気さくな人々が多いです。途中グランドモスクがあり、ちょうど夕方だったので、お祈りのために訪れる人々でごった返しでした。そこを通り過ぎるとバーバルヤマン(イエメン門)に。イエメン門の上に登り旧市街を見るのも又格別です。周りは暗くなっていたため、オレンジ色の街頭が旧市街の建物を照らす風景がまたとても魅力的です。イエメン門の反対側は車がごった返しています。たった一つの門の両側でのあまりの違いに、今と昔が交差する風景と言えます。イエメン門のすぐ近くに両替商があり、$20を換金して3,900イエメンリアルに。
市内レストランで夕食。滞在中同じような料理を食べましたが、基本はトマトとカレーを混ぜたようなものに、豆やナスなどが入っているものをインドのナンのようなパンを付けて食べる。また合わせてサフランライスが出てきて、それにかけて食べる。あとは白身魚や鶏肉を焼いたものが主流。フルーツはスイカ、バナナ、メロンなど。必ず食後には「シャーイ」と呼ばれる紅茶を飲む。味は甘く、ミントの香りがする。レストランに女性はいませんでした。大衆の場には男性の姿ばかりです。新市街を車で走ると、サーティーワンやケンタッキーなどもあります。BMWやPORCHEなどの車屋があったが、走っている姿は見なかった。交通事情、道路事情は良くなく、あちこちで事故の光景を見ます。車線はあってないようなもの。クラクションが街中に響き、交通マナーは上海に似ていた。本日の宿泊は「ロイヤルインターナショナルホテル」。NHKは映りませんがCNNやBCCは映りました。
<3日目<サナア〜ワディダハール〜サナア>
早朝4:30に目を覚ましました。街中にコーランの大きな音がこだまする。かなり疲れていたのに、目を覚ましたのだからどれだけの音か理解して頂けるでしょう。ロックパレスのあるワディダハールへ車で約1時間。途中、山の上から遠めにロックパレスを拝める最高のスポットへ。遠めに見るロックパレスの周りの山々はまるでアメリカのグランドキャニオンを彷彿させる。言葉にはできないほどの美しい景観です。ロックパレスへ向けて車を走らせ、舗装道路から土の道へ。まさにそこがロックパレスの入り口。段々近づくロックパレス。写真でしか見たことのなかった立体が目に飛び込んできた。その場を仕切っているように小さな丘の上に建つロックパレス。とても不思議な感覚に。ここは1930年代にイエメンを支配していたイマームの夏の別荘地である。5F建てで、最上階にイマームが休むカートルームのリビングやその横にはイマームが1人で過ごす部屋がある。ここでカート(アカネ科の木の葉っぱ)について少し触れます。あちこちで売られているカートですが、神経興奮作用に用いられるそうです。生の葉っぱを噛み砕いて頬にためて行くのです。歩いている人を見ると、みんな片方の頬にピンポン玉が入っているように膨らんでいます。口の中に長い時間カートを含んでいます。ちょっと試して見ましたが、ちょっと苦いやっぱり葉っぱ噛んでいるだけって感じでした。ロックパレスの下にはお土産屋や売店があります。
その後、ホテルに戻り、夕方からサナアのデラックスホテル「シェラトン」、「モーベンピック」を巡って見ました。シェラトンホテルは6Fにロビーがあります。入り口には搭乗ゲートにあるようなセキュリティチェックがあります。ルームタイプはエグゼクティブルームとスタンダードルームがあり、エグゼクティブルームに宿泊されたお客様は、エグゼクティブラウンジにて食事を取ることができます。25mのプール、テニスコート、卓球、ジム、ビリヤード台、バレーコート、レストラン(5つ)と施設は豊富。レストランの中でも「THE TENT」では、夜7時からエンターテイメントショーが行われ、それを見ながらお食事いただけます。2件目のモーベンピック。できてまだ1年半とイエメンとは思えない程のリゾートにいるような感覚に陥るホテルでした。現在のサナアのホテルでは最上級です。部屋はスタンダードルーム、Jrスイート、スイートの3カテゴリーに分かれており、7・8Fはエグゼクティブルームで、スイートにご宿泊の方はいつでもそこで食事が取れるよう準備されています。部屋はとても広く、ベッドもキングサイズが利用されており、とても綺麗です。各部屋にセキュリティボックスがあります。部屋は全部で338ルーム、モロッコ・アラビック・ビュッフェレストランがあります。このホテルにはディスコがあり、週末は大変混み合うそうです。又、広大なプールにテニスコート、そしてタイ式SPAまで。
部屋からは旧市街がオレンジの街頭に照らされており、こんなに美しい夜景は初めてというくらい引き込まれてしまいました。
<4日目(サナア〜サユーン〜ワディラレイル〜シバーム〜サユーン>
本日は、ワディ・ハダラマートの中心都市、サユーンに向かうために朝4時にホテルを出てサナアの空港へ。この時間は昼間の車のクラクション音もなく、静かなサナアの街でした。空港では、国内線なのに2回もセキュリティチェックがありました。初めてのイエメン航空とのご対面。とても綺麗な飛行機にびっくり。B737-800の機材です。この日はサナアからアデンを経由しサユーンへの約2時間半のフライト。サユーンの空港はターンテーブルもなく、本当に小さな昔の日本の駅舎を思い出させるような空港です。もちろんセキュリティチェックも何もありません。空港を出るとグランドキャニオンのような岩崖の山が永遠と続いており、その雄大な景色には言葉を失います。車でまずホテルに向かった。「サマサユーンホテル」はユースホステルのような建物で、ホテルの真ん中に15m四方のプールがある。部屋はリビングとベッドルームが別々で、クーラーも2つ付いていた。今ホテルの隣に13室の日本人向けの部屋を建設していた。後にはインターネットの環境を整え、スパや新しいプールも造るとの事です。
サユーンの中心は太陽の光が輝かしく反射するほど眩しい白壁にエメラルドグリーンのドームが美しい昔の王宮(現サユーン博物館)とモスク。この前にはスークがあります。ここのスークはあまり大きくなく、路地もとても細いです。ここからシバームを横目に車で1時間半くらい、ワディラ・レイルへ。土の上にキャベツが出ているように、岩山に建ち並ぶ家々は土とワラを乾かしたものを素材に造られている。ここはイエメンの高級住宅地とされ、通りを挟んで両サイドに建ち並んでいた。この辺は蜂蜜を作っており、料金は日本円で¥1,500と結構高かったです。
昼食を食べ、本日のメインである世界最古の摩天楼の街・シバームに。道を挟んで両サイドに建物が建ち並ぶが、ここにも古い街と新しい街とがある。砂漠に椰子の木が生えていて、その後ろにある家が新しい街である。パンフレットなどのシバームの画像は結構こちらが使われています。夕方になるとその砂漠で子供たちが遊んでいる。建物自体は紀元8世紀頃から出来初めた古い街を歩くと、広い道や細い道が入り組んでいて、まるで迷路のようである。最も古いとされる建物があり、現在ではイエメンの観光局の持ち物で、その中を見学することができた。中はどの建物も同じように、居間、応接間、寝室、女性のための部屋などがある。最上階にはマフラージという部屋があり、ここの窓の上には半円形の色とりどりのカマリア窓がある(ステンドグラスでできたもの)。このマフラージは、カートパーティーの場で、ほとんどが男性の利用する場である。時には結婚式の宴をここでするらしい。この街にはとても多くの黒服を身にまとった女性や子供たちの姿を多く見ることができた。街中にいくつかお土産屋があるのだが、1991年まではIHAB TOURIST CENTERと看板のあるお店1件だけだったそうです。この街の入り口に売店があり、アイスキャンディ(1本約¥5)、瓶サイダー(1本約¥18)、ペットボトルのペプシ(1本約¥36)などが売られていました。夕暮れ時に新しい街の後ろにある山の中腹まで徒歩で登った。といっても崖を登ったという感じ。夕日が沈むのと共に、街並みの色が変わる。夏場は真っ赤に街が夕日に照らされる。古い街の背後にも岩山はあり、まるでグランドキャニオンの前にこの街がUFOのように下りてきた感覚すら覚える。1つ1つの建物が集合体となって、また1つの建物として見せられる風景に感動します。この立体感はきっと写真では伝えられないです。シバームからホテルまでは約30分で到着しました。
<5日目(サユーン〜タリム〜サユーン〜サナア〜マナハ>
朝起きて、シバームとは逆方向のタリムへ。ここには360以上のモスクがあると言われている。最も古いモスクがアル・ムダール・モスクで、ここには高さ約50mの美しいミナレットがある。1件宮殿のような建物があり、外観はシンガポールのラッフルズホテルのよう。昔シンガポールでホテル事業に成功した者が建てたらしく、中もとても広く、カマリア窓から太陽の光が射し込み、綺麗に輝いていた。この辺の街並みはアジアの雰囲気がある。
サユーン空港へ向かう途中に、畑で作業をするベドウィン(遊牧民)の姿が。女性が黒服を着て、とんがりの麦藁帽子をかぶって羊を追っている姿は、とても奇妙で笑いを呼びます。この風景は朝から午前中早くに見かけます。昼間は暑すぎてさすがに数が少ないです。そういえば、イエメンでは女性にカメラを向ける事はNGです。男たちから鉄砲で撃たれるかもしれないので要注意!!途中、王宮を改良したホテルに。部屋の中には中心にベッドがあり、カラフルなソファやTV,エアコンなどはあるものの、イエメンの古き趣を残すホテルである。庭には公園やプールがあり、木や花々が咲いていた。飛行機でサナアに戻り、景勝ルートを走ること、約2時間半でマナハに到着する。景勝ルートは山(岩山)が続く道を走る感じです。沈む夕日が山並みを照らす景色は、やはりとても綺麗です。「アル・ハジャラ・ツーリスト・ホテル」。ホテルとは言うものの山小屋です。ここはバックパッカーやハジャラとマナハのトレッキングをする方に立地がいいです。スタッフも親密に接してくれます。夜9時頃からでしょうか、大広間でジャンビーアダンスが始まります。約2時間40分くらいあったでしょうか。大まかに言えば、お遊戯会みたいです。ホテルのスタッフ達が衣装を変え、音を鳴らしながらそれに合わせて花いちもんめをしていると考えてもらうのが一番近いでしょうか。我々観光客も一緒になって交じって踊り、各国の観光客とのいいコミュニケーションの場でした。ちなみにジャンビーアとは、向こうの男性が腰に太いベルトを付け、体の正面に刺している半月刀です。これをつけることは、1人前の権利を持つ部族民であり、誇り高きイエメン人であることを証明しています。
<6日目(マナハ〜ハジャラ〜ザ・ビート〜タイズ>
マナハの朝は気温10度以下ととても寒いです。ホテルの屋上から見える朝日はとても眩しく、その光がマナハから見えるハジャラの街並みに注ぐ風景はとても綺麗です。ハジャラは大きな山の上にポツンとある1つの集落です。車でハジャラまでは約20分。サナアやサユーンの建物とは違い、こちらは外壁が石で組み合わされた建物でした。車を降りると同時に近くの家々から人々が飛び出てきて、歩く所々のお土産屋を開くのです。商売っ気ありありでした。山の上に家が建っているので、アップダウンの激しい細い道が続いています。そこで、ドンキ(馬)や牛に荷物を運ばせている姿が印象的でした。ただ動物が多いため、道には糞も多いです。ハジャラを背に次なる目的地ザ・ビートへ。途中、初めて水の流れている川を見ました。ここでは道でカートはもちろんマンゴが売られていました。筋は多かったですが、甘くておいしかったです。
世界遺産の古都・ザ・ビートに到着するとまず目の前に大きなナセル城が。15世紀にナセル・アハマド王によって建てられました。現在は政府の役所として使われているそうです。街にはアル・アシャエル・モスクがある。ここはモスクのコーラン学校として、大学とされた。歴史的な街には、コンクリートの建物も増え出し、危機遺産にもリストアップされている。ここはまた薄い石を縦、横、斜めに組み合わせ模様として、その上に土を塗っている。しかし1993年のイエメンの大雨でいくつかの建物の土が流れて、石が裸の姿になっている部分もあった。ここから車で約3時間、途中の風景はまた感じが違い、ごろごろとした石が大地を転がっているかと思うと、次はまるでケニアのサバンナのような風景を見ながら、イエメン第2の都市タイズへ。ここはサナアと首都を奪い合いしている都市で、実は人間同士も中が悪いらしいです。車でサビル山を登ると途中、昔城壁であった塀が2つに離れている。シルクロードのような感じです。更に車で登ると、タイズの街並みが一望できた。車を止め、細道を入って行き、1軒の現地のお宅に訪問した。まるでウルルン紀行の雰囲気。そこの家のお母さんが出迎えてくれ、シャーイを振舞ってくれた。そこには数人の娘さんたちがいたが、初めて家の中でのイエメンの女性の姿を見た。通常やはり部外の男性が知らない家に入る事は難しく、イエメンの女性が黒服を着ずに、顔も隠さずにいる姿は初めてだった。家の中では女性らしい華やかな洋服(日本で言うならドレス)を着ていた。とても貴重な経験でした。余談ですが、実はイエメンでは男性が女性の顔を見るために5,000イエメンリアルを女性に払っているらしいです。山を下りてアル・アユラフィヤ・モスクに。2つの白いミナレットがあったが、今改修中でした。そして最後のホテル「ソフィテル・タイズ」です。この旅行で一番綺麗なホテルでした。ホテルはサビル山の反対側、高台の丘の上にあり、ホテルから見るタイズの夜景は光輝いていました。
<7日目(タイズ〜ジブラ〜イップ〜サナア)>
イエメン最終日、タイズから約2時間でジブラへ。大きな岩の上にあるジブラの街には1088年にできたとても綺麗な2つのミナレットを持つアルワ女王のモスクがある。ここのミナレットは今まで見てきた中では1番でした。中には入れませんでしたが、現地の方にお願いして撮影してもらいました。街は今までで一番清潔な感じがしました。さてこの旅最後の都市イッブへは車で約30分。棚田が広がるこの街は、山の上から見る景色が最高です。棚田にはコーヒーやカートが栽培されていました。さてここからサナアの空港まで約1時間半。空港のチェックインが1時間以上もかかり飛行機の時間ギリギリでした。早めに空港へ行くことをおすすめします。帰りドーハから関西空港までカタール航空のビジネスクラスに搭乗しました。さすがに5つ星キャリアのサービスでした。ドーハ空港では、エコノミークラスのお客様を先にバスに乗せ、後からビジネスクラスのお客様専用のバスが来ます。すでにバスの座席から違いました。機内ではもちろん席についた途端に名前を確認され、飲み物のオーダーが取られました。パーソナルTVは15インチ近くありますし、座席も160°は倒れて、いろんな部位をコントローラーで動かせ、とても快適なフライトでした。食事もメニューから食べたいものをいくつでも選択でき、アメニティもエコノミークラスとは特別のものが用意されており、ジャージの上着まで頂けました。もちろんホスピタリティも抜群です。正直30分くらいで着いたのではないかと思うくらいの快適さでした。
今回旅行を通じて、イエメンは1つ1つよりもその集合体としての迫力や魅力が大きいと思いました。まだまだ観光客を受け入れるまでの環境がきちんとは整っていませんが、逆にあまり発展するが故に、景観を壊しかねないとも感じました。旅中にいろいろとありましたが、好しも悪しもやはり旅は奥が深いなと思いました。最後にイエメンを周る時には、水とウエットティッシュとトイレットペーパーを忘れずに!!

交通手段
観光バス
航空会社
カタール航空

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