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お尻が悲鳴をあげて割れた。<br /><br /> <br /><br /> いや、お尻はもともと割れているのだけど、さらに割れたのだ。違う、十字架のようにクロスしたわけではない。それだとマヨネーズの蓋になってしまう。もともと割れていたところから、さらに深く割れてしまった。例えるなら、マリアナ海溝が地震によりさらに深さを増したということだ。<br /><br /> <br /><br />                                     理由は長時間のバス移動のせいだ。ここ1週間、連日のようにバスに乗っていた。サンティアゴ→(8時間)→メンドーサ→(20時間)→マル・デル・プラタ→(18時間)→プエルト・マドリン→(8時間)→バルデス半島周遊→(18時間)→リオ・ガジェゴス。さらにここから目的地カラファテまでは6〜7時間またバスに乗らねばならない。<br /><br /> <br /><br /> そりゃ、これだけ連日連夜、長時間バス移動すればお尻も割れるちゅうねん。<br /><br /> <br /><br /> 僕のお尻は、メキシコの長距離バスで痛めて以来、ボリビアのウユニ往復の悪路バスで悪化し、チリ・アルゼンチンの長距離バスで最悪の状態に陥ってしまった。<br /><br /> <br /><br /> 最近はバスの立て揺れの際に、尻の奥のほうから何かしら声が聞こえてくる。それはよく聞くと、ラップ調の低音で『いよいよ、壁はなくなるぞ〜』とラッパ我リヤが気味悪く囁いていくるのだった。<br /><br /> <br /><br /> バスを降りても痛みは治まらず、ジンジン響く。リオ・ガジェゴスは単なる乗り継ぎ地点で、また数時間後にはバスに乗らなくてはならない。このままではマズイ。何か早急に手を打たねば。とにかく振動を和らげるものが欲しい。この乗り継ぎ時間の間にできることをしよう。<br /><br /> <br /><br /> リオ・ガジェゴスの町に出て、まずは薬局に飛び込んだ。日本には痔用の専用クッションが売っている。同じものがないか探してみたのだ。しかし、探せどアルゼンチンにはそんなものは売っていない。こちらの人は痔にはならないのだろうか。そもそもスペイン語でどう説明していいのかわからず、ジェスチャーは尚更恥ずかしい。マライア・キャリー似のカワイイ女性店員に声を掛けられるなり、そそくさと退散してしまった(UFOクッションで通じただろうか)。<br /><br /> <br /><br /> 次にスーパーへ。包帯やティシュなど代替用品を使い、自分でつくることはできないだろうか。すると女性用タンポンが目に付いた。これなら何とか工夫できるかもしれない。しかし、これを男の僕が購入するのはかなり恥ずかしい。なんてタンポン売り場で悩んでいたら、その横に赤ちゃん用オムツがあるではないか。おお、これだ。本当は老人用オムツがいいのだが、南米にそんなものあるわけない。値段はかなり高い(9枚セット7ペソ)が、ここは尻の為、止むなしだ!!<br /><br /> <br /><br /> 一番大きいXGサイズを購入し、早速トイレで試着してみる。<br /><br /> <br /><br /> って小さすぎてビリビリに破けたじゃんかよー!いくら僕の体が小さいとはいえ、赤ちゃん用は無理があった!<br /><br /> <br /><br /> 僕はアルゼンチンのパタゴニアまで来て、ひとりスーパーのトイレで何しとるんじゃ。北斗の拳のケンシロウのように破れたオムツを眺めていたら、急に虚しさがたち込めてきた。情けないやら、腹立たしいやら。あたたたたぁぁぁーーーー。とりあえずトイレのドアに八つ当たり。ビリビリになったオムツを屑篭に入れて外へ出る。もうバスの時間までそんなに時間はない。<br /><br /> <br /><br /> とりあえずバスの椅子の下に、残りのオムツを敷いて乗ってみた(もちろん履かずに重ねて置いてみただけ)。あまり効果はなさそうだが、何もしないよりはマシだろう。しかし、道はさらに悪化。バスの振動のたびに、お尻の底から子供の泣き声が聞こえる幻聴に悩まされることになった。。。<br /><br /> <br /><br /> エーン。今もお尻が泣き叫んでいる。<br />

お尻大作戦@リオ・ガジェゴス

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2007/03/17 - 2007/03/17

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

お尻が悲鳴をあげて割れた。



 いや、お尻はもともと割れているのだけど、さらに割れたのだ。違う、十字架のようにクロスしたわけではない。それだとマヨネーズの蓋になってしまう。もともと割れていたところから、さらに深く割れてしまった。例えるなら、マリアナ海溝が地震によりさらに深さを増したということだ。



  理由は長時間のバス移動のせいだ。ここ1週間、連日のようにバスに乗っていた。サンティアゴ→(8時間)→メンドーサ→(20時間)→マル・デル・プラタ→(18時間)→プエルト・マドリン→(8時間)→バルデス半島周遊→(18時間)→リオ・ガジェゴス。さらにここから目的地カラファテまでは6〜7時間またバスに乗らねばならない。



 そりゃ、これだけ連日連夜、長時間バス移動すればお尻も割れるちゅうねん。



 僕のお尻は、メキシコの長距離バスで痛めて以来、ボリビアのウユニ往復の悪路バスで悪化し、チリ・アルゼンチンの長距離バスで最悪の状態に陥ってしまった。



 最近はバスの立て揺れの際に、尻の奥のほうから何かしら声が聞こえてくる。それはよく聞くと、ラップ調の低音で『いよいよ、壁はなくなるぞ〜』とラッパ我リヤが気味悪く囁いていくるのだった。



 バスを降りても痛みは治まらず、ジンジン響く。リオ・ガジェゴスは単なる乗り継ぎ地点で、また数時間後にはバスに乗らなくてはならない。このままではマズイ。何か早急に手を打たねば。とにかく振動を和らげるものが欲しい。この乗り継ぎ時間の間にできることをしよう。



 リオ・ガジェゴスの町に出て、まずは薬局に飛び込んだ。日本には痔用の専用クッションが売っている。同じものがないか探してみたのだ。しかし、探せどアルゼンチンにはそんなものは売っていない。こちらの人は痔にはならないのだろうか。そもそもスペイン語でどう説明していいのかわからず、ジェスチャーは尚更恥ずかしい。マライア・キャリー似のカワイイ女性店員に声を掛けられるなり、そそくさと退散してしまった(UFOクッションで通じただろうか)。



 次にスーパーへ。包帯やティシュなど代替用品を使い、自分でつくることはできないだろうか。すると女性用タンポンが目に付いた。これなら何とか工夫できるかもしれない。しかし、これを男の僕が購入するのはかなり恥ずかしい。なんてタンポン売り場で悩んでいたら、その横に赤ちゃん用オムツがあるではないか。おお、これだ。本当は老人用オムツがいいのだが、南米にそんなものあるわけない。値段はかなり高い(9枚セット7ペソ)が、ここは尻の為、止むなしだ!!



 一番大きいXGサイズを購入し、早速トイレで試着してみる。



 って小さすぎてビリビリに破けたじゃんかよー!いくら僕の体が小さいとはいえ、赤ちゃん用は無理があった!



 僕はアルゼンチンのパタゴニアまで来て、ひとりスーパーのトイレで何しとるんじゃ。北斗の拳のケンシロウのように破れたオムツを眺めていたら、急に虚しさがたち込めてきた。情けないやら、腹立たしいやら。あたたたたぁぁぁーーーー。とりあえずトイレのドアに八つ当たり。ビリビリになったオムツを屑篭に入れて外へ出る。もうバスの時間までそんなに時間はない。



 とりあえずバスの椅子の下に、残りのオムツを敷いて乗ってみた(もちろん履かずに重ねて置いてみただけ)。あまり効果はなさそうだが、何もしないよりはマシだろう。しかし、道はさらに悪化。バスの振動のたびに、お尻の底から子供の泣き声が聞こえる幻聴に悩まされることになった。。。



 エーン。今もお尻が泣き叫んでいる。

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