プラハでミッション・インポッシブルの撮影に遭遇

1995/03 - 2003/03

　プラハ滞在中、映画ミッション・インポッシブルのロケに偶然にも当たりびっくり！
　カレル橋ではロケが始まると昼間のように強い明かりが灯され橋は遮断され、橋の下から眺めている自分達には一体どんな撮影が行われていたのかわからないが、小地区の日本大使館がある直ぐ近くで行われた撮影では、ロケを見ることができた。何台ものVIP車両が星条旗のはためく公邸の前に止まり、ドレスやタキシードを身に纏った人たちが出てくるシーン。撮影現場には多くの観光客が人垣を作り、撮影のアシスタントがギャラリーに静かにするように指示した後、撮影が始まった。VIP車が何台も続けて公邸の前に横付けされていく特に何でもないシーンだったが、素人目にはこのシーンの一体何が悪いのか判らないが、監督が何度もカットし、やり直しをする。僅か5分くらいのシーンに1時間近くかけて撮影をしていく事には驚かされる。

　肝心のトム・クルーズを見れたのかと言うと、残念ながらほんの僅かしか見れなかった・・・。小地区のカレル橋の袂には多くのキャンピングカーやトレーラーのようなロケ車が並び、俳優達が撮影の合間に休憩したり、衣装を着替えたりしていた。車には一般人が近づかぬようにロープが張られている程度、キャンピングカーやトレーラーへの人の出入りは、トム・クルーズを見ることのできる絶好のポイントだった。一週間プラハに滞在し、この場所で何度か張っていたが、見ることができたのは僅か一度、キャンピングカーから黒いコートを着たトム・クルーズが現れ、サッと撮影現場に姿を消してしまった、ほんの5秒くらいの間・・・。因みに時一緒にカレル橋近くのツィンマー・フライに滞在していた日本人の二人の女性は、私がプラハを去った後トム・クルーズと一緒に写真まで撮ったという話を聞いた。

　いずれにせよ、プラハでまさか世界的に知られた俳優を見かけることができるとは思いもしなかった。

エリア プラハ(チェコ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー ヒッチハイク
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

99年3月
新市街に位置し、プラハ本駅に程近いヴァーツラフ広場。正面に見える大きな建物が1890年に作られた国立博物館で
す。

ヴァーツラフ広場 広場・公園

2000年12月
クリスマスシーズンでサンタクロースが集っています。

99年3月
チェコのキャラクターといえばアニメにもなっているクルテクとその仲間達のヌイグルミとこのマリオネット。チェコ軍は1620年にプラハ北西でハプスブルク軍と戦いに敗れ(白山の戦い）、以後オーストリアの支配下となります。その後チェコではチェコ文化やチェコ語は否定されてしまいますが、このマリオネットの人形劇はチェコ語や文化を伝承した重要な役割を果たし、19世紀のチェコ語や文化の復権に繋げました。人形劇では当時の政治を暗に批判をしたりするなどしていました。現在人形劇はヨーロッパでは廃れてしまいましたが、ここチェコでは大学に人形劇の学部があるほど、盛んで、人形劇場に多くの観客が訪れるほどの人気を博しています。

旧市街広場 広場・公園

99年3月
プラハの旧市街。トラム(市内電車）が良く似合います

インドジシュスカー通り 散歩・街歩き

2000年12月
旧市街の門として11世紀に作られた城砦門を1475年にヴラディスラフ2世により現在の姿に作り変えられました。その後17世紀に火薬の保管場所として利用した為、火薬塔と呼ばれるようになりました。火薬塔はプロシア軍により1757年に損傷を受けましたが、1876年に修復されました。

火薬塔 (火薬門) 建造物

2000年12月
ゴシック様式の典型の建物、ティーン教会。1135年に建てられましたが、現在の姿になったのは1365年。

ティーン教会 寺院・教会

1995年3月
教会の前は旧市街広場となっており多くの観光客でいつもごった返しています。左手に見えるのは旧市庁舎

旧市街広場 広場・公園

左手の陽に照らされた時計が付けられている塔は1364年に作られました。早朝にこの場所に行くと、観光客も少なく、静かに歩く事もできます。ティーン教会の正面に位置する広い旧市街広場を、描いた１７９３年に作られた版画が残されていますが、現在と殆ど変わっていないのに驚かされました。

旧市街広場 広場・公園

2000年12月
広島の皆さん、これどっかで見た記憶あるでしょ？？クレドに同じような形の天文時計があるんよ。一度みてみんちゃい！因みに産業奨励館(原爆ドーム)もチェコ人の建築家が作ったんよ。

毎時ピッタリになると鐘がなり、12人の使徒がゆっくり歩み出てきます。時間が近づくと、からくり人形をみようと、このよ
うに大勢の観光客が集まってきます。

天文時計 建造物

1490年天文学者ハヌシュにより制作されたといわれています。天文時計上側の時計は24時間で現され、文字盤の色は空の色を表しています。下は黄道上の12宮(所謂12星座）があらわされ暦を記しています。また1日に一目盛りずつ動きカレンダーの役割もしています。このようにチェコの学芸は技術は中世よりすばらしく、チェコはハプスブルク帝国の工業を支え、チェコがチェコスロバキアとして独立した頃には世界５大技術大国として世界的に知られています。

天文時計 建造物

99年3月
旧市庁舎横の通り。

旧市庁舎ガイドツアー 散歩・街歩き

2000年12月
石灰による塗料で作られたスグラフィット装飾

旧市庁舎ガイドツアー 散歩・街歩き

95年3月
ヴルタヴァ川を沿うようにトラムが走っていますが、カレル橋の袂でトラムを跨ぐように建物が作られています。丁度この左側の建物は民家となっており、民家の部屋を「ツィンマーフライ(プライベートルーム）」として開放されていました。

私と当時旅行中に知り合った方の計三人でお邪魔し、約一週間滞在しました。朝目が覚め、窓をのぞくと自分の真下からトラムが出てきて何か変な感じでしたが、立地は最高で、部屋も大変おしゃれでファッショナブルなお婆さんが家主でした。一泊１５００円くらいで泊まりましたが、３人でまとめて払ったお金で？テレビを購入し、友人を呼んでパーティーみたいなのを開いていたのには笑ってしまいました。

　当時カレル橋とその袂では映画ミッションインポッシブルのロケが行われており、トム・クルーズも来ていました。撮影は夜に行われ、撮影シーンも観る事ができました！　トム・クルーズは身長175ｃｍときいていましたが、もっと小柄に感じました。

99年3月
プラハを二手に分けるヴルタヴァ川。ボヘミアの母なる川はモルダウの川としてスメタナの交響詩｢わが祖国」のコンセプトになっている事は余りに有名です。プラハの旧市街歴史地区は世界遺産となっています。

カレル橋 建造物

2000年12月
戦災を受けず、中世の町並みを残すプラハの町並みは欧州の中で最も美しい町並みとして評価されています。

カレル橋 建造物

99年3月
ヨーロッパで二番目に古い石橋といわれるカレル橋。ボヘミア王国の王でもあり、神聖ローマ帝国の皇帝としても君臨したカレル4世の命により1357年に作られました。当時のプラハはボヘミア王国の都であり、神聖ローマ帝国の都でもあるほど学芸が盛んで、カレル大学は1348年に創立され、欧州で最も古い大学のひとつです。

2000年12月
橋の両端には1683年から1938年にかけて30もの聖人たちの彫像が作られています。最も古い聖ヤン・ネポムツキー像のレリーフは、触れると幸運がもたらされると語り継がれ、現在でも多くの人たちが触れるので、その場所だけ光沢がかっています。因みに写真の聖像は聖ヴィンセント・フェラリウスと聖プロコピウス像で1712年に作。

カレル橋 建造物

2000年12月
とても650年前の橋とは思えません。橋の両端には僑塔が作られています。写真の橋塔はプラハ城側のマラー・ストラナ橋塔。元々橋塔は橋の守備の為に作られたといわれています。

小地区側の橋塔 建造物

1999年3月
プラハ城はこの地に9世紀に作られたのが起源。その後ボヘミア王国の王カレル4世によりプラハ城は現在の姿に改築されました。カレルは1346年に神聖ローマ帝国の皇帝に選ばれ、プラハは黄金期を迎えます。プラハ城は1918年ハプスブルク帝国(オーストリア・ハンガリー帝国）から独立以降大統領官邸としても利用されています。鑑定には入れませんが、プラハ城は入場できます。写真はプラハ城の入口。直立不動の衛兵達が固めています。

プラハ城 城・宮殿

1999年3月

930年にはこの地に教会がありましたが、カレル4世の命により1344年からこの聖ヴィート大聖堂の建築が始められました。大聖堂の地下は921年にボヘミア王となったヴァーツラフなど、王家の墓所とのなっており、カレル4世とその4人の妻もここに眠っています。またカレル橋の聖像にもなっている聖ヤン・ネポムツキーもこの教会に眠っています。

大聖堂ではパイプオルガンのコンサートも開かれます。プラハには多くのコンサートホールもあり、ドボルザークやスメタナという大作曲家を輩出し、保守的なオーストリアで評判の悪かったモーツアルトを受け入れるなど、音楽の都としてもその名が知られています。

聖ヴィート大聖堂 寺院・教会

プラハ城の聖ヴィート大聖堂。日差しが強いので、ステンドグラスの絵柄が壁画と重なりあり、幻想的な光景になっていました。

聖ヴィート大聖堂 寺院・教会

プラハ城からの眺め。プラハの町自体が博物館のようなものです。

現在はチェコ航空とスロバキア航空に分かれていますが、95年当時も分社していましたが、ボーディングパスには未だチェコスロヴァキア航空の名前が入っていました。95年当時プラハからブダペストまで運賃が税込みで90ドル、アントノフというロシア製のプロペラ機でした。

この旅行記へのコメント （8）

• 女一人旅さん 2007/06/28 02:20:11

  プラハ

  こんばんは(〓￣▽￣〓)ノ
  
  ＞欧州で最も美しい街並…
  いつか行ってみたい東欧の中では今のところ最有力候補です。
  
  海外旅行３度目にしてやっと、買い物のときのおつりを数える余裕がでて来た私(^-^;)
  初めの頃は、ポケットのお金を全部出してそこからとってもらうとかしょっちゅうでした。。。
  プラハが比較的安心そうで，いつか訪れる初東欧はプラハかな、とか思っているのですが
  どんなもんでしょ？ブダペストよりは治安イイかなーとか思っているのですが。。。

  worldspanさん からの返信 2007/06/28 20:41:05

  RE: プラハ

  こんにちは
  確かに中欧ではチェコの方が治安は安定していますよ。
  中欧に行かはるのは２国位でセットにされるんですか〜？もし２か国ならば
  ?チェコ＋ドイツ
  ベルリンやドレスデン、マイセン、ライプチヒといった旧東独とプラハ、温泉町のカルロビ・バリがセット
  
  ?チェコ＋オーストリア
  プラハ、チェスキー・クルムロフとウィーン
  
  ?ハンガリー＋オーストリア
  ウィーン、ブダペスト、後はハンガリーの町々
  
  ?チェコ＋ハンガリー
  が良いと思います。
  
  ?チェコだけならクルムロフとプラハ
  チェコであればテルチ、クルムロフ、プラハはお勧めでしょう＾＾
  
  
  　敷居が低いのはやはりチェコです。魅力的ですし。私は３度訪れていますが、飽きないですね。でも３度も訪れながらも宿泊したのは95年に一度だ
  け、本物のトム・クルーズを何とか見ることができたその時の一週間だけなんですよ。後は夜行列車でポーランドから訪れて、また更に夜行でブダペストへと南下したり、同じくプラハに早朝人の少ないうちに観光して午後にボヘミア南部のブデヨビツェのペンションでノンピリしました。
  
  　プラハの宿ですが、ホテルに泊まるのもエーけど、旧市街のツィンマーフライ(英語で言うプライベートルーム)はお勧め。当時私は旅の途中で知り合った日本人女性二人と一緒に、カレル橋付近に宿泊をターゲットに当てもないまま、空き部屋の看板を目安に探し、簡単にみつけました。その宿は歴史地区でブルタバ川を挟んで駅側の橋の袂、川に沿ってトラムと道路が走っと朝目が覚め、窓をのぞくと自分の真下からトラムが出てきて何か変な感じでしたが、立地は最高で、部屋も大変おしゃれでファッショナブルなお婆さんが家主でした。一泊１５００円くらいで泊まりました(ブログの写真の宿です）。キッチンや冷蔵庫はフリーじゃけー市場で食料買って食事を作ったりできてホンマに居心地良かったです。
  
  プラハはオペラハウスが三つもあるので、女一人旅さんも十分楽しめると思いますよ。
  
  

  女一人旅さん からの返信 2007/06/28 23:21:12

  RE: プラハ

  よし，中欧初訪問国はチェコに決まりました！モチョット先になりそうですが。。。
  その前に１度、ホテル予約をしないで宿泊する事を練習しておかないと行けませんな。
  食事がついてない所に泊まって，近くでパンとかかって食べる，っていうのを増やしたいと思ってるんです♪

  worldspanさん からの返信 2007/06/28 23:37:10

  RE: プラハ

  私なんて朝食付きのホテルは別にして、初めての一人の海外良好から食事は現地で適当に仕入れていました(笑）。パンは安いですよー。ハンガリーで普通に握りこぶしより少し大きな丸いパンで10円くらいです。
  じゃけー後ハムとかきゅうりとかをスーパーで一緒に買えば、かなり安上がりに朝食もとれるし、サンドイッチにして持って歩けば昼食だってできますよー。後1リットルのジュースを買ってペットボトルに入れて持ち歩けば、それでも節約できますよー！！＾０＾
  
  パンや食材が帰るようになったら今度は海外で料理ですね！先ずは日本で料理を勉強ですよ！！(笑）

  女一人旅さん からの返信 2007/06/29 00:00:57

  RE: プラハ

  料理するのは大丈夫なんだけど，現地について宿が決まってないって言うのは結構不安なんですよね。。。でもそれも旅の楽しみにできればイイのかな。
  チェコってEU加盟はしているけどユーロじゃないんですよね…？
  物価は今でも安いですか？ユーロ導入すると物価跳ね上がったりするのでしょうか？

  worldspanさん からの返信 2007/06/29 00:09:44

  RE: プラハ

  チェコは将来的にユーロを導入することになっているはずですけど、まだチェコ・コルナですよー。プラハ市内にはいたるところに両替所があるのですが、日本円から直接チェコ・コルナに換金も可能です。私が最後にチェコに行ったのは00年なので、何ともいえませんが、基本的にハンガリーの物価と余り変わらないと思います。昔はチェコは慢性的な宿不足だったので、宿が高かったんですけど、2000年にはさほどそれを感じなくなりました。
  　
  　チェコとハンガリーが物価が同じくらいと言うことを加味して言いますと、去年の春にハンガリーには訪れているのですが、オーストリアやドイツと比べると比較にならないくらい物価が安いです。現にチェコの国境付近のオーストリア人はチェコに買い物に訪れます。
  
  　もちろんそれなりのレストランで食べれば西欧を何ら変わりありません。むしろ、西欧よりも劣る上に高ッと感じることもあるかもしれません。
  　普通にスーパーで食料を買い込んで生活していれば、かなり安く上がります。後安さを感じるのは地下鉄や公共交通機関でしょうか。これもまた比較になりません。因みにブダペストで5日乗り放題のチケットが2000円もしなかったはずです。と言うことはチェコでもそれ以下だと思われます。
  
  だから、安心してください＾＾￥
  
  

  女一人旅さん からの返信 2007/06/29 00:17:53

  RE: プラハ

  海外で驚く程物価が安い！っていうのも、まだ未経験なんですよねー。
  楽しみじゃっ(〓￣▽￣〓)￥

  worldspanさん からの返信 2007/06/29 00:37:52

  RE: プラハ

  中国に行ったらタクシーメチャ安ですよ！初乗り8元から(約130円）。ちょっとした距離でも思わずタクシーを使ってしまいます(笑）。
  
  中欧でも一昔前まではホンマに安かったんですよ。それがＥＵにはいるわ観光客が増えるわでどんどん物価が上がりまして（涙）。あ、スーパーでうってる安物のキャビアやフォアグラを買うとその割安感を感じますよ！後チェコならビール！！バルで飲んでも、まぁ安いですけど、缶ビールなら更にお得！そうそう、ラガービールはチェコ発祥ですよ。後ピルスナーという有名なビールもドイツではなく、チェコのピルゼンですし＾０＾。是非ビールを飲んでくださいね、ベロンベロンに酔わないほどに・・・。