2007/02/18 - 2007/02/18
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フーテンの若さんさん
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最近は日本人とばかりつるんでいたので、地元の人ともっと密に交流したい!
そう思い、プーノの旅行代理店で1泊2日のティティカカ湖の島巡りツアーに申し込んだ(38ソル)。ツアーのメインはアマンタニ島での原住民とのホームステイ。聞いた話では、素朴で質素な地元民と「ウルルン」体験できるという。自分が「ウルルン」出演者だったらどうやって前振りするかな?などとしょうもないことを考えながら、前夜から期待に胸膨らます。
ツアー当日。メンバーは20名。イタリア人、ニュージーランド人、スペイン人、フランス人など西洋人ばかり。それにペルー人ガイド1名。10名でも窮屈そうなボートに定員オーバー気味でわらわらと乗り込み、とにかく小旅行は始まった。
まずはウロス島。トトラと呼ばれる葦を積み重ねた浮島で暮らす人たち。確かに面白いけど、ものすごく観光地化されている。案内ボード、観光舟に展望台。ガイドの説明が終わるなり、民芸品販売の攻撃が一斉に始まった。水はいらないか、チョコレートはあるぞ。収入源になっているのはわかるんだけど完全に人が擦れちゃっている。プーノの街から近いから仕方がないのか。ここに泊まるのではないのでちょっと安心。
それからボートで4時間かけアマンタニ島へ。島に到着すると、それぞれのホストファミリーを紹介され、家に案内される。僕はフランス人イケ面サーファーのフライパン(本当はフライアンだけど覚えられないので以下それで)と同じ家。肝心のホストマザーは橋田すが子を真っ黒にしたような肝っ玉母さんだった。
気が付けばもう15時。まだ昼飯も食べていない。しかし肝っ玉母さんは今から作るからあと1時間はかかるという。ぶーぶー。「テンゴアンブレ(お腹すいたよー)」とフライパンと一緒に叫び、肝っ玉母さんを困らせる。そこでお父さん登場。強面の渋い顔。昔、太陽にほえろに出て巡査部長役してましたって感じ。歯向かうと怖そうなので僕らはすぐに黙り込んだ。
【ウルルンポイント?】お土産を渡そう!
ここで僕はプーノの市場で買ったお土産を渡すことにした。離島なので食材や調味料は手に入りづらいと思い、予め買い込んでおいたのだ。こういう知恵で同室のフランス野郎フライパンにはぐぐっと差をつけておきたい。
しかし、強面父さんはあまり喜ばなかった。『な、なにっ??』(後でわかったのだが、島のなかに売店があって物は結構豊富に売っていた)
フライパンは何も用意していなかったようだ。僕が渡すのを見て自分の荷物からボールペンとライターを探してきた。申し訳なさそうに渡すとこれが予想外にヒット!強面父さんは始めて笑顔を見せる。
『が〜ん!!』お土産チョイス失敗!今や文明の利器のほうが勝っているのだ〜
昼飯は野菜スープとライスと芋フライ。お世辞にも豪勢とはいえず、全然食い足りない。肝っ玉母さん、夜は僕らのために羊一匹絞めてよ。テレビ的演出だとそれぐらい必要なんだよと心の中で願ってみる。
夕方からは島の一番高い場所まで登り、ツアー客全員で夕日をみるという。かなりの急斜面。そして高山であるため息が続かず、かーなりシンドイ。しかし島の中腹から眺める景色のなんと素晴らしいことよ。まるでDr.コトーが住んでいる島のような美しさだ。
頂上までさらに1時間かかるという。登るに連れ強風が吹いてきた。もはや足は限界信号。それでもやっとこさ山頂まで辿り着いた。そこにはインカの遺跡らしきもの。残念ながら崩れかけた石ばかりでたいしたことはない。まるでDr.ゲロの研究所((c)ドラゴンボール)のように荒廃していた。上がらなくてもよかったような。
日が暮れると急に寒くなってきた。走るように斜面を下り、晩飯が待つはずのお家へ帰ろう。んーが、やっぱり夕食はまだだった。釜戸でつくっているから時間がかかるのだろうか。仕方がないので夕食まで暇そうな強面父さんと会話することにする。
【ウルルンポイント?】カタコトの現地語で話そう!
アマンタニ島の人たちはケチュア語というインカ帝国から使われている言葉を使っていると聞いた。僕は「歩き方」にあるケチュア語を片手にその言葉を使い、たどたどしく挨拶し始めた。今度こそフライパンと差をつけるチャンスだ。
最初は強面父さんは興味をもってくれていたが、簡単な言葉しかわからないのですぐに話題が尽きた。するとフライパンが現れ、流暢なスペイン語で父さんに話しかけてきた。僕のスペイン語では着いていけない。スペインやフランスやらの話題で盛り上がり、時折笑いが起きる。『な、なにっ??』(後からわかったのだが、最近のアマンタニ島の人たちはケチュア語だけでなく普通にスペイン語でも話をしているようだ)
すっかり話題はフライパンに持ってかれ、僕は蚊帳の外。
『が〜ん!!』昔の言葉より今のスペイン語のほうが勝っていたのだ〜
晩飯は野菜スープとライスと煮込んだジャガイモ。お世辞にも豪勢とはいえず、全然食い足りない。肝っ玉母さん、明日の朝飯は僕らのために羊、いや羊の乳でも絞ってよ。いや、ここでの飯はこれ以上期待できないことがよ〜くわかった。我慢しかない。
食後は民族衣装を着て、ダンスパーティが開催されるという。
【ウルルンポイント?】現地の祭りに参加しよう!
強面父さんからポンチョを借りて、僕とフライパンもパーティーに参加する。遅れてド派手な赤と白の民族衣装を装った肝っ玉母さんが登場。民族音楽に合わせて踊りまくる。踊り自体は単調で同じ動作をずっと繰り返すばかりなので簡単だ。しかし高地のため息が続かない。「水が欲しいー」と会場の奥を探すと水とビールが市場の3倍で販売されていた。『な、なにっ??』(後からわかったのだが、このダンスパーティはツアー客用のためであって本当は年に数回しか踊らないらしい)
演奏していた子供たちもチップ、チップとツアー客の間を駆け回る。
『が〜ん!!』全然、本物の現地交流ちゃうやん〜
別れの朝、まったく涙が溢れてこない(徳光さん、ごめんなさい。僕は山本太郎じゃないんです)。
すっかり強面父さんと仲良くなったフライパン。なんと昨日ダンスに使ったポンチョを購入するという(100ソル!)。強面父さんはそれを聞くと満面の笑み。ついでとばかり僕にも買えと言ってきた。僕がお金ないと答えると、帽子(20ソル)でいいから買え買えと。→もちろん買わない。こりゃ「ウルルン」滞在記ではなく「売ルルン」滞在記だな。
やっぱりお手軽「ウルルン」なんてそう簡単にはありません。でも素朴で質素な地元民が観光地化しているのは、僕たちツアー客が押し寄せるからであって。そんなジレンマを少しは悩みつつ、プーノに帰って来て食べる羊肉の美味いことよ。そっちの味の感動のほうで「ウルルン」しています〜。
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