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クスコの宿で若い日本人女性と出会った。聞くと日本から飛行機でクスコへ来たばかりだという。高山病は半日経ってからが一番発病しやすいと聞いている。僕のように酷い高山病にならないよう気をつけてくださいね。そう声を掛けその場は別れた。 <br /> 同日の夜、宿に戻るとその女性が顔面蒼白で座っていた。目はか細く、唇には艶も色もない。とにかく顔全体に覇気が感じられない。こりゃ大変だ。<br /><br />「だ、大丈夫ですか?高山病が発病しちゃったんですね!」と僕。<br /><br />女性はきょとんとして、意外にも「はい?私はまったく大丈夫ですよ。」との返答。<br /><br />「だって、顔面真っ青ですよ。顔に元気がないし、体調すごく悪いのかと思いましたよ。」<br /><br />女性曰く「あのー、化粧を全て落としちゃったからじゃないでしょうか。」<br /><br /><br />双方、気まずい雰囲気(時間にして20秒の沈黙)。<br /><br /><br />(僕は居づらくなり)「じゃ、お大事に(何をだ?)。おやすみなさい」と行って部屋へ戻った。<br /><br />これは僕の失言の話。<br /><br /> <br /> それから2時間後。宿のなかで日本人旅行者が集まっての情報交換。ある女性がみんなに聞いた。<br /><br />「クスコからプーノに行くんだけど何処かオススメの宿を知らないかしら?」<br /><br /> プーノには日本人がよく泊まる宿がある。そう情報ノートに書いてあったのを僕は知っている。しかし、ホテルの名前が問題だ。その名を「マン○・コパック・イン」という。日本では思いっきり放送禁止用語。若い女性にはどうにも説明しづらい名前だ。<br /><br />僕が答えにくそうにしていると隣の関西人男性がこう答えた。<br /><br />「あ、知っているけど女性には教えられへんわ。なんせきわどい言葉使っているからなぁ」<br /><br /> 勇気ある発言だ。僕は心の中で思わず拍手した。だが、残念ながら相手の女性はそういう下ネタギャグが通じるような雰囲気ではまったくなかった。<br /><br /> 案の定、「えっ?まったく意味がわかりません。いったいどういうことですか?早く教えてください。」と女性は素で返してきたから彼は困った。<br /><br /> 僕はさっきの失言で懲りていたため、合いの手を出さない。見もしていないテレビに夢中になっている振りをする(すまない、僕はなんて偽善者だ)。<br /><br /> 何度か押し問答が続いた末、「『マン○・コパック・イン』だよ。」と彼は少し恥ずかしがりながら答えた。<br /><br /> 女性はそのときも「あっ、そうですか。ありがとうございます。」と顔色ひとつ変えず真面目に返す。<br /><br /><br />双方、気まずい雰囲気(ついでに僕も。時間にして20秒の沈黙)。<br /><br />(沈黙が嫌で)「じゃ、おやすみなさい」と行って僕は部屋へ戻った。<br /><br />これは彼の失言の話。<br /><br /><br /> 日本から遠く離れたペルーでも日本語の発言には細心の注意が必要だ(特に女性に対して)。僕も含め、男性諸君は気をつけよう。<br /><br /> <br /> そして僕はそのホテル「マン○ コパック イン」に泊まっている。ちなみにホテルの名前はインカ帝国初代皇帝マン○コパックから取ったようだ。ペルーでは禁止用語でも何でもないんだけど。<br />

失言と禁止用語@プーノ

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2007/02/17 - 2007/02/17

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

クスコの宿で若い日本人女性と出会った。聞くと日本から飛行機でクスコへ来たばかりだという。高山病は半日経ってからが一番発病しやすいと聞いている。僕のように酷い高山病にならないよう気をつけてくださいね。そう声を掛けその場は別れた。
 同日の夜、宿に戻るとその女性が顔面蒼白で座っていた。目はか細く、唇には艶も色もない。とにかく顔全体に覇気が感じられない。こりゃ大変だ。

「だ、大丈夫ですか?高山病が発病しちゃったんですね!」と僕。

女性はきょとんとして、意外にも「はい?私はまったく大丈夫ですよ。」との返答。

「だって、顔面真っ青ですよ。顔に元気がないし、体調すごく悪いのかと思いましたよ。」

女性曰く「あのー、化粧を全て落としちゃったからじゃないでしょうか。」


双方、気まずい雰囲気(時間にして20秒の沈黙)。


(僕は居づらくなり)「じゃ、お大事に(何をだ?)。おやすみなさい」と行って部屋へ戻った。

これは僕の失言の話。

 
 それから2時間後。宿のなかで日本人旅行者が集まっての情報交換。ある女性がみんなに聞いた。

「クスコからプーノに行くんだけど何処かオススメの宿を知らないかしら?」

 プーノには日本人がよく泊まる宿がある。そう情報ノートに書いてあったのを僕は知っている。しかし、ホテルの名前が問題だ。その名を「マン○・コパック・イン」という。日本では思いっきり放送禁止用語。若い女性にはどうにも説明しづらい名前だ。

僕が答えにくそうにしていると隣の関西人男性がこう答えた。

「あ、知っているけど女性には教えられへんわ。なんせきわどい言葉使っているからなぁ」

 勇気ある発言だ。僕は心の中で思わず拍手した。だが、残念ながら相手の女性はそういう下ネタギャグが通じるような雰囲気ではまったくなかった。

 案の定、「えっ?まったく意味がわかりません。いったいどういうことですか?早く教えてください。」と女性は素で返してきたから彼は困った。

 僕はさっきの失言で懲りていたため、合いの手を出さない。見もしていないテレビに夢中になっている振りをする(すまない、僕はなんて偽善者だ)。

 何度か押し問答が続いた末、「『マン○・コパック・イン』だよ。」と彼は少し恥ずかしがりながら答えた。

 女性はそのときも「あっ、そうですか。ありがとうございます。」と顔色ひとつ変えず真面目に返す。


双方、気まずい雰囲気(ついでに僕も。時間にして20秒の沈黙)。

(沈黙が嫌で)「じゃ、おやすみなさい」と行って僕は部屋へ戻った。

これは彼の失言の話。


 日本から遠く離れたペルーでも日本語の発言には細心の注意が必要だ(特に女性に対して)。僕も含め、男性諸君は気をつけよう。

 
 そして僕はそのホテル「マン○ コパック イン」に泊まっている。ちなみにホテルの名前はインカ帝国初代皇帝マン○コパックから取ったようだ。ペルーでは禁止用語でも何でもないんだけど。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ニーコさん 2007/03/02 21:10:29
    初めまして。
    わかさん、

    初めまして、と言っても、これまでも度々わかさんの旅行記にはお邪魔しております。
    本当におもしろくて、いつも楽しませて頂いてます。

    私も、去年の6月にペルーに行きました。
    それで、インカ帝国の創始者(でしたっけ?)の名前に衝撃を受け、小学生が「うんこ」とか言って喜ぶかのごとく、喜んでおりました。

    何しろ、フリアカの空港が「マン○・カパック・エアポート」。
    記念写真撮りました。

    やっぱりみんな「!」って思いますよね〜。
    かゆい所に手が届いた気分です。

    ニーコ

    フーテンの若さん

    フーテンの若さんさん からの返信 2007/03/03 05:15:33
    RE: 初めまして。
    ニーコさん

    コメントありがとうございます!

    そうそう、インカ帝国の創始者ですよ!名前困っちゃいますよね。

    「マン○・カパック・エアポート」の写真。しまったー僕はとり忘れた!!

    !!!っていうか、本当に日本人には笑える場所です。たまにはこういう場所もよかですよねー。これからもよろしくです!!

    わか

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