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世界最低最悪の道

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2007/02/07 - 2007/02/07

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gogofuji

gogofujiさん

世界最低最悪の悪路の巻き

今回はカンボジアの悪路についてです。   こう書くとすぐ、「そうそう、ポイペトーシェムリアップ間の道でしょう、俺もあそ
こ通ったけど、ひどい道ですよね。」  という反応が返ってきそうだか、「馬鹿 野
郎!いまさらあの程度の道のことなんか わざわざ書くかよう。」といい たい。
そう、ポイペトーシェムリアップはおろか、 北部のラタナキリへの道なんかも、余
裕でぶっちぎり、カンボジア国内はもとより、俺 がいままで世界で経験した道のな
かでこんなひどい道はなかったと言える道の話なのである。  

ことの始まりは去年カンボジア南部の街カンポットの宿で見かけた1枚の写真に始ま
る。   高原の丘に佇む廃墟のように朽ち果てた教会の写真は、いい感じに古びた教会の建 物といい、草原の丘の上にあるというロケーションの良さもあいまって、しかも夕日
に照らされ、1度は見に行きたいと思いを俺に起させたのである。そこへ行く道がい
かに過酷かも知らずに。
地図で見ると麓から教会のあるボーコー山の山頂まではせいぜい、20キロこれな
ら、バイクでも借りて行くか当初は思っていたが、例年にない寒さに加え、下着を普
段は着ないタンクトップにしてしたため、カンボジアで始め て 風邪を引いてしまったので、バイクで行くのは止めて、ゲストハウスで7ドルツ
アー に申し込んで行くことにする。  

その日集まったツアー参加者はイギリスの老夫婦とばあさん、ベルギー人の30代 のカップル、ドイツ人?の20代のカップル(確認はしなかったベルギー人とドイツ
語ではなしてたから、ドイツ語てのも確かではない、あくまで俺の憶測、金髪と顔つ
きでなんとなくドイツ人に見えただけ、ベルギー人は黒髪だったのではじめ国籍の判
定に苦しんだ。)ちなみに、ドイツ人の若い男はものすごくおしゃべりで、悪路を走
るピックアップトラックの荷台に席(不幸にもカンボジアのピックアップに乗ったこ
とのある 人は知ってるでしょうが、ピックアップトラックには荷台はあくまで物を

乗せるとこ ろなので 席など無いが、この場合ツアー客用に横長の椅子が左右に取り
付けられていた。)に 座っている7割の時間を1人でしゃべっとっ た、よく舌噛ま
ないもんだと感心した。 残り2割がベルギー男性、後1割が女性人。 イギリス人のじじいとばばあ達は俺た
ちとは別れてトラックの座席に座っていたので分からん。   もちろん、俺はガイドのクメール人とほんの少しだけ話しただけで後はだんまり、 まあ、わかっていると思うけど、俺はただでさえ無口なのに加え、音のうるさいとこ
ろや乗り物中などでは、たとえ日本語であってもまったく会話しようとする意欲が沸
かんし、ましてやドイツ語なんか全然知らないんだよう。  
G.H.を出発したトラックは船着場へ行きボートに乗り換える、帰りが車だったの で、わざわざボートで行 かんでも車でそのままいけるのだけど、まあサービスのつも りらしい、1時間程
モーターの音のうるささに耐えた後。再びピックアップに乗り換え、ボーコー山へ。

入り口にて5ドルの入場料を払う。ちなみに、この時、10ドル出したら俺の前でば
あさんが5ドル札出してんのに、係員の奴わざわざ財布をだして5 ドル札だしてん
のは変だなと思ったが、案の定ボロイ5ドル札で返してきやがった。 パッカーの法
則「つり銭の多くはボロボロである」がみごとに当てはまる。「なめとん か、この
野郎!」と喧嘩してもいいけど、他で受け取りを拒否されるほどひどい札で はない
し、風邪引いていまいち気力ないし、カンボジアでこの程度のことで腹たててたらき
りがないので黙って受け取る。まあ、俺の出した10ドル札もボロイ奴だったしね。
  車が山に入ったとたん、道は舗装がはがれ石がむき出しになった曲がりくねった坂 道へと変わる。時折穴にはまりそのたんびに体が浮く。この時になってはじめて、日
本語のカンボジアについて書かれた無料案内書のなかに「カンボジアのボーコー山が
いま世界中のオフロードバイカー達の熱い注目を集めています」というのがあったの
を思い出す。
しまった、この道のことかよ、これじゃあ、俺じゃあバイクでなんかとても行けん
かったな、ツアーに申しこんだのは正解だったなと思うが、30分40分たっても全
然着く様子が見えんのですけど、「おかしいなそんなに距離あるか?」でもこのト
ラック時速15キロぐらいか、自転車と変わらんやんけ、しかも他の会社のツ アー
トラックにどんどん追い越されてるやんけ。  
後で案内書読み直したら「凸凹 道の悪路を2時間」とぐらいしか表記されてなかっ たけど、 多分タクシーかなんかでいきやがったな。その程度の表現じゃあとてもこ
の道のこと表現しきれてねぞ。  
ゲッツ板谷氏風に書くなら「この道に容疑者を15分も乗せて走れば、過去の起訴さ
れていない罪状まで全部白状してしまうであろう。」とこんな感じか。  ポイペトーシェムリアップも同じように舗装がはがれ凸凹の砂利道、しかもかっては
クレターみたいなでかい穴があいてた、とはいえここはそれに加えて坂道かつ曲がり
道が多いので余計スピードがでてない、スローなぶん体に伝わってくる振動がボー
ディブロウのようにじわじわ体に効いてくるくるではないか。しかも、20−30分
ならまだしも、片道3時間合計6時間もこの体に襲い掛かってくる振動に晒されて
は、心臓や内臓がおかしくなちまいそうじゃねえか。たった20−30キロの距離な
のにこののろさまさに世界最低最悪としか言わざるをえません。はー書いてるだけで
も疲れてくるよ、まったく。
   途中海が見える場所にてとまる、この時山の地面が焼かれてる理由をドイツ人
の男 がガイドに聞くが、ガイドは「知らん」の一言、何故か変わりに英国人の爺さ
んが説明するけど、俺には聞き取れんかった、「あんた、いいガイドだよ。」とドイ
ツ人、 「そうですかい、後で忘れずにチップくれ」と爺さん。  こうゆうユーモア
を交え た会話のやり取りは後で廃墟のホテルに行った時、ガイドの説明を聞きそびれた爺さ
んが「ここはなんの建物じゃ」に対してドイツ人の「ホテル、今は泊まれんけど」、
というのがあった。  爺さんあんまり、しゃべんないけ ど、いざとなったら会話にユーモアのセンスがあるのはいかにもイギリス人らしいな
と思うと同時に、日本の英語教育は小学生からはじめること以上にセンスオブユーモ
アのある会話のやり取りを身に付けさことが大切 だと思った。  
それと、やたら「Why」と聞きたがるのが白人の特徴。日本人なら「どうでもい い
やんけ」と思えることでも「なぜ?」と探求する精神。確かに、「そんなこと知って
どうなんの」と思えることが大半なのだけど、常に真理を探究する精神が新しい発見
をなす原動力になっているのかも。  
なんだかんだで、2時間もかけて旧王様の別荘にいくもまあ、たいしたことなし、 王の別荘とは思えんほどちいさし、戦争のとき兵隊に略奪されてなにも残っていな い。壁だけ。その壁も落書きだらけ、カンボジア語に英語、日本語があまりないの で、俺は壁に「ふじわらせいじ」と落書きしといたので、もし行くことがあったら観
てもいいけど、わざわざ見にいく程のもんじゃない。 さらに滝は乾季で水なしということでかわりに、 海の見えるところまで往復30分
ほど歩かされるけど、どうでもいいほど眺めはよく なかった。山を所々で焼いてて
その白い煙のせいもあった。 さらに1時間悪路を走り、ようやくお目当ての教会に
着くも、へとへとに なった俺にはどうでもよくなっていた、あまりに長時間の苦痛
を強いられたため、感動が沸いてこん、「こんなもんかよ、あの写真の撮った奴上手
いよな。」そんなことを思っただけだった、 しかも、肝心の教会はあと回しにされ
先に3階建てのカジノホテルを見に歩かされ る。かっては刑務所にも利用されたカ
ジノホテルここも、壁以外は鉄ベットが1個あるだけでがらんとしていた。まあ、た
しかにいいかんじに廃墟にはなってるけど、それだけ。
ガイドは「土曜日にカジノに行き,日曜日には教会へ」とまあ、初めて冗談ぽい説明
をしてくれる。それに対してドイツ人は「教会に行くのはワインが飲めるから」とガ
イドの上をいく冗談(本当?)をかましてくれる。
お昼はカレーライスーにフランスパン1個。カレーライスて も、ジャガイモとたま
ねぎ、カレーも日本のレトルトカレーのほうが数段美味しいですけど、半分以上残す
けど、風邪のせいか食欲なしだったし、他の白人はおかわりす るのもいて、「よく
食えるな」と思った。  
この時食堂兼ホテルにてガイドはイギリス人?のカップルに2人を俺たちの車に乗 せて町まで行くよう頼まれる。  レオナルドでカプリオを貧相にした感じの若い男
の子はいんちき民族帽子を被り (竹の葉かなんかでできた帽子、そんな帽子被って
る民族みたことないぞ!中国語のかかれた作業着みたいなの着てるけど中国行ってた
のか?)俺たちと同じ荷台の席 へ。
始めすこしだけドイツ人と英語で話してたが、後はドイツ人はベルギー人男性の会話
に夢中になって、インチキデカプリオは相手にせず。「分かったか!デカプリ オ!俺
の気持ちが!英語だけでいけると思ったら大間違いなんだよう」  
帰りは同じ道を、今度は下りだけど、行く。長い年月ほったらかされたせいだけかと
思いきや、ガイドの説明では、ベトナム兵がわざと道路のアスファルトを削ってたと
のこと。ちなみに、ガイド週6日もこの道通るてるとのこと、どうりで、なんかやつ
れてると思った。30代なかばらしいガイドは子供8人もいて、カンボジアでは普通
ですけど、なにかと大変らしい。色黒の貧相な猿顔のガイドはヘビースモーカーで歯
の裏真っ黒、こいつ絶対長生きできんと思った、まあ、タバコでもすわなやってら
れんけど。俺でも今日1日で寿命が3年は短くなったと思う。心臓や内臓に悪いよこ
の道。  
やっと麓に下りて舗装中の砂利道になったかとおもったのもつかの間。タイヤがへん
な音出し始める。  
車が止まった場所の近くの民家にて結婚式が行われてるらしく、その様子をベルギー
人の女性が近くまで行き写真に撮り始める。つられて残りのみんなも近くまで 寄っ
ていく。俺は内心「人の結婚式、断りもせずに、あからさまに撮るんじゃねえ よ。
村人あつまってきてんじゃねえかよう。撮るなら挨拶ぐらいしろ」と思ったの で、
俺は家の敷地に入り手を合わせてクメール語で「チョムリアップスオ」と挨拶する、
と幾人かは答えてくれ る。民家の庭にはテントが敷かれその下のテーブル席には親
族や友人の方々、左端に はお金を徴収する胴元みたいないかつい顔をした人々がご
祝儀の札束を数えていた。 (ドルではなくリエル札の束)  
俺は適当に子供を捕まえて写真を撮ってあげる。でも、緊張のせいか全然笑ってくれ
ん。(田舎では当たり前、むしろ「ハロー」なんて言って来る子供は観光地の子供く
らい) 式場ではスピーカーからがんがんロック調の音楽がながれている(歌詞はクメール
語)。うるさすぎ。
1人の若者が俺を空いてる席に招く、俺の後からぞろぞろ敷地に入る白人達。 テー
ブルに次々と食べもの飲み物が運ばれてくる。全員席に着きビールやジュースを酌み
飲み始める、俺も開き直り、いちばんうまそうな鳥のもも肉を引きちぎって食べる。
そんな様子を俺たちを取り囲んで眺める招待客に村人や売り子(菓子や果物をご ざにひいて商売始めてるおばちゃんたちのこと)が不思議そうに眺めてる、新郎新婦
は、式場の入り口に向かい合って座ってて、時折その横に座ってる兄弟姉妹?がこち
らをちらちらと盗み見ている。(新郎衣装を着た新郎の隣に背広着た若い男が2人、
新婦の衣装を着た新婦のとなりにドレスを着た若い女の子2人が座っている。兄弟
や 親戚なのかどうかは不明。)
新郎新婦共に緊張した様子、当たり前だけど。
「ああ、新郎新婦かわいそうに、いきなり知りもしない外人 に乗り込まれて、誰だ
よ最初に結婚式場に入り込んだのは、あ!俺だ!」  イギリス人の爺の提案にて1
人5ドル払うことにするが、俺ははじめから20ドル 出すつもりで いたので、20
ドルじゃあ少ないと思うけど、ガイドに20ドル札渡すと、俺の意思が伝わってな
かったらしく、15ドルのおつりがきたので、そのまま、俺を招き入れた若者に渡
す。するとガイドはそれを奪い返そうとして二人の間で口論が始まる「俺んだ」「い
や、俺にくれたの」、金に汚いクメール人の本性が垣間見れた光景だっ た。俺はガ
イドを制止し、お金は若者に「お前に上げた」とはっきりという。ちなみにこの若者
は親族かと思いきや結婚式のコデネーターだった。  
後で、ガイドに5ドル渡すけど、もちろん、ボロイ5ドル札で渡した。  

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