名刹の寺宝を訪ねる小浜の旅（２日目）

2006/09/02 - 2006/09/03

昨年9月に1泊2日で 福井県・小浜市の名刹の寺宝を訪ねる「みほとけの里・国宝巡り」に行ってきました。小浜市内だけで100を超える寺の中から特に国宝や重文の仏像が有名な8か寺をスタンプラリー形式で巡るツアーです。２日目です。
●空印寺（八百比丘尼像）→●国分寺（釈迦如来坐像）→●明通寺（薬師如来坐像）→●天徳寺（石仏四国八十八ヶ所）

エリア 小浜・若狭(福井)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

この日は朝から「蘇洞門巡り」に行ってきました。「蘇洞門」は花崗岩が波に打ち砕かれ、方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖と、断崖から流れ落ちる滝が約６ｋｍにも及び、その豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地となっています。写真は遊覧船ではなく、単なる漁船です。

●空印寺（くういんじ）
小浜藩主・酒井家の菩提寺でもある空印寺は、人魚の肉を食べて800歳まで生きたという「八百比丘尼（はっぴゃくびくに）」の伝説が残る寺です。

●空印寺（くういんじ）
八百比丘尼さんは、たいそうキレイな女人だったそうで、長者だった父上が龍宮に招かれたおり、お土産に持ち帰った人魚の肉を食べたところ、わかくてキレイなまま800歳になってしまったそうです。そのことに悩んだ八百比丘尼さんは、全国を行脚したすえに小浜に戻って、この空印寺の境内にある洞穴に入って最期を迎えられたそう。空印寺にはその洞穴が残ってて、八百比丘尼さんの像も祀られています。

●国分寺（こくぶんじ）
741年、聖武天皇詔勅により諸国に造営されたうちのひとつのお寺です。木造釈迦如来坐像（市指定文化財）は県下最大の大仏で躯部は鎌倉時代、頭部は江戸時代の作と伝えられています。
◇木造薬師如来坐像（重文・鎌倉時代）
◇木造釈迦如来坐像（市指定文化財）
◇木造阿弥陀如来坐像（鎌倉時代）
◇若狭国分寺跡（国指定史跡）

●明通寺（みょうつうじ）
山門の仁王像。

●明通寺（みょうつうじ）
806年、坂上田村麻呂創建。老杉茂る幽谷の美にあふれる名刹です。
◇本堂（国宝・鎌倉時代）単層入母屋造檜皮葺
◇三重塔（国宝・鎌倉時代）
◇木造薬師如来坐像（重文・平安後期）
◇木造隆三世明王立像（重文・平安後期）
◇木造深沙大将立像（重文・平安後期）
◇木造不動明王立像（重文・平安後期）

●明通寺（みょうつうじ）
国宝・三重塔。

●天徳寺の八十八カ所石仏

●天徳寺の八十八カ所石仏
不動明王。

●天徳寺の八十八カ所石仏
天徳寺境内の石段を上りつめた権現山の中腹には、大師堂があり、その周りを八十八の石仏が取り囲んでいます。石仏は、いずれも高さ５０ｃｍくらいの小仏で、一体ごとに顔付きや姿が異なり、仏を刻んだ石工の人柄がしのばれます。