ナイルの賜★悠久のエジプトナイル川クルーズの旅

2005/12/24 - 2006/01/02

一度行ってみたかった念願のエジプト。
ナイル川をゆっくりクルーズしてぼーっと対岸を眺めたい。
アブシンベルにも泊まりたい。
格安ツアーはエジプトではちょっと不安。
ということで今回は添乗員付のワールド航空サービスのツアー。
知識の豊富な日本人のスルーガイドさんもいて，見どころを押さえた、快適で楽しい充実した旅になりました。

エリア エジプト

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス 飛行機
• 航空会社: エジプト航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ツアー予定では成田発でしたが満席のためうちともう一組のグループは関空から出発。
その４人をカイロのホテルに送り届けるだけの添乗員さんが関空からついてくれました。
こういう添乗員さんの費用はエジプト航空がもってくれるのかしらん？ツアー会社の負担？

エジプト航空はアルコールサービスがないので、アルコールを買って機内乗り込み（持込はＯＫ）。
小学生くらいのエジプト人バイリンガル姉妹が前の座席に座っておりしばらく遊びの相手をさせられました。

カイロは小雨でした。珍しいそうです。
夜中、ホテルに到着。コンラッド。
ロビーにはクリスマスツリーが飾ってありました。そう、今夜はイブです。

Conrad Cairo ホテル

翌朝、ホテルからの眺め。雨は上がっています。
窓から川が見えます。
おー、これがナイル川かー！
ナイル川・・・なんと旅情を誘う響きでしょう。
近代的なカイロの町で見ると普通の川ですが、ナイル川クルーズへ期待が高まります。

東京から出発したツアー本隊は私たちより１時間ほど遅く到着したようでした。
ワールド航空ツアーは比較的年配の方の参加が多いと聞きますが、今回は年末年始だったので現役世代も多かったです。
大人の中では私たち夫婦がいちばん若いようでしたが、小学3年生の女の子の参加がありました。

ツアー２日目の朝、本隊と合流し，バスでピラミッドへ向かいます。
バスの前をラクダもご出勤。
車窓からピラミッドが見えてきました。

ｸﾌ王のﾋﾟﾗﾐｯﾄﾞです。
あまりに大きくて写真に収まりません。
何千年も前にこんな建築物がつくられたというのは本当に不思議です。今だって造れませんよね？

あんまりびっくりしていたのか？ピラミッドの前でデジカメを固い石の上に落としてしまい，観光初っぱなからメインカメラが故障してしまいました（涙）
この写真がメインカメラ最後の写真です。

予備のデジカメとフィルムカメラを持って行っててよかった･･･
クフ王のピラミッドに入場。
現在の観光用の入口は盗掘された跡らしいです。
急な階段を上がるとがらんとした石室がありました。

クフ王のピラミッド 建造物

太陽の船博物館

バラバラにおさめられていたパーツを復元したそうです。
もう一対の船が地中から発見された様子も見ることができます。

ガイドさんが、説明文の解説の際、アラビア数字を示して「わかる方？」
飛行機で予習をしていた私はちょっと得意になって年号を読みました（笑）
市場でもアラビア数字がわかると役に立つこともあったので、たった１０個だし覚えておくとよいです！
アラビア文字も一応旅行前に入門書を買いましたけど、こちらはすぐ放棄しました。

太陽の船博物館 博物館・美術館・ギャラリー

スフィンクス

エジプト予習のために読んだ山岸凉子「ツタンカーメン｣によると，スフィンクスの足下には碑文があるそうです。

スフィンクス 建造物

メンフィス遺跡のラムセス２世の巨像

午後からはカイロ近郊のメンフィス・サッカラ・ダハシュール観光。

メンフィスとその墓地遺跡 建造物

赤のピラミッド

赤のピラミッド 建造物

屈折ピラミッド

屈折ピラミッド 建造物

サッカラの階段ピラミッド

３日目はまず飛行機でアスワンに移動しアスワンハイダムを見学。
アスワンハイダムは1960〜1970年建設。
このダムが出来ることで遺跡水没の危機となり，アブシンベル神殿などが移築されました。
あまりに大きなダムゆえ，水門だけ見ても，あんまりピンときません。
それからアスワンハイダム記念塔（写真）を見学。

旅行前にアガサ・クリスティの「ナイルに死す」を読みましたが、執筆当時（1937年）はまだアスワンハイダムは建設されていなかったので、現代では不可能なルートをクルーズしています。

アスワン ハイダム／完成記念塔 建造物

石切場跡を見学。写真は、切りかけのオベリスク。

こんなところから人力で切り出して運んでいたとは、ファラオの力が強大だったことを伺わせます。

スカラベ

そのあとアスワン空港から空路アブシンベルに移動。
空路移動のツアーは楽でいいです。
その分、ちょっとお値段はしますが快適です。
アスワン空港で出会ったバプテト神（猫の姿をした神様）に惹かれ、連れ帰って我が家の守り神にしています。

アブシンベル大神殿

アブシンベル神殿はアスワンハイダムに沈むところをユネスコにより移築されました。
過去の大事業と現代の大事業の両方が凄い。
ちなみに「ナイルに死す」に出てくるアブシンベル神殿は移築前のものということですね！

内部は現在は写真を撮ることが出来ませんが，内部も見所たっぷりです。

アブ シンベル大神殿 城・宮殿

アブシンベル小神殿

こちらの入口ではアンク型の鍵をもって記念撮影♪
バクシーシがいるようですがなぜか全然請求されませんでした。

アブ シンベル小神殿 建造物

コテージホテル（セティ・アブシンベル）から見るナセル湖

ナセル湖はアスワンハイダムによってできた湖です。
ゆったりしたツアーなのでアブシンベルに宿泊です。
ブーゲンビリアがきれいです。

このホテルで出会った別のツアーに見知った顔の男性を発見。
前年のペルーで同じツアーだった人でした！
世界は広いようで狭い？

セティ アブ シンベル ホテル ホテル

アブシンベル音と光のショー

夜は神殿をスクリーンにしたショーを見に行きます。
解説はこの日は日本語でした。
アブシンベルまで来ると日中は割と暑かったですが，夜は結構寒かったので防寒には注意。

アブシンベルの夜明け

ツアー４日目の朝、希望者を案内してくれましたがほぼ全員参加していました。
結構寒かったですが，日が昇り，遺跡が赤く染まっていく様子は，なかなかのものでした。
このアスワンハイダムによって出来たナセル湖のクルーズもあるそうです。
いつの日か機会があれば。。。

イシス神殿

朝食後、空路アスワンに戻り，船でイシス神殿を訪ねます。
この神殿もダムに沈むため別の島（アギルキア島）に移築されたそうです。
イシス女神は、オシリス神の妻でホルス神の母です。

イシス神殿 城・宮殿

ナイル川でファルーカ（帆船）クルーズ

ツアーの一団で１隻に乗船しました。
小さな船なので川面が近く，ナイルを肌で感じます。
ヌビアの船頭さんが歌と太鼓を披露してくれました。

私たちが乗ったクルーズ船
モーヴェンピック号

バスタブ付きで結構ゆったりした造りでした。
クルーズ船は川岸に二重，三重に停泊し，他の船のロビーを通り抜けて自分の船に行き来します。
限られた停泊場所をたくさんの船が使うための知恵、合理的で面白いですね！

船にチェックインしてから、おもいおもいにアスワンの市場を散策。
みんな、翌夜のガラべーヤパーティに備えて衣装の調達をしました。

ナイル川クルーズ船から見たナイルの夕景

ナイル西岸に陽は沈む

乗船日の夜は船はアスワンに停泊。クルーズは４泊５日ですが移動はそのうち３日。

乗船翌朝（ツアー５日目）、船はナイルを下り始め、コムオンボ神殿に近づきます（写真）。
バスなら１日でアスワン〜ルクソールを移動するところを、船はナイルの流れに乗って３日かけてゆっくり移動します。

コムオンボ神殿

ホルス神とワニの神セベク神に捧げられた神殿。
レリーフでもホルスとワニの神様が向かい合っています（写真）。

夜はガラべーヤパーティでした。
船はエドフに停泊。

コム オンボ神殿 城・宮殿

翌日朝（ツアー６日目），エドフに降り、馬車でホルス神殿へ向かいます。

前日のガラベーヤパーティ気分が抜けず，ガラベーヤで馬車へ。

ホルス神殿

ホルス神殿 城・宮殿

クルーズ船自室の窓からの風景とガラベーヤ

農村風景は４０００年前と変わらないのかも……

クルーズ船のデッキで昼寝

心地よい風に吹かれながらナイルの流れに身を任せます。

移動中は昼寝をしたり、本を読んだり、ティータイムをしたり、岸辺を眺めたり、船のお土産屋さんを見たり。
市場より高めだと思うけど品に間違いはないと思ったので、カルトーシュも船のアクセサリー屋で買いました。
自分用には１８金とシルバーを１つずつ、お土産用にシルバーのを数点（数点買うと値段交渉できます。）。
片面には有名な王を表すヒエログリフ（ツタンカーメンならスカラベ）、片面にはヒエログリフで自分の名前を入れてもらえます。
あとから受取りに行かないといけないので、その点でもクルーズ中に作るのはちょうどよい。
シルバーのは3500円くらいでお土産にちょうどいい感じ。
１８金のは２〜３万円くらいでした。

ツアー７日目
ルクソール・ナイル川西岸観光。

メムノンの巨像

メムノンの巨像 建造物

貴族の墓がある村
センネフェルの墓を見学

王家の谷

王家の谷 史跡・遺跡

ツタンカーメンの墓の前の案内板

エジプト壁画のまね
顔と足は横向きで体は正面！

ハトシェプスト葬祭殿

ハトシェプスト女王葬祭殿 山・渓谷

ハトシェプスト葬祭殿の壁画

ルクソール神殿

ルクソール神殿 城・宮殿

ルクソール神殿

ルクソール神殿
オベリスクの片割れはパリのコンコルド広場にあるのです。

船はルクソールに停泊。
夕食前に時間があったので、船着場前にあるルクソール博物館を見学に行きました。
ツアー行程にはなかったのですが、雰囲気のある博物館で、行っておいてよかったです。

船泊最後の夜は、夕食中、スーフィダンスやベリーダンスが披露されました。

いつだったか忘れたのですが、バスで移動中に、いかにも古い変わった造りのクルーズ船が停泊しているのを見かけました。ＳＵＤＡＮ号と書いてありました。
もしや？と思って帰国してから調べると、「ナイルに死す」の映画（ドラマかも）「ナイル殺人事件」で使われた船だったようです。
現役だったとはびっくりでした！
外輪式蒸気船というそうで古式蒼然とした外観ですが中は高級船らしいです。

ツアー８日目
快適だった船のホテルを下船。

まず訪れたのは、職人の村。
色鮮やかなセンネジェムとインヘルカウの墓を見学しました。

次に、ラムセス3世葬祭殿

ここは規模も大きく、レリーフの彫りがとても深く、色が残っている部分も比較的多くて、迫力のある遺跡でした。

ラムセス３世葬祭殿 建造物

ラムセス3世葬祭殿

ラムセス3世葬祭殿

カルナック神殿

カルナック神殿

カルナック神殿のオベリスク

カルナック神殿 城・宮殿

空路ルクソールからカイロへ移動

12月31日
メリディアンピラミッドでの年越しガラパーティ

ル メリディアン ピラミッズ ホテル&スパ ホテル

１月１日
カイロで元旦を迎えました。
カイロの町は普段と変わりありません。

アズハルモスクを見学。

アズハルモスク内部

エジプト考古学博物館

ツタンカーメンの財宝やミイラを見学
ここも以前は写真撮ってよかったそうですが，現在は撮影禁止です。

実際にエジプトで数々の遺跡や博物館のお宝を見ると、大英博物館始め名だたる博物館のエジプトの展示がごく一部だったことを感じます。

エジプト考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ハンハリーリ市場の前

ハーン・ハリーリ市場
旅行の締めは市場でした。

まとめ
1日目　関空?カイロ空港
2日目　amギザ観光，pmメンフィス・近郊ピラミッド
3日目　空路アスワン?アスワン観光
　　　?空路アブシンベル
4日目　アブシンベル?空路アスワン
　　　クルーズ船乗船（４泊５日）
5日目　コム・オンボ
6日目　ホルス神殿
7日目　ルクソール
8日目　ルクソール?空路カイロ
9日目　カイロ市内観光，カイロ空港?
10日目 成田空港

ハン・ハリーリ・バザール 市場