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騒がしくて眠れない。<br /><br /><br /> ドミトリー同室の欧米人たちはマリファナパーティーで盛り上がっていた。空に向かって大声でファックユーを連発し男は暴れまくり、女は泣き叫んでいる。マリファナだけでここまでトリップするだろうか。ドラッグも一緒にやっているかもしれない。<br /><br /><br /> 時計を見ると朝の4時30分。外はまだ雨が降っているようだ。中途半端に目が覚めて寝付けない。そういえば以前、ある旅行者が「日本でマリファナを解禁すればイジメは減るかもしれない」と言っていたことを思い出した。<br /><br /> 僕はそうは思わない。マリファナが合法されれば、それ以上のドラッグが出回る可能性が高くなるからだ。凶悪犯罪の発生はさらに増加するだろう。<br /><br /> そもそもマリファナがイジメの根本解決にはつながらない。マリファナに頼るようではドラえもんに頼るのび太と同じでろくな大人にならないだろう。また、今ですらイジメられっ子はシンナーやタバコ等中毒性のものに走っていない訳だし、一時的な現実逃避では問題解決できないことは明らかだ。<br /><br /><br /> なぜ豊かな日本でイジメ自殺が増えているのだろうか。理由のひとつに「デジタル化する社会」が背景にあると僕は思う。<br /> <br /> インターネットにすぐにアクセスできる携帯電話やゲーム機・パソコンの普及に伴い、子供でもすぐに仮想空間に繋がることができるようになった。バーチャル空間でのコミュニケーションでも現実と同じように不快になったり、喧嘩したりすることがある。しかし、バーチャル空間でのそれはいつでもリセットできるデジタルなもの。ボタンをひとつ押すだけで顔を合わさずに関係を簡単に抹消することができる。<br /><br /> 自我がはっきり確立しないまま、子供がネット空間に自由に繋がる現在ではバーチャル空間とリアル空間との区分けがうまく頭の中で働かない場合もあるのではなかろうか。双方の空間が混在し、リアル空間のなかでイジメのような嫌なことがあるとバーチャル空間のなかでリセットボタンを押すように簡単に自殺してしまう。ゲームキャラクターのようにゲームオーバーさせてしまえば、自分の物語をすぐに終了できてしまう。命そのものを軽く考え、残された遺族やその他のことをまったく考えない彼らの思想はデジタル化した脳が関連しているように思えてならない。もちろん、家族・教育など他の様々な社会問題も含めて複雑な因果はあるだろうが。<br /><br /><br /> 僕自身がかつてインターネットビジネスに関わり、子供たちも含めた不特定多数のユーザからお金を徴収していただけに少なからず責任を感じる。IT企業は目先の金儲けだけでなく、イジメ自殺のような社会問題にも積極的に今後関わっていかなければならない。<br /><br /> デジタル化社会の促進は益々激しくなるばかりでこの流れ自体を止めることは不可能だろう。子供たちのバーチャル空間との繋がりを完全に断ち切ることは難しい。ではどうすればイジメ自殺、イジメそのものを減らすことができるのだろうか?<br /><br /><br /> 幼少期から青年にかけて世界を「旅」をして欲しいと思う。<br /><br /><br /> 団体旅行ではなく一人旅。先進国ではなくアジア、アフリカ、中南米などの発展途上国。言葉の通じない貧しい国で自分の力だけで歩き回って欲しい。勉強したくてもできない子供、ものが食べたくても食せない子供、物乞いをしなくては明日も生きられない子供。旅をすることでリアルな生をそのまま感じて欲しい。そして日々生きるということがどれだけ大変で、苦労が多く、困難であるかを肌で感じて欲しい。<br /><br /> 旅を通じて気付くだろう。イジメで悩んでいた自分はなんて小さな存在だったのだろう。人間はアナログでいかに泥臭いものであるかを。世界は綺麗な部分だけで回っているのではないことを。そして生きて社会に貢献することが人間の使命であるということを。言葉が通じなくても身に染めて感じるはずだ。<br /><br /> イジメられっ子だけでない。イジメっ子だって強者が弱者を苛めた愚かさと争いの虚しさを諸外国の歴史から何か感じるはずである。<br /> <br /><br /> 海外一人旅の経験だけはテレビやインターネットでの疑似体験とはまったく異なるものだ。子供たちは自分の頭で考え、感じるままに好きなところへ赴いて欲しい。修学旅行のような団体旅行ではなく、NGOやマザーテレサ施設への体験派遣を必須科目にしてはどうだろうか。IT企業は儲けた分を資金として還元すべきであろう。共同で基金をつくってもよい。こうしたデジタル化社会にした大人たちに責任があるわけだから積極的にバックアップする社会体制をつくっていかなくてはならない。<br /><br /><br /><br /> こんなことをベットの上でずっと考えていた。意見を述べるだけでなく、自分には何ができるのだろうか?いつの間にか雨は止み、サンミゲルの夜はうっすらと明けていた。

イジメの考察@サンミゲル・デ・アジェンデ

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2007/02/05 - 2007/02/05

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

騒がしくて眠れない。


 ドミトリー同室の欧米人たちはマリファナパーティーで盛り上がっていた。空に向かって大声でファックユーを連発し男は暴れまくり、女は泣き叫んでいる。マリファナだけでここまでトリップするだろうか。ドラッグも一緒にやっているかもしれない。


 時計を見ると朝の4時30分。外はまだ雨が降っているようだ。中途半端に目が覚めて寝付けない。そういえば以前、ある旅行者が「日本でマリファナを解禁すればイジメは減るかもしれない」と言っていたことを思い出した。

 僕はそうは思わない。マリファナが合法されれば、それ以上のドラッグが出回る可能性が高くなるからだ。凶悪犯罪の発生はさらに増加するだろう。

 そもそもマリファナがイジメの根本解決にはつながらない。マリファナに頼るようではドラえもんに頼るのび太と同じでろくな大人にならないだろう。また、今ですらイジメられっ子はシンナーやタバコ等中毒性のものに走っていない訳だし、一時的な現実逃避では問題解決できないことは明らかだ。


 なぜ豊かな日本でイジメ自殺が増えているのだろうか。理由のひとつに「デジタル化する社会」が背景にあると僕は思う。
 
 インターネットにすぐにアクセスできる携帯電話やゲーム機・パソコンの普及に伴い、子供でもすぐに仮想空間に繋がることができるようになった。バーチャル空間でのコミュニケーションでも現実と同じように不快になったり、喧嘩したりすることがある。しかし、バーチャル空間でのそれはいつでもリセットできるデジタルなもの。ボタンをひとつ押すだけで顔を合わさずに関係を簡単に抹消することができる。

 自我がはっきり確立しないまま、子供がネット空間に自由に繋がる現在ではバーチャル空間とリアル空間との区分けがうまく頭の中で働かない場合もあるのではなかろうか。双方の空間が混在し、リアル空間のなかでイジメのような嫌なことがあるとバーチャル空間のなかでリセットボタンを押すように簡単に自殺してしまう。ゲームキャラクターのようにゲームオーバーさせてしまえば、自分の物語をすぐに終了できてしまう。命そのものを軽く考え、残された遺族やその他のことをまったく考えない彼らの思想はデジタル化した脳が関連しているように思えてならない。もちろん、家族・教育など他の様々な社会問題も含めて複雑な因果はあるだろうが。


 僕自身がかつてインターネットビジネスに関わり、子供たちも含めた不特定多数のユーザからお金を徴収していただけに少なからず責任を感じる。IT企業は目先の金儲けだけでなく、イジメ自殺のような社会問題にも積極的に今後関わっていかなければならない。

 デジタル化社会の促進は益々激しくなるばかりでこの流れ自体を止めることは不可能だろう。子供たちのバーチャル空間との繋がりを完全に断ち切ることは難しい。ではどうすればイジメ自殺、イジメそのものを減らすことができるのだろうか?


 幼少期から青年にかけて世界を「旅」をして欲しいと思う。


 団体旅行ではなく一人旅。先進国ではなくアジア、アフリカ、中南米などの発展途上国。言葉の通じない貧しい国で自分の力だけで歩き回って欲しい。勉強したくてもできない子供、ものが食べたくても食せない子供、物乞いをしなくては明日も生きられない子供。旅をすることでリアルな生をそのまま感じて欲しい。そして日々生きるということがどれだけ大変で、苦労が多く、困難であるかを肌で感じて欲しい。

 旅を通じて気付くだろう。イジメで悩んでいた自分はなんて小さな存在だったのだろう。人間はアナログでいかに泥臭いものであるかを。世界は綺麗な部分だけで回っているのではないことを。そして生きて社会に貢献することが人間の使命であるということを。言葉が通じなくても身に染めて感じるはずだ。

 イジメられっ子だけでない。イジメっ子だって強者が弱者を苛めた愚かさと争いの虚しさを諸外国の歴史から何か感じるはずである。
 

 海外一人旅の経験だけはテレビやインターネットでの疑似体験とはまったく異なるものだ。子供たちは自分の頭で考え、感じるままに好きなところへ赴いて欲しい。修学旅行のような団体旅行ではなく、NGOやマザーテレサ施設への体験派遣を必須科目にしてはどうだろうか。IT企業は儲けた分を資金として還元すべきであろう。共同で基金をつくってもよい。こうしたデジタル化社会にした大人たちに責任があるわけだから積極的にバックアップする社会体制をつくっていかなくてはならない。



 こんなことをベットの上でずっと考えていた。意見を述べるだけでなく、自分には何ができるのだろうか?いつの間にか雨は止み、サンミゲルの夜はうっすらと明けていた。

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