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メキシコシティのサンフェルナンド館では大学生旅行者が一気に増えた。もう春休みの時期らしい。「単位がさぁー」とか「卒論やべぇよ」なんて話題のなかにおっさんの僕は入れない。<br /><br /> 彼らから見て僕はどんな風に見られているのだろう。僕が学生だったときも30半ばのおっさんバックパッカーをたまに見かけた。ちょっと話掛け辛い感じで。当時は会社辞めて放浪するなんて反面教師的にしか思わなかったけど。<br /><br /><br /> あれから10数年を経て僕も歳をとった。バックパックは背負わずキャリアを使う(一度使うと止められない。これ楽なんですよ)。それでも移動するとすぐに疲れちゃう。でも歳をとってからの旅は若いときと違った妙な味わいがあることに最近気がづいた。<br /><br /><br /> 若く元気なときは無茶もした。とりあえずガイドブックの名所は全てまわってやろう。訪れた国数や旅行期間が長いほど勇ましいと錯覚し、アドベンチャーな体験を求めてあくせく歩き回った。夜行バスを乗り継ぎ、食事代と宿代を切り詰めた典型的な貧乏旅行者。<br /><br /> 今は一息いれながらゆっくり考えながら旅を楽しむようになった。ガイドブックはあくまで参考程度。自分に興味のあるものをじっくり訪れる。道中で疲れ、病気になってしまうことも昔に比べて増えた。そのため薬を飲んだり、病院にいったり、ホテルで休んだりと予定はいつも狂ってしまう。しかし、それも含めて旅なのだ。訪問した国や観光地という結果よりもその過程が楽しい。道中でトラブルや病いや疲労を重ねたほうがかえって思い出深くなるものだ。自分の心と体を声を聞きながら旅を進めていく。現象としての旅を楽しむことが一皮向けた熟年層の旅の味わいなのだ、と最近思えるようになった。<br /><br /> よく旅と人生は同じものだと言われるけど正にそうだ。人生は生と死だけでなく、老いていくプロセスが存在する。これからは病いもするし、体力も落ちていく一方だ。どんな人間も老いから逃げることはできない。避けるのではなく、老いとうまく付き合っていく。その全ての過程を受け入れ、心から楽しめる人間が一番幸せなのではないだろうか。<br /><br /><br /> グアナファトの街で60歳ぐらいのおばちゃんバックパッカーと出会った。何でも旅好きで半年働いて半年旅に出ているという。これまでにアフリカ、中東、南米を周遊してきたらしい。その歳で僕らが泊まるような安宿に泊まり、無計画にそのとき感じたままに行動している。驚いたのは旅を始めたのが5年前から。旅の楽しさに突然気づいたらしい。おばちゃん曰く「旅は面白くて止められないわ。旅していると疲れないんだもの。人生も旅もまだまだこれからヨ」と。<br /><br /><br /> 僕は旅を通じてかつて知らなかった老いを感じ、おばちゃんは老いてから旅の楽しさを感じ、お互い新たな人生を知った。旅も人生も老いて苦労してまた違った味わいがでてくるわけで。まだまだ旅から学ぶことは多そうだ。<br /><br /> さて僕はどんなおじちゃんバックパッカーになるのだろうか。<br /><br />

僕はおっさんバックパッカー@グアナファト

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2007/02/05 - 2007/02/05

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

メキシコシティのサンフェルナンド館では大学生旅行者が一気に増えた。もう春休みの時期らしい。「単位がさぁー」とか「卒論やべぇよ」なんて話題のなかにおっさんの僕は入れない。

 彼らから見て僕はどんな風に見られているのだろう。僕が学生だったときも30半ばのおっさんバックパッカーをたまに見かけた。ちょっと話掛け辛い感じで。当時は会社辞めて放浪するなんて反面教師的にしか思わなかったけど。


 あれから10数年を経て僕も歳をとった。バックパックは背負わずキャリアを使う(一度使うと止められない。これ楽なんですよ)。それでも移動するとすぐに疲れちゃう。でも歳をとってからの旅は若いときと違った妙な味わいがあることに最近気がづいた。


 若く元気なときは無茶もした。とりあえずガイドブックの名所は全てまわってやろう。訪れた国数や旅行期間が長いほど勇ましいと錯覚し、アドベンチャーな体験を求めてあくせく歩き回った。夜行バスを乗り継ぎ、食事代と宿代を切り詰めた典型的な貧乏旅行者。

 今は一息いれながらゆっくり考えながら旅を楽しむようになった。ガイドブックはあくまで参考程度。自分に興味のあるものをじっくり訪れる。道中で疲れ、病気になってしまうことも昔に比べて増えた。そのため薬を飲んだり、病院にいったり、ホテルで休んだりと予定はいつも狂ってしまう。しかし、それも含めて旅なのだ。訪問した国や観光地という結果よりもその過程が楽しい。道中でトラブルや病いや疲労を重ねたほうがかえって思い出深くなるものだ。自分の心と体を声を聞きながら旅を進めていく。現象としての旅を楽しむことが一皮向けた熟年層の旅の味わいなのだ、と最近思えるようになった。

 よく旅と人生は同じものだと言われるけど正にそうだ。人生は生と死だけでなく、老いていくプロセスが存在する。これからは病いもするし、体力も落ちていく一方だ。どんな人間も老いから逃げることはできない。避けるのではなく、老いとうまく付き合っていく。その全ての過程を受け入れ、心から楽しめる人間が一番幸せなのではないだろうか。


 グアナファトの街で60歳ぐらいのおばちゃんバックパッカーと出会った。何でも旅好きで半年働いて半年旅に出ているという。これまでにアフリカ、中東、南米を周遊してきたらしい。その歳で僕らが泊まるような安宿に泊まり、無計画にそのとき感じたままに行動している。驚いたのは旅を始めたのが5年前から。旅の楽しさに突然気づいたらしい。おばちゃん曰く「旅は面白くて止められないわ。旅していると疲れないんだもの。人生も旅もまだまだこれからヨ」と。


 僕は旅を通じてかつて知らなかった老いを感じ、おばちゃんは老いてから旅の楽しさを感じ、お互い新たな人生を知った。旅も人生も老いて苦労してまた違った味わいがでてくるわけで。まだまだ旅から学ぶことは多そうだ。

 さて僕はどんなおじちゃんバックパッカーになるのだろうか。

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