2005/02/05 - 2005/02/05
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BATT_MANさん
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私の地元、大阪の街に建つ名建築の数々です。見慣れた街にも、結構たくさんのかっこいい建物があるんだと、改めて感じています。「旅行記」というより、大阪の街を知ってもらう「口コミ情報」になれば、と思います。多くはビジネス街の中にありますので、出張などで大阪を訪れた際には、こんな建築をチェックしてみるのも面白いかもしれません。
*ほかに「北区」「中央区」「その他の地域」編も作成しました。よろしければ、そちらも併せてご覧下さい。
以下、文化庁のホームページより抜粋
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「登録有形文化財」
近年の国土開発,都市計画の進展,生活様式の変化等により,社会的評価を受ける間もなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代の建造物を中心とする文化財建造物を,後世に幅広く継承していくために,届出制と指導・助言・勧告を基本とするゆるやかな保護措置を講じる制度である。
これは,従来の指定制度(重要なものを厳選し許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完するものであり,平成8年10月からスタートしている。
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【京町ビル】
●建築:1926年
●住所:大阪市西区京町堀1
●撮影:2007年4月
1階部分は石材のグレー、2階から上は茶色とベージュの2トーンで縦ラインを強調するなど、色使いのセンスが非常に良い建物です。 -
【安田ビル】
●建築:1936年
●住所:大阪市西区京町堀1
●撮影:2007年2月
2・3階のピラスターが最大の特徴でしょう。第二次大戦で大きなダメージを受けましたが、外壁はそのままに内部のみ再建したそうです。 -
【安田ビル】
●撮影:2007年2月
エントランスにある素敵な木製ポスト。ギャラリーやデザイン事務所など、様々なテナントが入る活気あふれる渋ビルです。 -
【立売堀ビルディング】
●建築:1927年
●住所:大阪市西区立売堀1
●撮影:2007年4月
「立売堀」と書いて「いたちぼり」と読みます。
四ツ橋筋に面して建つこのビルの北側(写真の右側)は、1927年建設当時のままのオリジナルですが、南半分は第二次大戦で焼失。その後、1961年に再建されたものです。 -
【立売堀ビルディング】
●撮影:2007年4月 -
【北堀江病院】
●建築:1929年
●住所:大阪市西区北堀江1
●撮影:2007年5月
今、大阪で一番変化の激しい地域のひとつである北堀江に、その昔から変わらぬ姿で建つ風格ある病院建築です。外観上の最大の特徴は、丸みを持たせたコーナーに配置された正面玄関とその装飾にあります。 -
【細野ビルヂング】
●建築:1936年
●住所:大阪市西区新町4
●撮影:2007年5月
建設会社である細野組の旧本社社屋。ビルオーナー自身のこのビルへの愛着により取り壊しは避けられ、リノベーションが進行しています。現在も定期的に現代アートの展示会が開かれるなど、近代と現代の融合空間として活躍しています。 -
【細野ビルヂング】
●撮影:2007年5月 -
【川口アパート】
●建築:1928年(頃?)
●住所:大阪市西区川口1
●撮影:2006年9月
いろいろ調べてはいるのですが、この建物の詳細がまだ良く分かりません。新大阪新聞社の旧社屋として昭和3年に建てられたもののようです。
現在も絶妙な「ヤレ感」を漂わせながら、貸事務所として機能しています。 -
【大阪屋本店】
●建築:1922年
●住所:大阪市西区新町2
●撮影:2007年5月
旧新町演舞場。
出版物の物流管理を行う大阪屋は、当初新町演舞場の建物をそのまま利用していましたが、度重なる増改築を経て、現在の形に至っています。 -
【木村邸】
●建築:1919年
●住所:大阪市西区江之子島2
●撮影:2007年4月
●備考:国登録有形文化財
もともとは大阪府の官舎として建設されたと言われるこの小さな木造洋館は、東面1階中央に玄関を設けほぼ完全なシンメトリーです。大正期の洋風官舎としての貴重性から、有形文化財に指定されています。 -
【木村邸】
●撮影:2007年4月 -
【三井倉庫】
●建築:不詳
●住所:大阪市西区川口4
●撮影:2007年4月
国内、海外に幅広いネットワークを持つ三井倉庫の建物で、となりの富島倉庫と一緒に三角屋根を並べています。煉瓦の外壁に2本のストライプが入り、外壁に入れられた鉄骨の補強材もまた、良いアクセントです。 -
【三井倉庫】
●撮影:2007年4月 -
【安治川隧道】
●建築:1944年
●住所:大阪市西区安治川1
●撮影:2007年4月
安治川の底を貫く隧道=トンネル。大阪では最も古い河底トンネルで、日本で初めて「沈埋工法」という施工方式が採られたトンネルでもあります。1975年までは、自動車専用のエレベ−タもありましたが、現在は歩行者と自転車のみが利用できます。専用のエレベ−タと階段があり、地下道はひんやりと心地よい空間です。 -
【安治川隧道】
●撮影:2007年4月 -
【三榮工業】
●建築:不詳
●住所:大阪市西区川口2
●撮影:2007年4月
建物の雰囲気からすると戦前建築と思われますが、情報がなく正確な建築年が分かりません。港湾エリアに建つ素敵な建物です。 -
【三榮工業】
●撮影:2007年4月 -
【菅澤眼科クリニック】
●建築:1928年
●住所:大阪市西区土佐堀2
●撮影:2007年1月
端正な縦長窓が並ぶシャープな面が優しいアールを描くコーナーでつながっていて、とてもバランスの良い印象を受けます。 -
【菅澤眼科クリニック】
●撮影:2007年1月
正面アーチ横にさり気なく配されたステンド・グラス。 -
【リストランテ・サリーレ】
●建築:1920年頃(不詳)
●住所:大阪市西区土佐堀1
●撮影:2007年1月
かつては大阪産業信用金庫として使用されていた、築80年程度は経つビルですが、きれいにリノベートされておしゃれなレストランに生まれ変わりました。築年の詳細が分かりません。ご存じの方がおられましたら教えて下さい -
【リストランテ・サリーレ】
●撮影:2007年1月
以前は茶色かった外壁が、レストランに改装する際、写真のようにレンガ装飾に変更されました。
各フロアの天井高が十分にとられたゆとりの内部空間が外から見ても分かります。3階から緩やかなカーブを描きながら、2階部分に突き出したバルコニーが印象的です。 -
【日本基督教団大阪教会】
●建築:1922年
●住所:大阪市西区江戸堀1
●撮影:2007年1月
●備考:国登録有形文化財
大阪の教会の中ではかなり雰囲気のある立派な佇まいです。ウィリアム・ヴォーリズ氏の設計で、現在は登録有形文化財に指定されています。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2007年1月
ロマネスク様式の特徴である、がっしりしたレンガ積みに小さいアーチ窓を持つこの教会は、本当は(消防法の分類上は)木造建築です。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2005年3月
立派な鐘楼もあります。1995年の阪神大震災で大きなダメージを受けたものの、今ではすっかり修復されています。ただし、現在は鐘楼としては使用されていません。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2007年1月
鐘楼の下に入口があり、記帳をすると内部の見学をさせてもらえます。
係りの方が非常に親切で、教会の歴史から、内装・外装の特徴まで細かく案内してくださいました。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2007年1月
礼拝堂正面のアーチ部に掲げられているステンド・グラスです。オリジナルは震災寺にダメージを受けたため別場所に保存してあり、これは新たに最近掲げられたものだそうです。イタリアのミラノから来ました。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2007年1月
バラ窓。ここにはステンド・グラスはありませんが、光の入り具合がとてもきれいでした。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2007年1月
礼拝堂を上階部分から撮影しました。
写真では分かりにくいかもしれませんが、主祭壇に向かって緩やかな下りスロープになっています。椅子も中心に向けられています。祭壇に華美な装飾をせず、説教中心なのがプロテスタント教会の特徴の一つです。 -
【日本基督教団大阪教会】
●撮影:2007年1月
椅子は桜材の一枚板で出来ています。教会建設当時のまま、今でも使用されています。 -
【ダコタ・ハウス】
●建築:不詳
●住所:大阪市西区江戸堀1
●撮影:2007年4月
ジョン・レノンがオノ・ヨーコと暮らし、熱狂的なファンに射殺された場所もダコタハウス。本家はニューヨークにあります。
あちらは高級アパートメントで、こちらは小さな雑居ビルです。そう言えば円形アーチを上端に持つ縦長の窓などは、似てなくもないような、。 -
【江戸堀コダマビル】
●建築:1935年
●住所:大阪市西区江戸堀1
●撮影:2005年3月
江戸堀には大正から昭和初期に建てられた比較的小規模な建築が多く残っています。 -
【船町ビル】
●建築:1937年
●住所:大阪市西区江戸堀1
●撮影:2005年3月
土佐堀通沿いにある雑居ビル。ビル自体もきれいな状態に保たれていますが、窓を飾るレースのカーテンがこの建物の外観に良くマッチして、清潔な印象を与えています。ビルの使い手がその建築の貴重さを理解し、景観を崩さぬように努力しているのですね。
街とはそういった個々の努力が集まって美しくなるものであり、単独では成し得ません。ヨーロッパでは広く認識されているこの事実を、日本で理解している人はごくわずかです。 -
【山内ビル】
●建築:1930年
●住所:大阪市西区土佐堀1
●撮影:2005年3月
●備考:国登録有形文化財
外装レンガタイルの積み方に工夫の見られる、小さいけれどとても立体的に見える建築です。 -
【山内ビル】
●撮影:2005年3月 -
【日本聖公会川口基督教会】
●建築:1920年
●住所:大阪市西区川口町1
●撮影:2006年9月
●備考:国登録有形文化財
キリスト教の一派、英国国教会から派生分立した歴史を持つ日本聖公会の教会です。聖公会はカトリックとプロテスタントの中間、「橋渡しの教会」という位置づけだそうです。 -
【日本聖公会川口基督教会】
●撮影:2006年9月
1995年の阪神大震災により非常に大きなダメージを受けたものの、世界中の信者に助けられ、元の姿に修復されました。 -
【日本聖公会川口基督教会】
●撮影:2006年9月
礼拝堂内部の様子です。この旅行記の上の方に掲載している【日本基督教団大阪教会】の礼拝堂と比較すると、少し豪華です。 -
【岩出建設大阪支店 】
●建築:1920年
●住所:大阪市西区千代崎2
●撮影:2006年9月
旧三菱銀行の建物として建てられた、いかにも銀行の建物という雰囲気の建築です。 -
【岩出建設大阪支店 】
●撮影:2006年9月
ギリシア神殿をイメージさせる立派な正面玄関。 -
【川西湊町ビル】
●建築:1935年
●住所:大阪市西区南堀江1
●撮影:2006年12月
まるで道頓堀川に浮かんでいる舟の様な建物。ヤケに新しいビルに見えますが、こう見えても戦前生まれです。
ビルのすぐ東側(写真の右側)を通る阪神高速道路が、このビルのために少しだけ凹んでいることに注目。 -
【川西湊町ビル】
●撮影:2006年12月
地下部分には喫茶店が入っています。残念ながら、私が行った時は休業していました。丸窓が切られていたり、手すりに救助用の浮き輪が付いていたり、お船イメージ満点のこのテラスに出てみたいなあ。 -
【長瀬産業】
●建築:1920年
●住所:大阪市西区新町1
●撮影:2005年5月 -
【長瀬産業】
●撮影:2005年5月
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この旅行記へのコメント (7)
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- ぶうちゃんさん 2008/08/24 23:45:35
- こんばんは
- こんばんは。
西区に職場があるので凄く興味深く見ました。
半分以上が見たことが有るビルで日ごろからいつ出来たのかなぁ〜と思っていたものばかりで疑問解消でした。
新町演舞場は驚きました。あの建物は日ごろから変な建物だなあと気にしていました。
川西湊町ビルがこんなに古いビルとは思わなかったです。阪神高速がよけているのは初めて知りました。
当然1票入れさて頂きます。
- BATT_MANさん からの返信 2008/08/25 21:13:05
- RE: こんばんは
- ぶうちゃんさん こんばんは
書き込みありがとうございます。
西区にお勤めですか。私は郊外在住の郊外勤務で、大阪に住みながらも
大阪のビジネス街にはあまり縁のない生活を送っております。
だからこそビジネス街が新鮮で、休日に街へ出て建物見物をしたりするのですが、
やはり毎日こんな街でお仕事されているヒトが少しうらやましいです。
「ご近所さん」ということで、ぶうちゃんさんの大阪の旅行記も拝見させて頂きます。
これからもよろしくお願いします。
-
- SUR SHANGHAIさん 2007/06/25 09:00:55
- 今年も早いもので
- …もう半ばを過ぎてしまいましたね。
またまたお久しぶりでございます。
大阪方面は2度ほどしか行った事の無い私ですが、ふと歩いている新しい町並みの中に古い建物が混じっているのはとても不思議な気がしました。
ともすると、時の流れに飲み込まれていきそうになるこれらの町並みをBATT_MANさんのような腕で日付入りで撮っておくことには意義があると思います。
歴史を残す町並みがこれからも保護・保存されていくといいですね。
- BATT_MANさん からの返信 2007/06/25 21:34:22
- RE: 今年も早いもので
- SUR SHANGHAIさん こんばんは。
書き込みありがとうございます。
すっかりご無沙汰しておりますが、お元気そうで何よりです。
今年は(仕事を除いては)海外へ出るチャンスがいまだにありません。
ということで旅行記を新たに立てることも出来ず、また、皆さんの旅行記を拝見しに
4travelにアクセスするたび「あァ〜〜。行きたいなぁぁ」とため息をつく日々が
続いておりまして、だんだん4トラからも遠のいておりました。
去年の暮れに、デジタル一眼を卒業する覚悟で、単焦点のコンデジを購入しました。
最近の大阪旅行記はこのカメラの練習=単焦点の修行も兼ねています。
今度海外へ行ったときには本格的にデビューのつもりなのですが、いつになることやら、、、。
すみません。すっかり「ボヤキ」になってしまいました。これくらいで失礼します。
SUR SHANGHAIさんの益々のご活躍をお祈りいたします。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2007/06/25 21:43:13
- RE: 今年も早いもので
- お返事、ありがとうございます。(*^。^*)
単焦点のコンデジ、というのは、私にとっては未知の物ですが、簡単に言うとどういうものなのかお教え願えないでしょうか。無知なわたくしで申し訳ございません。m(__)m
そのカメラで撮ったお写真も、そのうちにご披露くださいね。(^_^)v
- BATT_MANさん からの返信 2007/06/25 22:06:16
- RE: 今年も早いもので
- SUR SHANGHAIさん こんばんは。
即レスありがとうございます。
「単焦点のコンデジ」とは、単焦点レンズを搭載したコンパクトなデジタルカメラ
のことで、業界ではコレを指します。(←ナニ業界?)
http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital/
現時点ではこのカメラしか存在しないと言っても過言ではないでしょう。
私は、「SUR SHANGHAIさんは写真に関わるお仕事をしている」と信じて疑わない者ですので
カメラに関するウンチクを垂れるのは非常に気が引けるのですが、単焦点レンズというのは
ズーム機能のないレンズのことです。一概には言えませんが上記のカメラの場合は、とても歪みの
少ない描写をしてくれます。
私は旅行記をご覧いただいてお分かりの通り、建物を撮影するのがとても好きです。建物のような
まっすぐなものを撮影するときには、出来るだけ歪みの少ないレンズで撮った方がキモチイイです。
最大のデメリットはズーム機能がないので、その分は足で稼ぐことになります。また、動物など近づいて撮れない被写体は潔くあきらめるしかありません。
他にもたくさんのメリットやデメリットがありますが、クセのあるとても楽しいカメラです。
SUR SHANGHAIさんもいかがですか?
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2007/06/25 22:14:20
- RE: 今年も早いもので
- >「SUR SHANGHAIさんは写真に関わるお仕事をしている」
と言うのはとんでもないことで、写真を見たり撮ったりするのは好きですが、カメラや技術のことは全く分からないわたくしめです。(^^ゞ
ご紹介していただいたサイトで確認してみます。
ありがとうございました〜。(*^。^*)
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