2006/04 - 2006/04
40位(同エリア44件中)
漣さん
マグダラのマリア。イエス=キリストの死を見届け、彼の復活を使徒へと伝えた罪の女。
彼女の遺骸があると噂されたフランス中部の田舎町。話を聞きつけた信仰厚い人々が集った聖なる丘。小さな田舎町は未曾有の発展を遂げる。
ある時、一人の旅行者が言った、
「マグダラのマリアの本当の遺骸はプロヴァンスのサン=マキシマンにある」
と。
時間と共に失われた巡礼者。かつての賑わいが嘘のように静まり返ったヴェズレーの丘。
篤き信仰の具現化したその姿は、幾多の戦乱を潜り抜け現在、そして未来に生き続ける。
-
フォントネーの見学を終え、最寄の町モンバールで列車の時刻を調べていたその時発見したヴェズレーへの起点の町アヴァロンへの直通バス。
しかも国鉄が運営しているユーレイルパス使用可能の奇跡のバス。時間もうまく調整できると意気揚々と乗り込んだバスは小一時間ほどで目的地へ到着。
バスが停車したアヴァロン駅前。直ぐに乗り込んだタクシー。 -
水色の絵の具を塗りたくった様な晴れ渡った空。タクシーの運ちゃんが指を彼方に示す。
「ヴェズレー」
小高い丘を仰ぎ見る。 -
タクシーは20分程で丘の入り口に到着。荷物を背負っての観光。バックパックが肩に食い込む。
逸る気持ちを抑えながら疲弊した体をおして丘を登った巡礼者の疑似体験。 -
サント・マドレーヌ聖堂。正面装飾は19世紀に修復された。修復を担当したのはかの有名な中世狂い、ヴィオレ=ル=デュク。
-
正門を潜りると直ぐに目に飛び込むロマネスク芸術の至宝、「使途に使命を与えるキリスト(聖霊降臨)」。ヴェズレーの名を普遍的なものにしている。
-
内部は白と赤茶色のコントラストが美しいアーチが続く。まるでコルドバのモスクの様。
-
聖堂を出て左に折れ、聖堂を回りこむと発見した世界遺産の碑。
サンティアゴへの巡礼路の起点の1つ、ヴェズレーは以下の基準で世界遺産に登録されている。
()ヴェズレーの聖堂はブルゴーニュ・ロマネスク芸術の傑作である。
その中央身廊は穹稜状穹窿の下方への押圧力により僅かに歪められている。
しかしながら、この歪みはその様式及び世俗的寓意画や聖書・聖文集の場面といった描かれた主題の多様性において独特な、柱頭や丸みのある馬蹄形アーチを有する二種の色の石造弓形門を伴う拱廊の力強い律動を唯一強調するものである。
身廊と拝廊との間の彫刻門はヴェズレーの名を普遍のものとしている。
百科事典的な霊感に起因する中央のタンパンに彫られた「使徒に使命を与えるキリスト」はこの時代の科学の有様を明らかにしており、さらには西洋ロマネスク芸術の重要な記念碑の1つをこの地に残した彫刻家その人の創意の才能と情熱を止める事のなかった知識・経験の広さと複雑さをも示している。
()12世紀、ヴェズレーの丘は中世キリスト教の精神性が胎動の様なものを引き起こしたことにより霊的交渉や叙事詩から十字軍まで様々な表現の形に息吹を与えた、一種の神秘的な力を持った場所であった。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
丘を降りて帰りのバスを確認してビックリ、本日運休。不信心者には罰が下るのか、信仰心が試される聖なる丘。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ヴェズレー(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
8