2005/11 - 2005/11
18位(同エリア21件中)
漣さん
サンクトペテルブルグのバスターミナルにて。
平日だというのにごった返す窓口。慣れたもんだと平気な顔の住民。朝っぱらから気分が沈む。20分後、やっとまわって来た自分の順番。
「ノヴゴロドまで一枚。」
「今日の分はもうありません。」
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「はい。どこでもいいから座って。」
次の日、最初のノヴゴロド行きのバスのチケットを手に意気揚々とバスへ乗り込む。
途中20分の休憩を挟み、4時間ほどでノヴゴロドに到着。昨日の経験を生かし、到着直後に帰りのバスチケットを買っておく。
バスステーションから1.5キロ位歩くとクレムリンが眼前に迫る。大地から競りあがって来た様な土色の城壁は見るものを圧倒する。 -
内部では聖ソフィア寺院が訪問者を迎える。ハンザ同盟との貿易を一手に担った栄華の都は以下の基準で世界遺産に登録されている。
()ロシアの石造建築の誕生の場所として、またロシア最古の絵画の一派が生まれた場所として、ノヴゴロドは中世のロシア芸術の発展に大いに影響を与えた文化的中心地であった。
()広大な領域に記念建造物群が残るノヴゴロドは中世以降(11〜19世紀)のロシア建築の紛れもない“温室”である。
これらの建造物群はそれだけでロシア建築の発展を説明するに十分である。
()ノヴゴロドはその記念碑や宝物が生きた証拠を有しているロシアの主要な文化的・精神的中心地の1つである。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
クレムリンからヴォルホフ川を挟んだ対岸に見えるヤロスラフ邸跡。そこには数多くの教会が残る。
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イリヤー通りのスパス教会。遠足に来ていた小学生と共に観光。狭い階段を譲り合いながらの見学。
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道路を挟んで反対側にあるズナーメンスキー聖堂。ノヴゴロドの教会に残るフレスコ画は保存状態が良くなく、目を引くものが無かった。
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時刻は午後3時ごろ、バスの時間まであと2時間。大体の見所は堪能したし、ここにいても時間をもてあましてしまうと思い、7キロほど離れた場所にあるユーリエフ修道院へ足を延ばす。お、ちょうどバスが来た。
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バスから降りた場所は周囲に何も無い寒村。ここにあるのかと思い、一緒に降りた人に尋ねてみるとバスが行ってしまった道の先を指す。
まさか、と思い足早に進むこと1キロ。ユーリエフ修道院とバス停を発見。1つ早く降りてしまっていたか。危なかった!! -
ユーリエフ修道院の見所は聖ゲオルギー聖堂。内部には復元されたフレスコ画が一面に描かれている。
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欲張ってこの後、時間も無いのに1キロ先の木造民族建築博物館まで見学。バスを待つが一向に来る気配が無い。これは・・・いやな予感が頭を巡ったその瞬間目に飛び込んできたライトの光。
急ぎ乗り込み古の都へ。バス停から未だかつて無いダッシュ力を発揮しバスステーションへと辿り着いたその時間はバスの発車10分前。
バスのチケットを握り締める手に力が入る。
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