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世界放浪の旅(その3)

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1990/04/01 - 1992/04/01

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悠悠さん

私が、パリに到着した日は、特別なお祭りの日だった。

街中、人だらけで、何とか彼の実家が経営している中華レストランを目指した。やっとの事で、到着したが彼は学生なので店にはいなく、話も通っていなかった。

 彼の帰宅を待って、辺りの美術館を巡ったり、シャンゼリーゼをブラブラしていた。

 祭りなので、市内は、今更、宿はとれない。彼に、上手く出会えなければ今日は、野宿か・・。

 店の人から言われた時間に戻ると去年の夏に出会った彼が待っていた。
彼から店で働く家族に紹介され私は、店の手伝いをした。手伝いといっても、ごみ掃除とか食器洗いだが。
途中で、賄い食をいただいて彼と自宅に向かった。

 メトロをいくつか乗り換えて私は、全く知らない郊外の街に降り立った。途中、日本との違いにびっくりしたのは、地下鉄のホームや電車の中まで、楽器を演奏している人がいた事だ。

 殺人的な日本の地下鉄では、ありえない光景だった。

何処の国でも同じだが、昼と夜の街の顔は違う。
しかし、その後、色んな時間に、メトロに乗る機会があったがいつでも大概、一人二人は楽器を演奏している人に出くわした。

 彼の自宅は、古いマンションで、3部屋ぐらいあった。部屋のいたるところで無造作に置き捨てられるエビアンの一リットルボトルが目に付いた。

 後に、日本でもミネラルウォーターを買って飲む事が、社会全般に認知されたが当時の日本は、一部の人しか、していなかったように思う。

 それも、冷やしたりしない生温い状態の一リットルボトルを何処へ行く時でも持ち歩いている事にびっくりしていた。

数日が過ぎ、その間に彼が案内してくれる場所は、どこも中国関連な場所だった。中華街や中国庭園・・。私のパリのイメージは、凱旋門・エッフェル塔・・だったのでいつになったら案内してくれるのか聞くと、そんな場所行っても面白くないでしょ・・と。私は、これは、自分で行かないと全くそういう名所には案内してくれないなと悟った。

 そして、自分ひとりで、凱旋門やエッフェル塔、ベルサイユ宮殿などを見学した。私は、案外どの国に行っても、名所を見ないで帰ってしまう事が多いが、その時は、自分の人生でパリに訪れるのは最初で最後だろうと思っていたので、お約束の場所を思い出に訪問した。

 そんな日を何日か過ごした時、事件は起こった。

彼の母親が、私が勝手に日本へ国際電話をかけたと誤解したのがそもそもの始まりだった。その誤解は、晴れたような晴れなかったような状態になり、急遽、私は、店の床に寝る身分に格下げされた。
彼からの提案で、暫くパリを離れて、その間に自分が誤解を解いておくからと言ってきた。自分としては、居候の身なので、床だろうが寝る場所をもらえた事に誤解されたのは納得できない部分もあったが感謝していた。

このまま、自分がいる事で彼の立場が悪くなっても・・と考え私は、南仏のニースかスキーが夏でもできそうなシャモニーを目指す事にした。

 パリからニースへ行ってしまうと戻る気がしなくなってしまいそうなので、私は、シャモニーを目指した。

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