片瀬貴文の日記【2006.12.25】伊勢神宮暮詣で

2006/12/25 - 2006/12/25

今日は、伊勢神宮へ、暮詣でに行ってきた。
近年は近鉄電車のスピードアップのおかげで、大阪から半日の日帰りで行くことができる。

私は1978年関西に住むようになってから、30年近くなるが、ほとんど毎年伊勢詣でを欠かさない。
伊勢神宮に詣でると、何かしら、すがすがしい気持ちになるからだ。

千古の森に囲まれて小砂利敷きの道を歩くと、過ぎ去った時間が、もやの中から顔を出してきて、色々なことを訴えてくれる。
これから歩む未来も、薄ぼんやりながら、姿を見せる。

私が伊勢詣でを暮れにするのは、参詣客が少なくて、ゆったり出来るからである。
勝手に名づけて「暮詣で」。

初めて伊勢神宮に詣でたのは、小学6年生の1942年だった。
戦争の真っ只中に、金沢から修学旅行でやってきた。

お米を各自、リュックサックに入れて、運んだように覚えている。
そのときの身の引き締まる感動は、今になっても鮮やかだ。

その旅行の感想文は、感激をいっぱい詰めて原稿用紙26枚に及んだ。
徹夜をやったものだから、父が驚き、私を再評価してくれるきっかけともなった。

「第62回式年遷宮（しきねんせんぐう）」の表示が目立っている。
「式年遷宮」とは、20年に一度宮殿を建て替えることで、持統天皇（在位686-697年）時代の690年に、第1回が外宮で行われた。

次回は平成25年だが、お祭りは来る平成19年の「山口祭」から始まる。
それから7年間に、16の祭りが行われる。

エリア 伊勢神宮(三重)

内宮の入口に立つ鳥居は
御正宮（ごしょうぐう）＝本殿に使われていた材木が
再利用されている

入口の五十鈴川にかかる宇治橋の擬宝珠には
元和元年（1615年）の銘がある

大坂夏の陣が始まった年だ

初詣の準備が
あちこちに始まっている

五十鈴川は
昔に比べて多少汚れたが
今も大切な存在だ

内宮の御正宮（ごしょうぐう）＝本殿
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