True Camp 2006 in 西湖　後編

2006/09/30 - 2006/10/01

今日は樹海トレッキングに参加！他の参加者の方はけっこうな装備で・・・
私達は普通のスニーカーやし、先輩なんて100均のカッパ。大丈夫かなぁ。
思いのほか、寒いし・・・皆ちゃんとフリースとか着てるよぉ。

7時30分に出発、野鳥の森公園という所までスタッフの方に車で連れて行ってもらう。
それから今回樹海を案内してくれる「ごうりき」のスタッフの方の説明。ものすごく丁寧で、安心してついて行けます！
※ごうりき・・・富士登山のツアーを催行してます。1シーズン40回以上も登頂されるそう！

樹海って聞くと、なんだかオドロオドロしいイメージやけど、実際は全然そんな事ない。
森の中はまさしく癒しの空間。富士の樹海はまだまだ新しいものだそう。
溶岩が固まった上に出来た森だという事も始めて知った。
よーく見ると、確かに溶岩が波打って固まってる！！溶岩の上にある森のため、
根を地中深くまではる事ができない。だから根は溶岩の上を横へ横へと這うように伸びている。
水分の吸収はその根の上に生えた苔から。自然のサイクルってのは本当に無駄がなくて関心。
でも、色々な問題が・・・やっぱり人間が引き起こしてるんだなぁ。
観光客が増えることで、踏み入ってはならない場所へ何の気なしに入っていく人が出てくる。
それは苔の上であったり・・・苔が死んでしまえば木はどうやって水分を吸収する？？死んじゃうよ。
森が死んだら大変なんてもんじゃないはず。ゴミを不法に投棄する人。
悪気はなくったって出てしまうし尿の量も自然の浄化能力を完全に超えてる。
土壌が汚染されれば、川の水も汚れる。その汚染された水を飲むのは人間。全ては人間に返ってくる。
自分も含め、どうして人間ってやつは自然のサイクルにうまく入っていく事ができないんやろう。
ゴミを始め、樹海が抱える問題は様々。考えさせられる事が山ほどある。

それから、紅葉台（標高1164m）へ。けっこう急な山道だったりで軽く息切れ。
到着後、用意していただいてた紅茶とお菓子で休息。
次に向かうは、富士山や青木ヶ原樹海などが一望できる展望台。しかし雨は激しくなる一方で、
せっかくの展望台も視界不良。それでも広大な森が広がっていることはよくわかったなぁ。
樹海って言うだけあるよ。この森を大切にしなくては！！
今回のトレッキングは残念ながら雨やったけど、なかなか雨も良いかも？って思えた。
なんだか神聖な空気が流れてて、苔は水を含んで活き活きとしているような。
キャンプ場に戻ってから、ガイドの方々が樹海が抱える環境問題についての話をして下さった。

ごうりきのガイドの方は野口健さんと共に富士山の清掃活動等を行っている。
やっぱりゴミの問題は深刻で、どれだけ清掃活動をしても根本を変えていかなければ問題は解決しない。
パトロールを強化して監視することも大切。国の環境への取り組み、教育問題。
色んな要因によって良くも悪くもなるけれど、一人一人の意識で変えられるものがあると私は思う。
ゴミを捨ててしまうのなら、ゴミを出さなければいい。そんな簡単じゃないけれど・・・。
私は産業廃棄物なんかの特殊ゴミについての知識はないに等しい。でも普段の生活の中で思うところは多々ある。
りんごひとつ取ってみてもご丁寧に包装が。パック売りなんてのはやめて、裸で並べればいいやん。
袋だって、なかったらなかったでどうにかするし。生臭い魚だって新聞紙にクルッとくるむくらいでいいんじゃないの。
シャンプーも一生詰め替えでいけそうよ。形の揃わないきゅうりだって味は抜群やん。
私にできる事は、過剰包装だらけの商品の中から裸のりんごを高くても選び取ることくらい。
でも多くの人がそうすれば企業の考えも変わるかもしれない。
ちょっと考えてみれば誰にだって分かること。環境を破壊すれば、自分達の生活が脅かされること。
みんなそれが分かって、本当に自然と共存していければなぁ。戦争だってなくなるかも？
資源の奪い合いをしたかと思えば、資源を壊す、人間の欲通しさには人間である私だけど嫌になる・・・・・。

天気は悪かったものの、キャンプイベントは無事に終了。帰りに温泉に寄って、さっぱりして帰路に着く。
キャンプって本当に楽しい☆自然の中ってめちゃくちゃ落ち着く。色んな事を忘れられるし、考えられる。
それが出来なくなる日が来るかもしれないと思うと、悲しくなる。
私ひとりの力で今の状況を大きくは変えられないけれど、何もしなければ何も変わらない。
1?でも動くことがあれば少しは変わる事もあるはず。
今回のキャンプは勉強になりました。
「True Camp 2006 in 西湖」に関わった全ての方に感謝します。

エリア 富士五湖(山梨)

青木ヶ原樹海。
森の空気が新鮮でめっちゃ深呼吸してやった。