★トバ湖周辺記（５） −サモシール島トゥットゥッ地区の辺り

2006/10/07 - 2006/10/07

トバ湖に浮かぶ島の中で一番大きいサモシール島。
そのサモシール島の大きさは沖縄本島の半分くらい、と聞けば、東南アジア第一の大きさを誇るトバ湖の大きさも想像できる。
北西から南東に延びる長さが１００ｋｍ、幅が３０ｋｍほどのカルデラ湖で、水深は４００ｍを超えるらしい。

そのサモシール島で宿が集中するのは、半島状に突き出したトゥットゥッ地区。
対岸のパラパッの町との間を行き来するフェリーもこの地区の数ヶ所で停まります。
SUR SHANGHAIとその旦那が宿をとったのもここ。

これまでご紹介したように周辺は風光明媚な場所なのに、今時流行りの設備の宿や派手なアクティビティーが無いせいなのか、９０年代後半からは訪れる観光客が減って、乱立しすぎていた宿が淘汰されているのを見るのはとても残念。

用意された楽しみが無い所はちょっと…、と言う人には向かないなあとは思うけれど、のんびりする合間にバイクで島を回れる人には、お勧めしてもいい所。

表紙の画像は、トゥットゥッ地区から見たトバ湖の夕暮れ

エリア スマトラ島(インドネシア)

前編の≪サモシール島南回りの道≫では、トモッの町の様子から始めたので、
この編ではトゥットゥッ地区の様子を同じ日の朝からまとめてご紹介します。


南回りの道を行くぞ、と決めて起きた朝。

宿になった≪TABO COTTAGES≫前の睡蓮も輝いて見えるお天気。

睡蓮の花にスポットライトのように当たる朝日。

宿となった≪TABO COTTAGES≫のレストラン部分とその庭。


飛び石がトバ湖まで続く。

庭の延長になっているトバ湖。

ここから見るのはトバ湖の南方向。

すがすがしい風が渡るこの朝。

フウ〜ッと深呼吸。

庭横のちょっとした水路にはホテイアオイがぎっしり繁殖。

日の光の中でお日様色の花も目覚める頃。

SUR SHANGHAIはこの朝もチョコレート・パンケーキ。

旦那は今日はスクランブル・エッグ。

宿のワンちゃん。

じゃ、これから南回りの道を走ってくるからね。



その道筋の様子は前編の通り。

またトゥットゥッ地区に戻った後は…、

…トゥットゥッ地区内を探索。


半島状の地形なので、一旦幹線道路に出てグルッと帰って来れますが、結構きつい坂道もあるので、自転車は多少体力がある方向けかも。

宿や食堂が並ぶ合間にはお土産屋さんが点在しています。
同じトゥットゥッ地区にはお店が軒を連ねている所もあるので覗いてみては？

商品は木彫りの民芸品主体。
その中でもこのあたりで有名なのは…、

…この筒状になった竹と木彫りの万年カレンダー。

胴体部分が竹のものが多いようですが、あまり乾燥すると割れる恐れあり？
蓋部分の彫刻や大きさはいろいろで、米ドルだと数ドル程度からの言い値。
お値段は交渉してくださいね。

このカレンダーの見方はお店の人に教えてもらうといいですよ。お店によっては見方をプリントして置いてあります。

≪TABO COTTAGES≫から近い、この≪VANDU’S　VIEW≫と言う食堂は、テラスからの眺めがいいのでちょっと飲み物休憩にどうぞ。

お店が閉まっている時もテラスは開放されています。

その≪VANDU’S　VIEW≫、テーブルからのトバ湖の眺め。


フェンスに寄ると…、

…サモシール島の山とトモッの町方向の眺め、そして…、

…SUR SHANGHAIたちがサモシール島に来た時にも乗ったフェリーが行き交う姿が見られます。

今来たフェリーが、またトバ湖東岸のパラパッの町へ戻っていく。

日がちょっと翳って、静まり返ったトバ湖の湖面。

フェンスから身を乗り出して下を見ると、連なる軒の間にはアンテナが。

トバ湖周辺では民家の軒先によく置いてある。

風も吹き抜けて居心地のいいテラス。

本を読む手を止めて湖に目をやると、手漕ぎボートが滑るように湖面を進んでいった。

パラパッからのフェリーがまた来た。

お客さんは？

と見ると、地元の人らしき影が数人だけのわびしさ。


このサモシール島が人ごみで埋まるのもイヤだけど、もう少し訪れる人が増えて欲しいなあ。

さ、トゥットゥッ地区をもう少し回ってみようか。

と立ち上がって眺めるトバ湖の南端方向。

ん？今日は朝からお天気がよかったけど、スコールが来るのかな。

SUR SHANGHAIたちが行った１０月は、午後３時前後にスコールがよくありましたよ。
雨になると湿気った肌寒さになるのでカッパ代わりのものがあると便利。

民家の軒先に下がるまだ青いマンゴーの実。


マンゴーはウルシ科の植物らしく、体質によっては稀にかぶれる人がいるのでご用心。

SUR SHANGHAIの知り合いの一人がそうで、食べると口の周りがかぶれてしまいます。

ここはサモシール島の中では老舗の宿≪CAROLINA≫。
バタッ建築を取り入れたコテージが、トバ湖に面した敷地内に並んでいます。

これはレストランの入った棟。
宿泊客でなくても、レストランは入れます。


サモシール島を訪れる人が少なくなって、寂れた宿が多い中、ここは家族連れやツアー客が多く利用しているようでした。

トゥットゥッ地区を一回りして、またトモッの町へ。

トゥットゥッ地区のその他の部分は寂れた宿が多くて悲しくなったので、写真は無し。

トモッの町の埠頭に通じるお店の前も、青空市場が閉まったあとは閑散。

トモッの埠頭からトバ湖東岸を望む。


あ、あっちではスコールが降ってるな。
山が白く霞んだ部分がそう。

訪れる人たちが多かった頃は、この埠頭も賑わっていたんだろうな。

その埠頭から、スコールの雲がトバ湖南端方向に移動していくのがよく見えた。

スコールが去って、トバ湖の上に夕焼け空が広がった。

トゥットゥッ地区に戻って、上記の宿≪CAROLINA≫そばにある≪SILINGTON≫と言う宿近くを歩いてみたSUR SHANGHAIとその旦那。


もう暗くなり始めたので≪SILINGTON≫の写真は撮りませんでしたが、こちらはトバ湖に面したプチ・ホテル的な造り。
客層は落ち着いた年齢層が多いな、と言う印象でした。

その≪SILINGTON≫の埠頭から見た夕焼け空は圧巻。


薄赤く色付いた雲がさまざまに形を変えて…、

…夕映えの空に広がって行く！！

こんな見事な夕焼け空を見せてくれたサモシール島も明日にはお別れ。


サモシール島を訪れる人が増えることを願いつつ、明日はトバ湖北端のシピソピソの滝を経由して、今回のスマトラ島の旅の振り出しとなった北スマトラ州の州都メダン、そしてシンガポールへと戻ります。

この旅行記へのコメント （4）

• RiEさん 2007/01/16 21:35:05

  夕焼けに心打たれました

  私もよく、空の写真を撮ります。
  1番好きなのは抜けるような青空ですが、ピンクから茜色にゆっくりと染まっていく空も捨てがたいです（*^_^*）
  一瞬、一瞬、姿を変えて、違う表情を見せてくれる雲は、まさに【豊か】とぃぅ言葉がピッタリ★
  何度撮っても飽きることが無いから、ある意味すごぃ被写体かもしれないですね(^^♪
  
  スコールが去った後のトバ湖周辺に雲が空に広がっていく姿は、
  まるで雲たちがダンスをしているように見えました！
  旅先で空を眺めて、何もしなぃ贅沢な時間をふと、思い出しました(^^ゞ

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2007/01/23 11:10:58

  RE: 夕焼けに心打たれました

  亀レスで失礼しました〜。m(__)m
  
  普段の生活の中では見上げることの少ない空。
  見上げても街のビルの谷間になって少ししか見えない空。
  
  こんな雲が流れていく空を見ていると、普段自分の家の窓から見える空と本当に繋がっているのかなあ、と不思議な気分。
  
  旅先で見る空には魔法がかかっているのかな？
  

• naniwa ladyさん 2007/01/11 09:13:09

  おはようございまーーす。　8(*^o^*)8サザエ

  ドバ湖の夕焼け、素晴らしいですね。あんな雲、見たの初めてです。綺麗です。
  サモシール島、メモっておこう！！
  あの埠頭に粋な、斜め向きで立っている絵になるお方は、SHANGHAIさんの旦那さまか？？と思いましたが。。。
  綺麗な夕日を、有難う！！そしてそれを見事にとらえて、綺麗に写せるSHANGHAIさんが羨ましいです。

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2007/01/12 13:19:37

  RE: おはようございまーーす。　8(*^o^*)8サザエ

  ありがとうございます。m(__)m
  トバ湖のあたりは何も無い所ですが、バイクで回った私は楽しめましたよ。
  
  
  昨年末の台湾地震以降、こちらでのネット接続が悪くなっています。
  地震直後の、４トラにもメールにもアクセス自体ができなかった時期は脱却したようですが、まだ１日の内でも波があります。
  先日からほかのトラベラーさんたちのページにお邪魔しても、画像が表示されたりされなかったり。
  自分の旅行記もまたボツボツとアップしてますが、様子を見ながら中断しつつの状態です。(ToT)
  
  これからnaniwa ladyさんの所へも行きますが、アクセスすら出来ないこともあるので、その時にはまたのちほど。m(__)m