2006/11/03 - 2006/11/03
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shinzeeさん
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現在唐招提寺の金堂が解体修理されていますが、11月3〜5日にその様子を見学できるというので見に行ってきました。そして午後からは春日大社の神苑でまたまた舞楽を見てきちゃいました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 新幹線
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朝5時に家を出て、新幹線に乗り込み、あっという間に京都へ。そこから近鉄で最初の目的地唐招提寺のある西の京駅へ・・・っと行くところが、寝ぼけていたため急行に乗っていたことを忘れていて通過してしまいました。あ〜余計な時間がかかってしまった。
そして、郡山で降りて引き返してきて、無事到着!
唐招提寺に来た目的はこの時期にしか見れない、金堂の修理の様子が見れるからです。 -
一年程前に、玉城妙子著の「唐招提寺匠が挑む」っという本を読んで、すっごいこの金堂の修理に興味を持つようになり、日本の木造建築の素晴らしさを生で見たいと思うようになりました。
金堂は大きな覆屋で覆われています。金堂の前には基壇が設けてあり、修理の無事を祈っていました。 -
この金堂は、解体前まで宝亀年間(770〜780年)に建てられたとされていましたが、解体によって使われている木材が781年に切り出されたことがわかり、延暦年間(781〜806年)まで下るということがわかったそうです。そんなことがわかるのも驚きですけど。そんな時代から建っていることにもっと驚きを感じます。
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隅木を隅鬼が支えています。この鬼は四隅に配置されていますが、南西の隅鬼だけ作られた年代が違い彫り方が異なります(江戸時代作)。その他の3つは創建当時のままらしいです。
まあこの意見には反対もあるらしく、彫り方だけを見れば鎌倉時代作とすることもあるらしいです。 -
この金堂は一回全解体しています。そこでまだ使える木か、新たに補充する木かを見分けてまた組み立てなおすらしいのですが、その時にどこに使われている木か分かるように番号が振ってあるようです。
まあ、当たり前っちゃー当たり前のことですが、それが昔の大工さんが書いたものなどもありなかなか面白いです。 -
現代ではこのように大きな覆屋の中で作業が出来、クレーンなどもあるので、作業が楽になっていますが、昔はこれをすべて人の手でやっていたと思うと人間ってすごいなーって単純に思います。
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坊主も現場を見に来ていました。
この写真でよーく見ると、木の色が全然違うものがありますが、それが新たに入れ替えられた木です。一本丸々変えてあるのもありますが、大抵は木の使えない部分のみ切り落とし、そこに新しい木を継ぎ足すという方法がとられています。こういう技術が素晴らしいですね。
ちなみに新たな木材は奈良の吉野で伐採された、吉野檜が使われているらしいです。 -
見学は三段階で見ることが出来、先程までは一番上の段で見ていました。
そして一段降りてきて、肘木や虹梁を見ました。 -
そして一番下まで降りてきました。ここまでくるとちょっと暗くてよく見ることができません。
柱の奥には扉があってそこに模様が見られるはずなのですが・・。 -
金属と木ってどっちが強いんですかねー?
その結果はこの金堂が示してくれてる気がします。 -
このでっかい建物が金堂を覆っている覆屋です。
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境内をぶらぶら散歩してみました。木や植物がいっぱいあって気持ちがいいです。
そして、ここがいろいろな行事が行われる御影堂です。そういえば以前鑑真和上の像が東京の博物館に来ていましたが、実際はこの中にあります。ただし、確か毎年6月にしか見ることが出来なかった気がします。 -
土塀に花が似合っていました。残念ながら自分は花の名前とか全然わからないので、なんていう花なのかはわかりませんが。
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瓦には唐招提寺の文字が!
なんかお寺行くたびにこの写真を撮っている気がします。瓦ってそのお寺によって変わりますからね。 -
再び入り口の南大門に戻ってきました。
最初に言い忘れましたが、南大門の真正面に金堂があります。門をくぐると写真のような龍の頭が幕を掲げている良く分からないものがたくさん並んでいます。 -
その足元にご主人を待つ犬が
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唐招提寺を出てそろそろ第二の目的地春日大社へ行こうと思ったのですが、せっかく西ノ京に来たのだからっということで薬師寺に行きました。
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唐招提寺を寄ってからくると、その色の違いに驚かされます。薬師寺は創建当時から残っているのは東塔のみで後の建物は昭和に建てられています。
これは人によって好き好きだと思いますが。私はこれもまたいいかなっと思います。今ある古い建物も創建当初は鮮やかな色彩に満ちていたと考えられるモノが多々ありますからね。 -
っとか言いましたけど、ちょっと前まで自分もあんまり派手派手しいのは好きではありませんでした。その考えを一新させてくれたのが、宮大工の西岡常一さんでした。
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西岡常一さんは法隆寺の大工として活躍されていた方です。薬師寺の西塔はその西岡さんが再建されたもので、詳しい話は本を読んでいただくとわかるのですが、とにかくその技術がすごい!
なんか日本人でよかったと思わせてくれる感じです(意味がわからないっすね)。 -
さてさて薬師寺を後にして奈良にきました。
まあこの時期にやっている正倉院展は混んでいるだろうなっと思っていたので、最初から行くつもりはなかったのですが、改めて予定にいれなくて良かったっと思いしらされました。
この長蛇の列。最後尾はどこだー?っと思って、春日大社の方へ歩いていくと・・・ありました。なんと3時間待ちらしいです。
そこまでして見たいものなんですかね?
噂によると、協賛の新聞社が変わったせいという話が・・・ -
っということで奈良国立博物館を素通りして、春日大社の神苑にきました。この日の第二の目的(ほんとはこっちが最初に予定してたのですが)舞楽を見るためです。
時間を30分勘違いしてしまい、早くきてしまいました。そのおかげで横の最前列に行くことが出来たのですが、この日はかんかん照りの日で、11月にも関わらずTシャツ一枚になっても暑いくらい。そんな中1時間ひたすら待ちました。
そしてやっと楽人登場!
一曲一曲解説してくれるので、非常にわかりやすいです。 -
まずは振鉾
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次は右方の舞。
今回は二人同時に舞う、三節はありませんでした。 -
次に打球楽です。
これは4人舞で、右手にぎっちょう(漢字が書けません)というゴルフクラブのようなものを持っています。 -
途中で一人だけ別の動きをします。
ちょっと写真だと分かりにくいですが、足元に色がついた球が置いてあり、それを打つ振りをしながら舞います。文章だとうまく表現できないです。 -
つぎは「白浜」です。しろはまと書いてほうひんと読みます。
これも4人舞です。 -
途中で向かいあって座り、右肩を出します。
今回一人の舞人がなかなか脱ぐことが出来ず、ドキドキしてしまいました。 -
そして最後の舞「蘭陵王」です。
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この舞はいろいろなところで見ましたが、春日大社(南都楽所)のが一番好きです。
舞の途中一回だけジャンプするのですが、今回やっとその瞬間を撮ることができました(自己満足) -
最後の終わりの曲「長慶子」が演奏されて終わりです。その演奏の最中に今まで座っていたところからでは、演奏しているところが見えなかったので、真正面に移動してみるとビックリ!?
今まで舞っていた人がその装束のまま演奏しているではないですか。 -
舞楽も終わりちょっと神苑内をぶらぶら歩いてみました。さすが神苑というだけあって、たくさんの種類の植物があります。
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夕日に当たる楓です。さすがにまだ色づいてはなかったですね。
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神苑を出て春日大社の本殿に行きました。七五三が近いということで、いっぱいおめかししたちびっ子がいました。
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春日大社から東大寺のほうに向かってきました。二月堂の下にいたら、おじちゃんが「早く上昇ったほうがいいよ、すっごいきれいだよ」っというので行ってみると、ちょうど太陽が沈む瞬間でした。
しかもこの日の太陽はでかい!しばし見とれていたら、あっという間に消えていきそうに。やばい写真を撮らねばっと思い撮ったのですがちょっと遅かったですね。
右端に見える屋根は大仏殿のものです。 -
前のどっかの旅行記にも載せたのですが、二月堂に上る階段の最初の3段と最後の3段には模様が刻まれています。結構綺麗なんで今度行かれる方は見てみてください。もう知ってるよって方はすいません。
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二の次は三。鹿の後ろに見えるのが、そう三月堂です。この建物も面白いんですよね。途中で増築されているので変な形をしています。
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月も出てきたことだし、そろそろ奈良を後に・・・
この日は大阪の友達の家に泊まらせてもらいました。この時点で明日どこにいくかまったく決めていませんでしたが。
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この旅行記へのコメント (3)
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- k_e_iさん 2006/11/09 22:01:49
- 知っていれば・・・
- はじめまして。
k_e_iと申します。
唐招提寺の修復!
先日、唐招提寺の修復についてテレビで見て、できることなら修復しているところを見に行ってみたいと、思っていたのですよ。
知っていれば、ぜひ私も、行ってみたかったです。
唐招提寺を修復しはじめたとき、まわっていた唐招提寺展も見に行っていたのに・・・。
今後の参考に、どうやって、見に行けることを知ったのか、教えていただけたら嬉しいです。
- shinzeeさん からの返信 2006/11/09 22:23:49
- RE: 知っていれば・・・
- はじめまして。旅行記見てくださってありがとうございます。
唐招提寺の修復見学会を知ったのはほんと偶然でした。もともと春日大社の舞楽を見に行く予定だったんですが、せっかく奈良に行くのだから、何かイベントをやっていないかなっと調べたところ発見しました。
やはり、あまり大々的に宣伝していなかったのか、思っていたより人は少なかったですよ。
自分が参考にしているHPとして「奈良県観光情報 大和路アーカイブ」→http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/
というのがあります。奈良県内の情報が満載ですよ!
少しでもお役に立てば幸いです。
shinzee
- k_e_iさん からの返信 2006/11/09 22:39:21
- ありがとうございますっ
- 早速、教えていただいたページ、見にいってきました。
たくさんの情報が載っているのですね。
奈良、行きたくなりました!
ありがとうございました。
k_e_i
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