初めてのカナダ（その７） 廃止になった“カリブー・プロスペクター号”

2000/06/10 - 2000/06/10

２０００年６月１０日

２００２年に廃止されてしまって、今は乗ることのできないＢＣレールの定期列車「カリブー・プロスペクター号」でプリンス・ジョージからノース・ヴァンクーヴァーへ向かいました。

この列車は、プリンス･ジョージとリルエット間は週３往復ですが、リルエットとノース・ヴァンクーヴァー間は毎日運転されており、カナダのトロント以西で毎日運転されている旅客列車は、これと、この後乗車するヴァンクーヴァー島路線の２列車だけでした。７４４ｋｍを１４時間かけて走ります。

この列車を選んだ理由は、旅行作家クリストファー･ポートウエーが「鉄道大陸を行く」の中で“景観という面で最も長い間乗客の目を楽しませてくれる線を挙げろといわれれば、私なら文句なしにブリティッシュ･コロンビア鉄道を選ぶだろう。”と述べている言葉に魅せられたからでした。

（注）ＢＣ鉄道の旅客列車は２００２年に廃止されましたが、今年(２００６年）からほぼ同じ路線を通ってジャスパーまでロッキー・マウンテニア社の季節観光列車が走るようになりました。

エリア カナダ

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道

今は見られないであろうＢＣレールのプリンス･ジョージ駅
ＶＩＡレールの駅はダウンタウン近くにありますが、ＢＣレールの駅は離れており、タクシーで１５分くらいかかりました。

僅か２輌編成のカリブー・プロスペクター号（プリンス・ジョージ駅）

僅か２輌編成のカリブー・プロスペクター号（プリンス・ジョージ駅）
欧米の駅には珍しく、乗車口と同レベルの高いプラットホームがありました。

列車の案内パンフレット

朝・昼・夕の３食、国際線空路エコノミークラス程度ですが、温かい食事が供されました。

１００マイル・ハウス駅

ウイリアムズ・レーク駅

この路線は、山岳、森林、田園、湖沼、渓谷とあらゆる自然美を楽しむことができますが、圧巻はなんと言ってもこのフレーザー･キャニオンの特異な景観です。
高度を下げながら３０ｋｍにわたってこの風景が続きます。

フレーザー・キャニオン

フレーザー・キャニオン

フレーザー・キャニオン

リツエット駅、ここからは毎日運転されており、ここで前部に３輌増結されます。

セトン・レーク

セトン・レーク

列車の乗務員、貫禄と威厳のある車掌の顔ももう見られません。

太平洋に出たら雨

ノース・ヴァンクーヴァー駅