2005/11/02 - 2005/11/02
207位(同エリア232件中)
konさん
11月2日9:30
12:11
Hotel Giottoで一休みした後外へ。少し風邪気味なのは、汗をかいたまま着替えずにいたので冷えたのだろう。アッシジの街を適当に歩く。坂道ばかりの細い路地を迷いながら歩いたが、もとより小さな街なので、どこを歩いてもすぐに観光地に行き当たる。
サンタキオーラ教会前の広場でワインとフォカッチャの軽い食事をとる。辺りには日本人観光客も多いのだが、ツアー客のようだ。広場にはあたり前のように噴水があって、キラキラと落ちる水滴が秋晴れの空に輝いている。それが、白とピンクの石で造られたアッシジの街に映り、とても暖かく感じられた。
先程、Hotelでメールをとったら、京都にいたときの友人から久しぶりにメールが来ていた。仲違いしたようなかたちで離れてしまったのだが、アッシジにいることを伝えておいた。
旅に出るとハウスワインでさえたまらなくおいしい。過去もすべて許される。
今からフランチェスコの庵に向かう。
フラッチェスコの庵は、今回の旅のの前半のハイライトだ。もともと今回のイタリア行では、アッシジに行くことは考えてなかったのだが、旅に出る少し前に知り合ったセラピストさんが、「アッシジはいいよ」というので行くことにした。なんとなくピンッ!と来たのだ。
フラッチェスコの庵へは、アッシジの街から小一時間ハイキング気分で歩くとガイドブックには書いてあるので、気楽に歩いていくことにした。
アッシジの町の城壁を出て坂道を登り始めた。だらだらした登りで、けっこうしんどい。時計は15時に近づいたころで、まだまだ日差しもきつい。でも、フランチェスコも歩いた道なのだと思い気合を入れて歩き続けた。が、本当にきつい。タクシーが来たら乗ろうと思ったのだが、こんな山道で空車が来るはずもなく泣きそうになりながら歩く。まったく!!ガイドブックというのはあてにならない!
坂道を20分ほども登っただろうか、左に視界が開け平地が見下ろせる場所に来た。少し開けた場所に車が停まっていて、中年の男女とおばあちゃんが休んでいた。3人は持ってきたパンをかじりながらワインを空けていた。僕が会釈すると、男がこっちに来いと手招きする。イタリア語で何か言われたが、まったくわからない。僕はとにかくジャポネーゼと自己紹介をしたら、パンを喰え、ワインを飲めということになり、しばらくお相伴に与った。
その女性がアンナマリアだった。陽気な人で、英語はあまり話せないし、僕のイタリア語は、「旅の指さしイタリア語ガイド」以上のものではないので、意志の疎通は30%くらいじゃないかと思うが何となく仲良くなった。男のほうは、アンナマリアのご主人で、あまり話さないがずっとニコニコ笑っていた。おばあちゃんは、アンナマリアのお母さんと思っていたのだが、後になってお姉さんということがわかった。
4人でワインを2本空けるころになると、ご主人が「アラモまで乗っていけよ」と言う。アラモってなんだろうと思ったのだが、フランチェスコの庵のことらしいので、乗っけてもらうことにした。
はっきり言って助かった。
それにこの後、急に天気が悪くなり、フランチェスコの庵に着くころには雨が降り出していたのだ。
フラッチェスコの庵は深い谷間にある。ここは広葉樹も多く、この季節は紅葉が美しい。アンナマリアは、しきりに僕にイタリア語を教えようとしているのだが、「トゥッティカラーリ!トゥッティカラーリ!」とうるさい。なんだろうと思ったが、トゥッティ(たくさんの)カラーリ(色)ということだ。イタリアの女性も、日本人と同じように紅葉に美しさを感じるのだと思った。
アンナマリア一行とはアッシジ市内の聖フラッチェスコ教会まで連れて行ってもらうことになった。いろいろと親切にしてもらっているのだが、言葉は通じないし、何かお礼できないかと思い歌を歌うことにした。「ジャポネーゼ、カンテ!」と言うと、なんとか歌を歌うことが通じたようだ。「ふるさと」を大声で歌う。アンナマリアはニコニコと、ご主人もニコニコと、お姉さんは目をつぶって神妙に聴いている。歌い終えると全員から、「ブラーボ!ブラーボ!」と拍手の嵐。僕らは、すっかり打ち解けたように思った。そのあと、アンナマリアもイタリアの唄を歌った。子供のようにはしゃぎながら、聖フラッチェスコ教会まで行ったのだ。
彼らとはそこで別れた。アンナマリアたちはベローナから来たのだという。今度イタリアに来るときは、ベローナにも行ってみようと思う。
写真は、聖フランチェスコ教会の前で
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