2005/11/02 - 2005/11/02
187位(同エリア232件中)
konさん
6時前には、寝ぼけ眼のマネージャーを無理矢理起こし、ホテルを後にした。地下鉄で、高速バスターミナルまで行く。ここは、国内便も多くで発着するようだか、それよりも国際線のほうが多いようだ。特に、ユーゴスラビアなど、あまり豊かではない旧東ヨーロッパの国々行きが多いようだ。チケット売り場には、僧衣をまとった若い司祭や、修道女さんもいる。彼らもずいぶん旅をするようだ。アッシジでも多くの旅する司祭や修道女を見かけた。巡礼なのだろうか。
高速バスにすんなり乗車し、まずはペルージャへ向かう。アッシジへは、ペルージャ経由で行くことになっているが、今はシーズンオフなので、ペルージャで降ろされて、別のバスに案内された。
ペルージャは、中田英寿が最初にセリエAに入ったチームとして有名だが、フィレンツェなどと並び、エルトリア人が礎を築き、大学の街としても知られている。ペルージャにしろアッシジにしろ、丘に造られた街なので、垂直に広がる旧市街の光景はみごとなものだ。ペルージャの建物は、オレンジ色の煉瓦で造られているので、森の中にオレンジ色の都市がたたずんでいるように見える。アッシジに行くと、この町は白とピンクの石材で造られているので、ピンク色の大きな丘が街になっている。
アッシジのバスは、サン・ピエトロ広場に停まった。交通規制があって、街の中には車は制限されている。もっとも、アッシジの道は、細い石畳の路地のような道なので、バスは通れない。
ホテルの場所は、もってきた「地球の歩き方」のコピーではわからない。だいたいの見当をつけて、坂道ばかりのアッシジの街を歩いてみた。アッシジは、隅から隅まで歩いても一時間もかからない暗い小さな街だ。荷物を転がして、坂道を上り下りするのはしんどいが、なんとかなるだろうと思い進む。案の定、5分ほどで目的のホテルを見つけた。自分の感のよさに感謝である。
ホテルに入ると、マネージャーらしき人物があわてて飛び出してきた。「セニョール・・・・オナリ・・・?」と、どうやら私のことを行っている。「スィー。ソノ、オーナリ」と答えると、どうやらホテルを変更してくれとのこと、オーバーブッキングしたのかどうかわからないが、とにかく、50メートルほどしたのホテルジョットに移ってくれないか、と言ってきた。私としては、似たようなホテルであれば、どこでもいいので、「スィー、スィー」と答えた。マネージャーは丁重にわびをいれて、すまなそうな顔をした。
ホテルジョットに入ると、朝11時前だというのに、部屋が用意してあるという。チェックイン13時ということだったので、ラッキーと思い、部屋に向かった。部屋はかなり広く、シンプルながら快適な感じだ。何より、小さな窓が、平野の方に広がり、霞さえなくなれば、ウンブリア平原を一望に見渡せそうだ。それに、バスルームが広い。バスタブが背の高いイタリア人でも足を伸ばせそうなほど広く、私には十分だった。さっそく、浴槽に湯をはり、ゆっくりとあったまった。今回の旅で、初めての浴槽だ。ずいぶんと疲れがとれたように思った。
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