瀬戸の雨景色★2006【愛知】

2006/07/02 - 2006/07/02

愛知県には焼き物の有名な街がいくつもありますが、先月は常滑を訪ねたので、焼き物の街散策第2弾は瀬戸まで足を伸ばしてみました。
雨の中が降っていましたが、雨の滴が思いがけなぃ出会いがあったり････充実した休日を過ごすことが出来ました(*^_^*)

エリア 瀬戸(愛知)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車

瀬戸に向かう途中、パラパラ降り始めた雨が到着した途端、バケツをひっくり返したような土砂降りに。
瀬戸駅付近の大型スーパーでしばらく様子を見ていたら、小降りに変わってきたので出発です。

商店街は営業していますが、日曜日だったので個人商店の多くがシャッターを閉めており、瀬戸の街中はとても静かでした。

ワールドカップの真っ最中だったので、商店街はサッカー関連の飾りが目立ちます。
アーケード内で音楽が流れていたけれど、人があまり歩いていない商店街でした。

“陶の路　暮らしっくストリート”に沿って散策してみることにしましたが、範囲は広くなさそうです。

住宅の２階屋根裏から花が咲いていました。一体化していて可愛いけど、どうなっているんだろう？

いくつかあるコースで私たちが選んだのは【窯垣の小径】。
車１台ギリギリ道幅の道がスタート地点です。

絨毯のようにふかふかに生えた苔が、雨に濡れて鮮やかな模様を描いていました。

焼き物の街らしいオブジェがチラホラ。

道が森の中に消える脇道はどこに続いてるんだろう？

陶器を使った素敵なデザインが目を惹きます。

石が埋め込んであるのかと思っていたら、オリエンタルな雰囲気の花をあしらった小さな陶器でした。

瀬戸のガイドＢｏｏｋなどでよく見かける撮影スポット。

小径を出ると工房が集まった通りがありますが、日曜日だったのでシャッターが全て閉まっていて｢見るもの無さそうだね｣と諦めて帰ろうとしたところ、夫が地元の人に話しかけられていました。
少し離れてたところで様子を伺っていたら、話が弾んでいるらしく、呼ばれて行ってみると夫に話しかけた人は賓泉窯のおかみさんでした。
通常なら休日も仕事をしているそうですが、今日に限ってたまには家族一斉に休もう、と工房を閉めていたそう。
夫がカメラを提げて歩いてきたので、気になって話しかてくれたらしく、特別に工房見学をさせてもらえることになりました。

職人が不在でも、キリッとした空気感が残っていました。

家族経営と言っていましたが大きな工房です。
小学校や子供会が、頻繁に社会見学や体験をしにくるので普段なら人で溢れているそうですが、今日は私たちとおかみさんの3人だけなので、30分ほど工程の話などを丁寧に教えてもらえました。

この丸く包まれた物は京都の祇園祭で使われるお皿だそうで、尋常じゃない量を毎年受注しているらしく、祭りを来月に控えた今が1番忙しいそう。
京都の祭りで使用されるものが瀬戸で造られてぃるのは意外でした。

雨でしっとりと濡れた緑が豊かな瀬戸の街。
常滑に比べると規模も小さく、器専門店も駅周辺に固まった数軒しかありませんでしたが、瀬戸で作られた食器は割と身近にあるので感慨深いものがありました。

帰る頃にはすっかり雨も上がり、少し涼しくなっていました。
レトロな街並みと雨が重なり、味わいのある時間を過ごすことが出来ました。

この旅行記へのコメント （4）

• romanさん 2009/10/08 17:05:38

  懐かしい風景に再会！

  RiEさん　はじめまして。
  
  瀬戸市出身のromanと申します。
  正確には、瀬戸からバスに乗って30分もかかる
  奥深い町に住んでおりました。
  
  久しぶりに瀬戸の街並を拝見出来て
  とっても新鮮に写りました。
  目線が変わると、町も新鮮に甦りますね〜！
  
  工房内も見せてもらえて良かったですね。
  亡き父親が瀬戸物の原型師だったので、
  とっても懐かしく拝見致しました。
  
  たまには、瀬戸にも帰らないとな〜って思える
  素敵な旅行記に
  感謝の1票です。
  
  ろまん

  RiEさん からの返信 2009/10/08 18:17:43

  RE: 懐かしい風景に再会！

  romanさん、はじめまして(*^。^*)
  貴重な１票＆遊びに来ていただき、ありがとうございます！
  
  瀬戸ご出身なんですね〜♪
  記憶の中の風景は写真に残っていたでしょうか??
  昔ながらの街並みのなかに、懐かしい匂いを感じる瀬戸の街。
  雨のせいか…より、ノスタルジックな雰囲気でした。
  
  お父様は職人さんだったんですね。
  瀬戸の焼き物はセンスのいいモノが多く、年に数回通っています。
  工房内が見学させてもらえたのはホントに偶然で、いい経験をさせてもらいました。
  凛とした独特の空気、職人さんの息遣いが残っているようで
  少し緊張していたのを覚えています(*^_^*)

• シベックさん 2007/10/26 17:30:56

  瀬戸

  RiEさん、こんにちは！
  
  瀬戸の雨景色、季節はずれでしたが見せていただきました。
  瀬戸は何度か行っていますが、いつも食器類の買いだしで
  荷物持ちに駆り出されるのみです。
  こちらも常滑と同じように面白いところがありそうだと思ってはいますが、
  そんな気持で、まだ歩いたことがありません。
  RiEさんの「瀬戸の雨景色」で瀬戸の良さを発見しました。
  それにしてもRiEさんの写真は構図がすばらしいですね！良い感覚をお持ちで・・。
  坂の脇道や民家の外壁、｢あれ撮った？｣、最後の割れた瀬戸物の壁は良いですね！
  私の好きな写真がいっぱいで、楽しませていただきました。
  
  　　　シベック

  RiEさん からの返信 2007/10/26 17:50:59

  RE: 瀬戸

  シベックさん、こんにちわ(^^ゞ
  遊びに来ていただきありがとうございます♪
  
  そんなに褒めていただいていいのかしら････(*^_^*)
  ずぅずぅしいですがとても嬉しいです!
  
  私も瀬戸は食器購入がメインで年に数回、出向きます。
  この時は、荷物係のダンナさんが
  「食器だけじゃ行きたくない」と言い出し
  仕方なく、傘をさしつつの散策となりました。
  
  瀬戸の散歩コースは常滑より短いので30分かかりません。
  万博で観光化されたような感じだったので私のように運が悪いと
  コース中の店がみんなお休みだったりしますが（笑）
  自然と調和した昔ながらの民家の間をすり抜け、
  何だか懐かしい匂いのする街でした。
  
  最後の割れた瀬戸物の壁は････実は橋の手すりなんですよ〜。
  手すりから川を眺めた構図で撮影しています。
  割れた陶器をランダムに張り合わせてあり
  それが、＜瀬戸＞らしく素敵だったのを覚えています(~o~)