Victoria Falls

2006/09/28 - 2006/09/28

Victoria Falls 空港に到着。平屋建ての簡素な空港である。空港の建物に入ると目の前に入国審査がある。ここで（今のところ）今回の旅行最大のピンチが発生した。入国の際、ビザ料金として30USDが必要であった。旅行の計画のときにその情報は知っていたが、すっかりUSDを準備するのを忘れていた。かろうじて20USD札一枚、2千円程の南アフリカ通貨のRANDしか財布に持っていなかった。2つの通貨を合わせて払えないかとか先にATMに行かせてくれとか交渉したが、まったく取り合ってもらえず。このまま入国審査入り口で2日間も過ごすわけにはいかないので、恥を忍んで列に並んでいるアメリカ人っぽい人にお金を貸してもらうようお願いした。幸いなことに、お願いを始めて3人目の老婦人が10USDを貸してくれたので無事入国することができた。ジンバブエではUSDの入手はできないとの事で、その老婦人には帰国後、郵送で返金することで了解してもらった。本当に助かった・・・。

【写真】Victoria Falls 空港

エリア ビクトリアの滝周辺(ジンバブエ)

空港から町までは20km離れている。公共の交通機関は一切ない。タクシーのみ。今回もホテルを予約していなかったので、きちんとしていそうなツアーデスクに行って、宿を紹介してもらう。Victoria Falls 周辺は全てが観光地価格になっていて、きれいなホテルに泊まろうと思うと一泊軽く200USDを超える。とにかく安いところという条件で一泊25USDのロッジを紹介してもらった。夜は像やライオンが出るので外出禁止との事。

【写真】ロッジの入り口

エアコンなし、バス･トイレ共同のロッジであったが、滞在中は他の宿泊者がおらず事実上専用のバス･ルームだった。このロッジは、韓国人夫婦が経営しており滞在中は同じアジア人という事で非常に親身にしてもらえた。滞在中の2晩とも夜は停電だったため、中庭で火を囲んで、夜が更けるまで韓国人夫婦とビールを飲んでいた。ビール、韓国のり、スルメは全て無料で提供してくれた。お昼には韓国から持ち込んだという、カップラーメンも好意で出してくれ本当にラッキーだった。ご主人はLG電子のマネジメントだったようだが、退職してジンバブエに来たらしい。年は49歳。奥さんも45を過ぎた恰幅のいいおばさんだが、なぜかよちよち歩きの女の子がいた。お酒を飲んでいるときに笑いながら『実はこの子は計算ミスでできてしまったのよ』と教えてくれた。その上には20台半ばの娘と息子がいると言っていた。ご主人の方も『さすがに予期していなかった』と奥さんのいない時にこっそり打ち明けてくれた。

【写真】ご夫婦の女の子（小学校まではジンバブエ、その後アメリカで就学する予定との事）

時間も中途半端だったので、サンセット・クルーズ(35USD)に参加することにした。小型の船で川を下りながら岸辺の動物を見学するというもの。カバの群れ、像、ワニに遭遇した。

【写真】ザンビア側の岸にいた像の群れ

一番最後に見たワニは、いつも同じところにいて人に慣れており、名前（トーマス）を呼ぶと船に近寄ってくる。そして船からの餌を投げ込むと喜んで食べる。

【写真】船に寄ってきたトーマス

ロッジに戻り、自分でリクエストした韓国料理（専任のシェフが作ってくれる）をいただき、中庭で火を囲んで韓国人のご主人、使用人のダボ（現地の青年）と一緒に夜が更けるまで話をしてシャワーを浴びて就寝。寝るころには電気も回復していた。停電は2日に一度はあるらしい。高級ホテルは自家発電装置を持っているが、その他のところはひたすら復旧を待つだけとの事。電力会社の問題？と尋ねると、『国の問題』と言う。ジンバブエには電力発電所がなく、隣国のザンビアから供給してもらっているらしいが、電力料金の支払いが怠るとそれに見合った電力供給ストップ処置がとられるとの事。

【写真】ロッジに戻る途中、遭遇したバッファローの群れ