2003/01/14 - 2003/01/17
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STAMP MANIAさん
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成田~大連の往復航空券だけを持って、行き当たりばったりの鉄道旅行。
大連~長春を列車(一部高速バス)で往復した。
厳冬期の長春は経験したことのない寒さだった。
中国のビザはこれが最後となった。
ビザは東京の中国専門旅行会社に格安で手配してもらった。
それまでの中国旅行といえば、高額の手数料を払って旅行会社にビザを手配してもらうのが当たり前だったが、わずかな手数料で簡単にビザが取れてしまう時代になったことに、当時は驚いたものだ。
その後、突如日本人に対するビザ免除が発表された時は、一瞬ガセネタかと思ったほどだ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
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-
大連周水子機場に到着。
市内へは路線バスで。
中国の大都市の路線バスは、漢字が読める日本人には楽勝だ。
大連には2路線の路面電車が残っていた。
大連駅を基点に、西へ向かう路線と東へ向かう路線。
西へ行く電車は東欧型、東へ行く電車は戦前日本型と分かれていて面白い。
日本型の路面電車に乗ってみた。
かなり年季が入っているが、よく整備されているようで、当時の雰囲気が十分感じられる。
街の東側には、ロシア、その後日本が建設した街並みが残っていて、日本人としては興味深いエリアだ。
大連港の旅客ターミナルは日本時代から使われていたものらしい。
しかし、なぜかニイハオトイレが残っていて驚いた。 -
大連站で切符を購入。
中国の鉄道旅行は難易度が高いと聞いていたが、窓口でに30分ほど並んだだけで、幸運にも当日の長春行硬臥が買えてしまった。
三段寝台はちょっと窮屈だが、座席に比べれば天国。 -
夜が明けきらぬうちに長春站に到着。
寒すぎ!!!
この時期、長春の最低気温は氷点下20〜30℃まで下がるらしい。
これまで経験したことのない寒さ。
バスに乗ると、乗客の吐く息で窓ガラスの内側が凍り付いていた。
歩道は凍っているのだが、不思議なことにそれほど滑らない。
そういえばタイヤのCMで「氷で滑るんじゃない、氷の表面の水で滑るんだ」というのがあった。
-20℃にもなると、氷の表面がそう簡単に融けないから水の膜が出来ない=滑らない、ということか?
寒さで観光どころじゃないが、旧国務院(偽満州国務院)と旧皇宮(偽皇宮)だけは見学しておきたい。
国務院では総理専用エレベーターに乗せてもらえる。
総理執務室には満州国に関する資料が展示されているほか、地図や写真などの満州国グッズが売られていた。
「偽満州」とか言いつつ、ちゃっかり商売?
中国らしくて面白い。
皇宮は、皇帝の住まいにしては小さすぎないか?という印象。
場所的にも、下町の外れのようなところで、皇宮には似つかわしくないように感じた。
もっとも、ここは仮の宮殿で、都心部に宮殿を建設している途中に終戦を迎えた、という事情らしい。 -
高速バスで瀋陽へ。
荒涼とした大地の中をひた走る。
色彩が感じられない、重苦しい景色だ。
夏に来てみれば、また印象も違うのだろうか?
バスは瀋陽北站近くに到着。
駅前にあった安ホテルに宿泊。
近くにカルフールがあったので行ってみた。
幕張のような巨大店舗を期待したが、意外と小さくて、しかも割と古さを感じた。 -
瀋陽から大連へは、特快列車の軟座を奮発。
車両は新型車のようだが、座席の回転はできない。
しかも座席ピッチと窓割が合っていない。
座席の座り心地は、韓国のムグンファ号レベルか?
折角の新車なのに、なんだか中途半端。
それでも、新車だけあって走りは立派。
速度メーターは時速140kmを表示していた。
車窓風景は相変わらず重苦しい。
ところでこの列車、ある時期の満鉄『あじあ』号とほぼ同じダイヤで走っていた。
『あじあ』が世界最速の列車というのは正確ではないが、最高速度140km/hの列車と同じ所要時間で走れるということは、かなりの高速で巡航していたはず。
最高速度はそれほどでなくとも表定速度が高い、というのは、当時から日本の鉄道技術の特徴だったようだ。
2日ぶりの大連は暖かかった。
気温は氷点下2℃もあった。(笑) -
大連の都心にあるマイカルに行ってみた。
見た目は日本のスーパーと変わらないが、会計システムが共産主義型で面白い。
買いたい物が決まったら、まず売場店員を呼んで伝票を作ってもらう。
その伝票を「収銀台」に持って行き、お金を払い、伝票に支払証明を受ける。
売場に戻って先程の店員に伝票を示すと、包装された品物を渡される、という具合。
最新の外資系ショッピングセンターでこんなシステムが生きているとは思わなかった。
なかなか興味深い。
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