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食後はいよいよクチトンネルへ。今回行ったのはベンディンにあるトンネル。最初にチケットを買ってからガイドの説明を聞き、ビデオを見る。それからトンネルへ向かって移動。ここではトンネルを案内してくれるガイドが更につく。そりゃそうだ。彼が居なければどうにもならない。トンネルの入り口に着くまでにも色々な罠などがあるのでそれを説明してもらう。B52の爆撃の跡などを目の前にすると頭でただ数値上の知識を得るのとは全然印象が異なる。<br /><br />そして途中射撃場へ立ち寄る。希望者は射撃もできる。明らかに張り切っているミリタリーマニアっぽい小太りの欧米人が参加していた。おそらくツアー参加者全員、「やっぱりね」という表情。みんなはみやげ物を見たりアイスを食べたりしてしばし休憩。ふと辺りを見回すと日本人女性二人が居ない。そういえば食事休憩の時に3人で話してるみたいだったけど、クチについてからは罠とかトンネルの入り口などで例のミリタリーマニアっぽい彼に写真を頼まれてたっけ。で、射撃場をチラッと見るとやっぱり彼女たちも居る。その後、結構大きな銃声が続く。うるさいので退散。<br /><br />射撃も終わったようなので全員集まってトンネル入り口へ向かう。ちょうどそばに女性二人が居たので「射撃したんですか?」と流暢な日本語で聞いてみた。一応日本人だとは分かってもらえたようだ。予想通り彼に撮影を頼まれていたらしい。聞けば札幌から香港経由で来た姉妹だそうな。キャセイの周遊チケットでこの後もタイ、香港を2週間ほどかけてゆったりと回るらしい。こちらの実質2日の旅とはえらい違いだ。<br /><br />さて、いよいよトンネルへ。なぜかガイドに続くことになる。このガイドの速いこと速いこと。一応トンネル内にはところどころ照明はついているけど数が少ないうえに暗いのでほとんど見えない。しかもかなり狭い。幸い僕はガイドに続いて忍者ばりの小走りができたけど、すぐ後ろにいるはずの結構大柄の欧米人男性は全然ついてこない。そりゃそうだ。しかもこのトンネルは3層構造。もし体が大柄だったら物凄い怖いかも。突っ掛かりそうで(それが原因か大柄な女性が一人トンネルに入らなかったようだ。参加資格に体型でも書いておいたほうがいいんじゃないか?)。<br /><br />もう、置いていかれたらほとんど真っ暗だし、この先迷路みたいだったらどうしよう、こんなところで迷子になりたくないという恐怖心で必死でしゃがみながら走った。とてもじゃないけど写真を撮る余裕はなかった。実際はそんなに長いわけじゃなかったし、もっとゆっくり歩いても良かったかなという感じ。でも全長250キロなんて説明があったから250キロとはいわないまでも数キロは歩くのかなあと思ってたから、数分程度で外に出ることになってほっとした反面、もうちょっと歩きたかったなあという気持ち。<br /><br />とにかくトンネルを出て、台所などを見学した後、当時の兵士たちが食べていたというタロイモを試食。ちょっと繊維質が多い甘くないサツマイモという感じ。一緒にもらったお茶は爽健美茶のような味だった。<br /><br />食べ終わった頃に雨がぽつぽつと降り出した。バスが出発してから結構激しい雨に。見学が終わった後でよかった。雨は程なくして止んだ。香港と同じだな、と思ったのが後で後悔することに。行きは寝ていたのでしばらく車窓を見ながら過ごす。ぱっと見るとただ森林が広がっているようだけれど、よく見ると森林は縦横に整然と並んで広がっている。おそらく戦後に植林されたものなのだろう。となれば僕よりちょっと若いくらいの木ばかり。これまで見てきた木は結構細いものが多い気がした。これも米帝の爆撃と枯葉剤の影響か。<br /><br />森林を抜けると今度は果てしなく広がる水田。牛も至る所にいる。労働力兼食材?日本の田舎の風景にも似ている。こんなに牛は今時居ないだろうけど。<br /><br />段々街へ近づくにつれてバイクが増えてくる。ちょうど夕方のラッシュなのだろう。ホーチミン市内に入ると物凄いバイクの波。それにしてもバスの運転手、クラクションをほとんど鳴らしっぱなし。前に車やバイク、人が居てもブレーキではなく、クラクション。そりゃ一日40人近くが交通事故死してもおかしくない。<br /><br />予定よりかなり早く6時頃解散。一度宿に戻って先にチェックアウトの手続きを済ませる。ちょっとネットをしてから買い物と夕食へ。小雨が降り出していたが、どうせすぐ止むだろうと思って出掛けたが、これが誤算。徐々に雨は激しくなり止む気配なし。傘は持っていたけれど気休め程度。気がつけば道路は川。雨を避けて傘の下の自分の体にゴキらしき昆虫がまとわりついてきたのをきっかけにあきらめて宿の方へ戻る。買い物はできなくても食事はできる。<br /><br />宿の近くの「Chi’s Cafe」に入ってみる。大雨のせいか、時間帯のせいか他に客はいない。とりあえずアイスコーヒーと海鮮粥とベジタリアンカレーを注文。しかしカレーはフランスパンがないという。ご飯がかぶるがまあいいか。フエ料理の店というのが売りらしいが、フエに行ったときの楽しみにとっておくために、今回は外しておいた。粥は広東風のものに似ている米粒のかたちがわからないほど煮たもの。カレーは若干タイ風?辛くはないけれど、ココナッツ風味が強くて香港で食べるベトナム料理店のカレーとは違った感じ。今回はカレーは一度しか食べなかったので、次回はカレーを色々食べてみようか。<br /><br />食後は部屋へ戻ってシャワーを浴びて荷造り。明日は4時出発。とりあえずそれまで寝ることにする。

ホーチミン思い付き旅行(3日目:クチトンネル編)

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2006/08/28 - 2006/08/28

75位(同エリア90件中)

2

37

離島民

離島民さん

食後はいよいよクチトンネルへ。今回行ったのはベンディンにあるトンネル。最初にチケットを買ってからガイドの説明を聞き、ビデオを見る。それからトンネルへ向かって移動。ここではトンネルを案内してくれるガイドが更につく。そりゃそうだ。彼が居なければどうにもならない。トンネルの入り口に着くまでにも色々な罠などがあるのでそれを説明してもらう。B52の爆撃の跡などを目の前にすると頭でただ数値上の知識を得るのとは全然印象が異なる。

そして途中射撃場へ立ち寄る。希望者は射撃もできる。明らかに張り切っているミリタリーマニアっぽい小太りの欧米人が参加していた。おそらくツアー参加者全員、「やっぱりね」という表情。みんなはみやげ物を見たりアイスを食べたりしてしばし休憩。ふと辺りを見回すと日本人女性二人が居ない。そういえば食事休憩の時に3人で話してるみたいだったけど、クチについてからは罠とかトンネルの入り口などで例のミリタリーマニアっぽい彼に写真を頼まれてたっけ。で、射撃場をチラッと見るとやっぱり彼女たちも居る。その後、結構大きな銃声が続く。うるさいので退散。

射撃も終わったようなので全員集まってトンネル入り口へ向かう。ちょうどそばに女性二人が居たので「射撃したんですか?」と流暢な日本語で聞いてみた。一応日本人だとは分かってもらえたようだ。予想通り彼に撮影を頼まれていたらしい。聞けば札幌から香港経由で来た姉妹だそうな。キャセイの周遊チケットでこの後もタイ、香港を2週間ほどかけてゆったりと回るらしい。こちらの実質2日の旅とはえらい違いだ。

さて、いよいよトンネルへ。なぜかガイドに続くことになる。このガイドの速いこと速いこと。一応トンネル内にはところどころ照明はついているけど数が少ないうえに暗いのでほとんど見えない。しかもかなり狭い。幸い僕はガイドに続いて忍者ばりの小走りができたけど、すぐ後ろにいるはずの結構大柄の欧米人男性は全然ついてこない。そりゃそうだ。しかもこのトンネルは3層構造。もし体が大柄だったら物凄い怖いかも。突っ掛かりそうで(それが原因か大柄な女性が一人トンネルに入らなかったようだ。参加資格に体型でも書いておいたほうがいいんじゃないか?)。

もう、置いていかれたらほとんど真っ暗だし、この先迷路みたいだったらどうしよう、こんなところで迷子になりたくないという恐怖心で必死でしゃがみながら走った。とてもじゃないけど写真を撮る余裕はなかった。実際はそんなに長いわけじゃなかったし、もっとゆっくり歩いても良かったかなという感じ。でも全長250キロなんて説明があったから250キロとはいわないまでも数キロは歩くのかなあと思ってたから、数分程度で外に出ることになってほっとした反面、もうちょっと歩きたかったなあという気持ち。

とにかくトンネルを出て、台所などを見学した後、当時の兵士たちが食べていたというタロイモを試食。ちょっと繊維質が多い甘くないサツマイモという感じ。一緒にもらったお茶は爽健美茶のような味だった。

食べ終わった頃に雨がぽつぽつと降り出した。バスが出発してから結構激しい雨に。見学が終わった後でよかった。雨は程なくして止んだ。香港と同じだな、と思ったのが後で後悔することに。行きは寝ていたのでしばらく車窓を見ながら過ごす。ぱっと見るとただ森林が広がっているようだけれど、よく見ると森林は縦横に整然と並んで広がっている。おそらく戦後に植林されたものなのだろう。となれば僕よりちょっと若いくらいの木ばかり。これまで見てきた木は結構細いものが多い気がした。これも米帝の爆撃と枯葉剤の影響か。

森林を抜けると今度は果てしなく広がる水田。牛も至る所にいる。労働力兼食材?日本の田舎の風景にも似ている。こんなに牛は今時居ないだろうけど。

段々街へ近づくにつれてバイクが増えてくる。ちょうど夕方のラッシュなのだろう。ホーチミン市内に入ると物凄いバイクの波。それにしてもバスの運転手、クラクションをほとんど鳴らしっぱなし。前に車やバイク、人が居てもブレーキではなく、クラクション。そりゃ一日40人近くが交通事故死してもおかしくない。

予定よりかなり早く6時頃解散。一度宿に戻って先にチェックアウトの手続きを済ませる。ちょっとネットをしてから買い物と夕食へ。小雨が降り出していたが、どうせすぐ止むだろうと思って出掛けたが、これが誤算。徐々に雨は激しくなり止む気配なし。傘は持っていたけれど気休め程度。気がつけば道路は川。雨を避けて傘の下の自分の体にゴキらしき昆虫がまとわりついてきたのをきっかけにあきらめて宿の方へ戻る。買い物はできなくても食事はできる。

宿の近くの「Chi’s Cafe」に入ってみる。大雨のせいか、時間帯のせいか他に客はいない。とりあえずアイスコーヒーと海鮮粥とベジタリアンカレーを注文。しかしカレーはフランスパンがないという。ご飯がかぶるがまあいいか。フエ料理の店というのが売りらしいが、フエに行ったときの楽しみにとっておくために、今回は外しておいた。粥は広東風のものに似ている米粒のかたちがわからないほど煮たもの。カレーは若干タイ風?辛くはないけれど、ココナッツ風味が強くて香港で食べるベトナム料理店のカレーとは違った感じ。今回はカレーは一度しか食べなかったので、次回はカレーを色々食べてみようか。

食後は部屋へ戻ってシャワーを浴びて荷造り。明日は4時出発。とりあえずそれまで寝ることにする。

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  • クチトンネルに到着。

    クチトンネルに到着。

  • ぶれてしまいましたが、B52の爆撃の跡。目の当たりにするとそのすごさが体を通して伝わってきます。

    ぶれてしまいましたが、B52の爆撃の跡。目の当たりにするとそのすごさが体を通して伝わってきます。

  • 実際に中に入るトンネルに行くまでにもいくつかトンネルや罠を見学します。これはそのひとつ。

    実際に中に入るトンネルに行くまでにもいくつかトンネルや罠を見学します。これはそのひとつ。

  • 彼はトンネルのガイドさん。小柄な人の多いベトナム人だからこそ、という感じです。その後、一人欧米人が試していましたが、腰がつっかかって断念。

    彼はトンネルのガイドさん。小柄な人の多いベトナム人だからこそ、という感じです。その後、一人欧米人が試していましたが、腰がつっかかって断念。

  • 最後の仕上げにふたを閉じます。すると・・・

    最後の仕上げにふたを閉じます。すると・・・

  • そして誰もいなくなった・・・

    そして誰もいなくなった・・・

  • 展示されている罠のひとつ。

    展示されている罠のひとつ。

  • おそろしや。

    おそろしや。

  • これまたおそろしや。ぶれてます。

    これまたおそろしや。ぶれてます。

  • トンネルの一部。ガイドさん曰く、「毒蛇とかがいるので入ったりしないほうがいいですよ。」

    トンネルの一部。ガイドさん曰く、「毒蛇とかがいるので入ったりしないほうがいいですよ。」

  • 同じく、トンネル。

    同じく、トンネル。

  • ぱっと見るとただの静かな森なのですが。

    ぱっと見るとただの静かな森なのですが。

  • トンネルの空気穴の跡だそうです。

    トンネルの空気穴の跡だそうです。

  • このような実物大の人形展示もいくつかあります。一瞬、ガイドさんがこの中に溶け込んでいてかなりびっくり。

    このような実物大の人形展示もいくつかあります。一瞬、ガイドさんがこの中に溶け込んでいてかなりびっくり。

  • 結構、本物のように見えます。

    結構、本物のように見えます。

  • 空気穴。

    空気穴。

  • 空気穴。

    空気穴。

  • 破壊された米軍の戦車。

    破壊された米軍の戦車。

  • 自製武器の展示コーナー。

    自製武器の展示コーナー。

  • 一つ一つ実演して説明してくれます。

    一つ一つ実演して説明してくれます。

  • トンネルに入る前に射撃場へ立ち寄りました。希望者はここで実弾射撃ができます(別料金)。明らかにアーーミーマニアと思われる欧米人一名が参加していました。みんなは土産物やを覗いたりトイレに行ったりしてちょっと休憩。写真はやたら見かけたさそりや蛇の入った酒。

    トンネルに入る前に射撃場へ立ち寄りました。希望者はここで実弾射撃ができます(別料金)。明らかにアーーミーマニアと思われる欧米人一名が参加していました。みんなは土産物やを覗いたりトイレに行ったりしてちょっと休憩。写真はやたら見かけたさそりや蛇の入った酒。

  • なんと、ここにも「OISHI」が。

    なんと、ここにも「OISHI」が。

  • 犬。

    犬。

  • トンネル内では撮影する余裕なし!<br />で、ここが出口です。

    トンネル内では撮影する余裕なし!
    で、ここが出口です。

  • 戦時中の炊事場だそうです。

    戦時中の炊事場だそうです。

  • 戦時中の食事体験。タロイモ(?)を蒸したものとその辺の植物で作ったお茶。ツアーガイドさんがしきりに「ベトナムハンバーガー」と連呼していたのが印象的。

    戦時中の食事体験。タロイモ(?)を蒸したものとその辺の植物で作ったお茶。ツアーガイドさんがしきりに「ベトナムハンバーガー」と連呼していたのが印象的。

  • この手のものはベトナムでは至る所で見られます。

    この手のものはベトナムでは至る所で見られます。

  • いざホーチミンへ。まだ車もバイクも少ないです。

    いざホーチミンへ。まだ車もバイクも少ないです。

  • 大分、街中へ戻ってきました。

    大分、街中へ戻ってきました。

  • 2、3階建ての建物が多く、ベランダがあって、植物が多く見られるのが印象的。

    2、3階建ての建物が多く、ベランダがあって、植物が多く見られるのが印象的。

  • 市内中心部。帰宅ラッシュのようです。

    市内中心部。帰宅ラッシュのようです。

  • 疾走するバイクの波。

    疾走するバイクの波。

  • 一旦宿に戻ってから買い物がてら夕食を、と思い外へ。その時、すでに少し雨は降っていたものの、香港と同じですぐ止むだろうと思ったのが間違いでした。

    一旦宿に戻ってから買い物がてら夕食を、と思い外へ。その時、すでに少し雨は降っていたものの、香港と同じですぐ止むだろうと思ったのが間違いでした。

  • 雨はどんどん激しく…

    雨はどんどん激しく…

  • もうほとんど「川」。

    もうほとんど「川」。

  • 木の下でかなりの時間傘をさして雨が上がるのを待っていましたが、傘の下で雨止どりをしたかったのか、「何か」が肩にしがみついているのを発見。それを機に退散。

    木の下でかなりの時間傘をさして雨が上がるのを待っていましたが、傘の下で雨止どりをしたかったのか、「何か」が肩にしがみついているのを発見。それを機に退散。

  • あきらめて宿の近くの店で晩御飯。

    あきらめて宿の近くの店で晩御飯。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • すーさん 2006/09/08 15:11:34
    兄さん、異国でそこまでせんでもっ!
    あ?離島民さんじゃありませんね(笑)?

    離島民

    離島民さん からの返信 2006/09/18 02:43:04
    RE: 兄さん、異国でそこまでせんでもっ!
    入ろうとチャレンジした人がいましたが、大柄だったのでつっかかってましたよ。

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