チェコ巡礼教会

2006/06/15 - 2006/06/15

スヴァティー・ホスティーンの巡礼教会
石の階段を見上げると聖ホスティーン教会が神々しく聳えている。標高７３６メートルの丘の上は空気がすがすがしい。

エリア チェコ

• 同行者: 友人
• 交通手段: タクシー

この教会正面は一度眺めたら忘れないだろう。いわく因縁のありそうな大画が描かれている。マリアがイエスを抱いている絵がくっきりと生彩を放つ教会なのである。

ふもとのホスティーン村にどう猛な軍隊が攻め寄せてきた。
そして１２４１年には奇跡が起きるのである。日本の神風と通じる歴史物語だが、ホスティーンでは激しい嵐が起こり雷が敵タタール軍のテントに落雷した。

タタール人は散り散りになって逃げ去っていった。とうじこの地ではスラヴ語によるキリスト教布教のお陰でマリア信仰が人々のあいだに広がっていたから、この嵐と雷はマリア様が奇跡を起こしたのだと信じられた。

いつしかホスティーンの丘に教会が建てられ，聖なる巡礼の地となる。

教会内部に描かれている絵画は巡礼の人々を描いている。

１３世紀後半といえば，日本では二度にわたってモンゴル帝国の元軍攻撃を受けたのだった。鎌倉時代のわが国は，神風により救われたと言い伝えられている。モンゴル帝国東西の軍隊による領土拡大を目的とする侵略は同じような時代に同様な奇蹟により敗北したというのも歴史的な神秘ではなかろうか。

この絵画は，
その後の十字軍によるムスリム討伐を描いていると思われる。

事実は十字軍はムスリムにたいてい敗北した。

この教会は「聖母マリア教会」というのが正式名称。

マリア様は尊敬されているのに神様ではないから、冠をかぶせてもらったそうである。シンボル画の幼子のイエスも冠を頂いているが、罪を背負って地上に生まれてきてまだ神様になっていないから冠を被せてもらっているとのこと。

礼拝堂

さらに広大な敷地には，いわゆる「十字架の道」があり
イエスが裁判に敗れた場面に始まり，十字架を背負い張りつけ現場に歩む場面があり，張り付けで「完全なる犠牲」となり死亡する場面までの絵画を納める大きな建物が並んでいる。つまり巡礼教会とよばれる所以。

この聖母マリア教会の敷地には，「十字架の道」が二つもある。それほど尊い地なのである。
その二つを巡ると教会前に戻るという設計になっている。

30分もかかるが，巡礼した気分になるから不思議といえば
不思議な巡礼の道。


http://d.hatena.ne.jp/fksa/20060820

この旅行記へのコメント （2）

• shinesuniさん 2007/08/06 14:18:54

  【オメデトウ御座います】≡≡==--(o^◇^o)

  ヽ(*･ω･)ﾉ｡･:*:･ﾟ★HappyBirthday☆｡･:*:･ﾟヽ(･ω･*)ﾉ
  fkさんお誕生日オメデトウございます　　　　
  ヽ(*･ω･)ﾉ｡･:*:･ﾟ★HappyBirthday☆｡･:*:･ﾟヽ(･ω･*)ﾉ
  これからの1年が充実した年でありますようにヾ(＠゜▽゜＠)ノ
  
  
  スヴァティー・ホスティーンの巡礼教会
  素朴でいいですね♪〜o(゜O゜)o〜♪
  
  私のほうはいつになったら旅行へいけることやら...ε=(´。｀)
  もう暫くかかりそうです...｡･ﾟ･（ﾉД｀）･ﾟ･　

  fkさん からの返信 2007/08/06 17:02:06

  RE: 【オメデトウ御座います】≡≡==--(o^◇^o)

  shinesuniさん
  また年輪を重ねてしまいました。
  
  一ヶ月前に「プラハの春音楽祭とチェコツアー」を終えて帰国しました。
  今回のグループは基本的に夫婦ということで希望者を募りました。
  夫婦が多いとやはりグループの雰囲気が引き締まると言うのか、お互い
  助け合うと言うような場面が多くて、旅行の内容が充実しました。
  音楽愛好家が多く、どこでも歌声が流れてとても楽しい日々でした。
  
  
  ところで、shinesuniさんの4travel寄稿は内容がますます充実してきましたね。いつも期待しています。
  
  fk