2006年のスイス歩き【003】「アルプスの少女ハイジ」

2006/07/24 - 2006/07/24

2006年7月24日（日）

阪急交通社から送られてきたツァーのスケジュール表を見たら、2日目の最初に、「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった、マインフェルトへと書いてある。
そこで早速本屋に、ハイジの本を探しに出かけた。

「アルプスの少女ハイジという本ありますか」
「大人用の文庫本は絶版ですが、子供用ならあります」

ということで、案内してくれた書棚には、二種類の「ハイジ」があった。
二つとも同じ大きさで、新書を少し大きくした程度の、ポケットに入るサイズだ。

「どちらをお勧めですか」
「こちらです」
「なぜですか」
「有名書店の発行だからです」
「少し選ばせて下さい」

私はまず、新しいほうを選ぼうとした。
ところが、発行日が2週間しか違わないのである。

それならばと、軽いほうを選ぶことにした。
それは、福音館文庫だった。

福音館は、高校時代学校の門前にあり、よく立ち読みさせてもらった書店だ。
おまけにその親戚の方に、結婚のお世話をさせていただいたこともある。

ちなみに家に帰って「アルプスの少女ハイジ」をamazon.comで検索してみたら、41件もあってビックリした。
100年以上も前に書かれていて、今なお新鮮な輝きを保っているということは、驚くべきことである。

この本の著者は、Ｊ．シュピーリというスイス人の女性で、1827年に生まれ、1901年に亡くなられた。
ちょうど今の私と同じほどの年齢まで、生きておられたことになる。

「ハイジ」を書かれたのは1880年−1881年で、彼女が53歳−54歳のころだった。
57歳の時夫と一人息子を同時に失われたが、晩年は読書と旅行を楽しみにしながら過ごされたという。

もうひとつ驚いたのは、訳者の矢川澄子さんが、私と同じ年生まれのことだった。
今回封切られる「ハイジ」のおじいさん役マックス･フォン・シドーは、77歳という。

エリア マイエンフェルト(スイス)