2006/06/23 - 2006/06/23
81位(同エリア98件中)
世界胃さん
ライデンという街は、医者である私にとって二つのことを思い出させる大事な街です。一つはライデン因子という凝固線溶系の重要な因子を発見したことで有名なライデン大学のあること、もう一つは医師であり日本に西洋医学を紹介し、かつその後もいろいろな話題を作ったシーボルトの街であることです。そのライデンがどんなところか、以前から行ってみたいと思っていたのですが、ついにそのチャンスが訪れました。
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ライデンの駅。とてもモダンで、ある意味で大変オランダ的です。
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駅から駅前通をまっすぐに歩いていくとすぐ右に風車が見えてきます。この国ではどこでも運河と風車があふれていたようで、当時運河に沿ってたくさんの風車が並んでいる地図がありました。
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風車の中を見たいという後輩の希望により中へ。ほとんど観光客はいませんでしたが、一見する価値はありますね。ただ女性はスカート禁です。
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これだけみせたときに上に見えるものはなんだか簡単にはわからないでしょうね。
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ライデン市街の方を眺めると、別の風車もみえます。
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足元を見ると、隙間から下が見える!たいして高いわけでもないのにこれって結構怖い。トロントの500メートルのタワーで下がまるみえの硝子の展望室でも平気でその硝子の上に立てた私でも、これは結構怖い!一つはすきまという本当に空いている空間の存在、もう一つはいつでも崩れて落ちそうな古い木の材質のせい?
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それを知ってしまうと足が動かなくなってしまいます。
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そんなことはトンと構わずに風車に身構えるK後輩。やはり偉大な人物は上しか見ない。
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そこから歩くこと約10分でシーボルト記念館へ。ここはあらゆることが日本語でも明示されていて、日本人にはよくわかる。というより、ここにくるのは日本人だけじゃないのか?シーボルトがオランダでどれほど有名なのだろうかとつい考えてしまいます。そして彼が持ち出したものが如何に多かったか?!これでは政府がとがめるのも当然というくらい、ここには日本のあらゆるものが集まっています。地図や町の絵だって大日本地図どころではありません!これには驚きました。
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シーボルト像は中庭というか、建物の奥の庭にありました。建物のつくりは妙に複雑で、なかなか思ったところにいけない仕組みになっており、変わった建物という印象があります。もともとは博物館ではなかったのでしょう。そもそも一番初めのヨーロッパのシーボルトと言う解説は入場券を買うより前にあるのですから!でもここでシーボルトの生い立ち、日本での紀行の話をきくことは大変ためになりました。もちろん日本語で聞くことができるのですが、日本では知らなかった逸話が随所にでてくるので、日本史お宅だった私には大変ためになりました。
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日本の江戸時代の画家の絵ですが、西洋の技法が入っています。それでも筆で描いたのでしょうか?こんなところで日本人の絵に見せられます。このほかシーボルト関係のいろいろなものが展示してあります。娘のおいねの話(彼女は日本初の女医になった)や、そのおらんだおいねの舞台をみかん座一座がしたとか、ローカルな話題でもシーボルトに関することならなんでもここに!
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博物館を出て運河沿いの道を歩きます。はすの花が目をひきます。
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運河沿いのレストラン。夜になると皆ここでビールをのむのでしょう。
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博物館からそのまままっすぐ運河沿いに歩くと10分弱でライデン大学本部に着きます。その奥に植物園が。これはヨーロッパでももっとも古いのだとか。日本の解説書にはここに日本庭園ありと書いてあるのですが、現場の地図にはJaponの一字もでてきません。植物に興味のないK氏の意向でここはパス。
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再び運河沿いの道を。どこへ行っても運河と風車と自転車の国。
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