![ほとんど半世紀ぶりに 言わば幼馴染の「長門湯本温泉」を訪ねた。過疎化で 気息奄々の「美祢線」に乗って 妻とセンチメンタル・ジャーニー。蒸気機関車に引かれた列車が喘いで登った峠を 2両のディーゼル軽量車が行く。軽やかに とは言えない。「田舎破壊」という国の自殺行為の痛みだけが残る。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/07/74/650x_10077410.jpg?updated_at=1152487810)
2006/07/02 - 2006/07/03
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teottoさん
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ほとんど半世紀ぶりに 言わば幼馴染の「長門湯本温泉」を訪ねた。過疎化で 気息奄々の「美祢線」に乗って 妻とセンチメンタル・ジャーニー。蒸気機関車に引かれた列車が喘いで登った峠を 2両のディーゼル軽量車が行く。軽やかに とは言えない。「田舎破壊」という国の自殺行為の痛みだけが残る。
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湯本温泉の原点とも言える恩湯。子どもの頃祖母の湯治についてきた頃から変わらない。湯は適度に「温く(ぬるく)」ゆっくり長く浸かると湯冷めしない。150円で入れ 下関辺りからバスで通ってくるお年寄りも少なくない。
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前を流れる音信川。川の中ほどの岸に 今は流行の「足湯」が作ってある。今でも鷺が飛来し 夕べになると蛍が舞う。長門市は人口当たりの焼き鳥屋数が日本一と聞いて 探した。恩湯の奥脇に あったが 生憎日曜は休みだった。残念!
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恩湯の下 川べりに旧洗濯場がある。市民がお湯で洗濯をしたのだという。今は洗濯機があるから 面影を残しているだけである。夕闇にまぎれて ワンカップを持って ここに浸かりながら 川の流れを眺めるのも一興かな。
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恩湯の裏山に住吉大明神の社がある。子どもの頃は もっと手前の崖上の祠であった。ここで 祖母が湯治に持参したワカメお握りの弁当を食べたものだ。崖を改修して後退し 今の社にしたらしい。
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散歩の途中 1っ軒だけ暖簾が開いていた店があった。入って左側の小上がりの席には 日曜の外食を楽しんでいるらしい地元ファミリーで一杯だった。カウンターも近くのホテルのプロ調理師らしい人が一杯居た。ここのチャンポンを試したところ 本格的な懐かしいチャンポンで 美味しく 500円と安く 感激した。連れのジンは カツカレー。揚げたての分厚いカツと 濃厚カレーで700円。大喜び。
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老舗白木屋グランド・ホテルの窓から川を俯瞰。足湯がみえる。通りにはホテルの食材専門に扱っているらしい八百屋があった。半箱以下では売らないが 驚くほど安くて ジンは 宅急便で送ったほどである。
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昨夜は 長門市の宿に泊まった。朝食のとき気がついたら「くじら料理」というメニューが表示してあった。この近く青海島の通(かよい)地区は 昔古式の捕鯨が盛んであった。金子みすずの詩にも 人が採る捕鯨が廃れていくさまを読んだものがあるが みすずさんの父が ここの出身であった。
くじらの刺身 オバ雪の和え物 畝の湯引き などなど 忘れられぬ味に郷愁を覚えた。 -
湯町から駅に向かう 途中 昔ながらの美祢線の踏切がある。踏み切りの右奥に すぐ短いトンネルがあり列車が煙を吐いてトンネルに入るさまが 昨日のように思い出される。
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賑わった長門湯本駅は 無人の駅になった。おまけに単線の美祢線でも 駅構内は列車すれ違いのために ホームが二つあったのが 今は ホームまで単線化されてしまった。
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せいぜい2両の気動車が使うには長すぎるホームである。
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取り払われた旧上りホームの線路。こんな破壊を 今の人がやってしまって良いものか! 国を 田舎を 破壊して 世界の旅人を 締め出し ガラクタ都会に招待したって 駄目だろう。
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気動車は1時間に1本。美祢駅で初めて 下り機動車とすれ違った。美祢駅は昔 吉則駅といった。秋芳洞への入り口だった。唯一有人駅らしい。
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途中の於福駅。片麻痺の写真撮りは 車ゆれで立っていられず レポートにならない。
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重安駅近く。なつかし 石灰岩の山。昔より少し小さくなったかな? 石灰岩の採掘場がある。
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美祢駅の駅舎内を 車内から覗く。
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すれ違い列車の見える風景。たった一回だけ。美祢線はまだ良い。山陰線は 1時間に1本 の列車もないのだ。
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南大嶺駅?だろう。スロウなのに駅名も読み取れない。
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車内の料金表示板。バスみたい。2両で車掌も乗っていたが ワンマンカーになることもあるのだろう。列車はこんな状態だし 車を運転できない老人子どもは どうやって生活するのだろう。介護の帰省をしても アプローチさえ出来ない。都会の人は旅だとか言って浮かれているが 現実は問題だらけだ。
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運転士さん。人の乗り降りに気を配り 踏切の安全に減速し(列車はたまにしか通らないのでよけい気を使うようだ)何から何までやっている。ご苦労さん!
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1度も降られなかった 梅雨の最中の帰省で 初めて降られた厚狭駅ホーム近くの雨。幸い傘は差さずに済んだ。
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山陽線側の美祢船終点厚狭駅。往時を思い出すと落剥の気配濃厚 涙が出る。
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厚狭駅。見覚えがない。建て替えたのだろう。
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厚狭駅では 先ず食堂に飛び込み 「肉うどん」を注文。上に置いてあった 味つき牛肉を食べてしまってから 写真を撮ることを忘れているのに気付いた。
肉の味付け具合といい 薄口だしが抜群の 昔ながらの肉うどんは 厚狭駅や小郡駅(今新山口駅)でしか食べられない。と思う。下関もかな?
390円 信じられる?
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