1997/05/05 - 1997/06
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buchijoyceさん
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ツェルマット
5時、連れ合いがが「モルゲンロートだ。きれいだよ」と叫ぶので、眠気眼をこすりつつ見ると、先っぽだけのマットがばら色に染まっている。
「うん、きれいだ、写真撮っておいて」
とまたふとんにもぐりこみ、もう一度顔を出すと、もうばら色は消えてしまっていた。時計を見ると5時15分。一刻を争うことなのだ。かっての山女がそんなこと知らないわけないだろうに。あ〜あ。
6時、こんどは黄金色に輝いている。
7時食事をすませ、8時の登山電車で3089mのゴルナーグラートへ行く。途中、電車の中から違った角度で見えるマットの雄大な姿によろこんで写真を撮っている。
日本人観光客の一団といっしょになった。岩の上にカモシカが何頭もいる。木をなめているように見える。
「何をしているのかしら」と団体客がいう。
「塩を与えているんですよ。野生のカモシカは塩のある層を見つけてなめに行きますよ」とお節介おばさんはすぐ口を出す。
360度のアルプスのパノラマ。真っ白な雪を頂くモンテ・ローザなど4千メートル級の山々を眺めてご機嫌。
レストランでお茶を飲みながら、
「すばらしい眺めですね。昨日は雨がひどかったでしょう。雨でなかったらここに泊まったのに」
というとボーイさんが残念そうに、
「ここは一日中この景色が見えるんです。ここに泊まらなければ」と。
おそらくそうだろう。モルゲンロートから日暮れまで。
しかしマッターホルンの姿としては、この角度は好きじゃない。
下から見上げた、鎌首をもたげたような精悍さはない。頭巾をかぶった坊さんがちょこんと座っているようだ。悪いけど、雨で幸いしたといえる。
日本人団体さんがマットを背景に記念写真を撮っていた。
前列中央にはセントバーナード君がポーズを取っている。
団体客がどいてから、このセントバーナードを写そうとするがどうしてもこっちを向かないし、ポーズもとらない。
あのポーズは営業用らしい。そこで、私も記念写真を頼む。よくしたものでワン君、ちゃんとポーズをとった。
11時にツェルマットに戻ってくる。ケーキやさんでケーキとお茶をとる。連れ合いはロープウェイに乗るというので、発着所まで行く。
12時15分に連れ合いを乗せたゴンドラがでて行ってから、
戻ってきたのが2時間後。
その間私はぶらぶらして、住宅のそばにあるゴミ捨場をのぞいたり、電気自動車をみたり、写真を撮ったり、日向ぼっこをしたりして待っている。
連れ合いはロープウェイを乗り継いで、3884mのクライン・マッターホルンまで行って,
さらにその先、スキーヤーしか行かないところまで行ったら、息苦しかったといいながら下りてきた。日差しが強かったので、さしもの私も日焼けしたらしく痒い。
写真は撮ってきてくれたが、後で現像に出してみると、どれもハイで使いものにならなかった。
ホテルの隣がスーパーだったので、つまみやワインを買い込み、部屋で昼代わりに食べながら葉書を書く。
航空便はドイツでは2DM。スイスでは1.8sfr。
ここは高地でさらに観光地なので、物価は概して高い。
夕食はホテルに予約しておいた。夕食をとったのはフランス人1人、ドイツ人2人、そして私たちの5人。同じメニュー。予約してほしいといわれた意味がわかった。
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